こんにちは。
ピアノ講師maiです
今日の鑑賞テーマは『農家』
気候に左右されたり
体力勝負のお仕事
これからの時期
春から夏にかけてが
繁忙期ということです。
今も昔も農家の方のおかげで
美味しいご飯が食べられます
日々、感謝ですよね
今日はそんな
『農家』をテーマにした
クラシック曲を鑑賞したいと思います
バッハ
農民カンタータ
『おいらは新しい領主様をいただいた』
BWV212
農民カンタータは
ライプツィヒ近郊のクラインチョハー村の
新領主である
カール・ハインリヒ・フォン・ディースカウ
(長い)
を祝すために作曲されました。
全24曲からなります。
漫才コントのような男女のやりとりを
そのまま曲にしました〜
というような面白い曲(笑)
身近で行われるような
庶民的な会話を楽しく歌っていて
吉本新喜劇っぽい感じの
お笑い路線なんですよね
お堅いイメージのバッハにしては
意外(?)
格式高いクラシックの
イメージを壊すような
陽気で親しみやすい歌詞に
祝祭ムードが漂っていて
万人受けする曲といえます
基本的に男女の会話か
独り言のような内容ですが
時代背景や暮らしぶりなんかも
歌詞を通して理解できます。
この『農民カンタータ』
一番人気だといえるのが
第8曲目
「おいらは新しい領主様をいただいた」
短調の女性アリア
サラバンド
(厳粛な三拍子の重々しい舞曲)
のリズムです。
ひたすら、領主を賞賛する
内容となっています。
メロディーもとてもバッハらしい
いかめしさが漂っているんですが
その真面目ムードの中で主人公の女性が
調子よくヨイショをかますわけで(笑)
これも仕事のうちなのかな。
伴奏も心情を配慮していて
チェンバロと弦楽器の優雅な音色で
女性らしさを見せながらも
芯の強さや勇ましさを感じる
野性的な表情も
持ち合わせています
歌詞がねー
もう本当にユーモアとリアリティー
たっぷりの内容で
面白おかしく鑑賞できます
税金が高いというような愚痴…
◯◯さんは立派な方だ〜と
ヨイショして少しでも
役目を免除してもらおうとしたり…
あるある〜な内容(笑)
伴奏の音色も歌詞に合わせて
細かくチェンジしていて
その農民の気持ちをドンピシャに
表現していて聴きどころ満載。
再現度がすごかったです。
何百年前という古い時代のものですが
一周回って
新感覚ミュージックでした
流行りは巡るといいますし
古いから‥とかいう偏見は
違うなぁと思いましたね。
バッハは1685年生まれ。
ドイツの作曲家・オルガニスト。
「音楽の父」と称されたほど
西洋音楽の基礎を作り上げた人物です。
この『農民カンタータ』は
世俗カンタータと呼ばれています。
バッハっぽくないなと思ったら
台本作者のピカンダーという方と
組んで作ったようですね。
これはこれで親しみやすさから
人気があったそうです。
ベートーヴェン
交響曲第6番「田園」
1日中エンドレスで
聴いていられる程好きです
何回聴いても飽きなくて不思議。
どうしてベートーヴェンは
こんな素晴らしいのでしょう。
この曲の魅力は何といっても
ありのままの自然を身近に
感じられるところですよね
まさに春にぴったり
第1楽章‥
序盤、遥か遠くから
美しいハーモニーが鳴り響いてきます。
このピアニッシモから
始まる感じがのどかですごくいい
果てしなく広がる田園風景そのものを
見事に表現しています。
なんといっても魅力なのは
親しみやすくてシンプルなのに
とってもお洒落な感じがする
メロディー
そして、サーッと流れるような
弦楽四重奏🎻が目立つことが
多いのですが
これは風の表現じゃないかなと
ビュービュー吹きあれるけど
あたたかくて春を運んできてくれる
風なんだろうな
実際、建物が少ない地域って
風がキツイですから。
匂いとか温度なんかの空気感が
伝わってくるくらい
リアルに情景を醸し出しています。
時々控えめに顔を出す
フルートやオーボエの音色は
そろそろ活動を始めようかな〜と
様子を伺ってる生き物たちを
表しているかのようですね。
自然と生き物たちの
共存ハーモニーで
原始的な安らぎを感じますね
田舎の風景なんですが
ファンタジックでありながら
リアリティーがあってしかも
覚えやすくてキャッチーなフレーズが
ふんだんに含まれている点が
人気を博したのでしょうね
格好良くって
神様が宿っているのかと思うくらい
最高な箇所がふんだんに
もう語りだすと止まらないですね(笑)
作曲家であるベートーヴェンについては
こちらのブログで紹介しています
最後まで読んでいただき
ありがとうございました