「ほえどすれば角が出るぞ」と親にたびたびいわれました。
「ほえど」は大館地方の方言で、食い意地が張っていることを意味します。
頭に角が出るのは恐ろしいですから、一個のお菓子を兄弟四人で分けて食べました。
頭に角ができるとはどういうことか、歳を重ねた今、分かるような氣がして参りました。
欲張りの心が怖い雰囲氣として顔に現れるのです。
この欲張りの心を小さくする方法は、他に与える心、親切にする心です。
お大師さまは、「善人の用心は、他を先とし、己を後とする」、平たく解釈しますと、「善き人の心構えは、まず周囲の人の幸せのために必要なことをしてあげ、自分のことは後回しにする」ということでしょう。
布施の行いによって、心のきれいさを保ち好ましい顔でいたいものです。
七月の二十四節氣
小暑 旧暦六月の正節で、新暦七月七日頃です。この日から暑氣に入り、暑さを感じる頃となります。
大暑 旧暦六月の中氣で、新暦七月二十三日頃です。暑さが最も厳しい頃です。