球春到来、今年も大谷翔平選手が話題の中心になるのでしょうか。
それにしても最近の投手の球は速いですね。
まさに剛速球の時代です。
明治時代、税所敦子という歌人がいました。
夫亡き後、実家での姑との暮らしが長く、その中で意地悪な姑の投げる剛速球のような言葉とのやりとりが伝えられています。
ある日姑が、「お前も歌詠みなら、私が下の句を詠むから上の句を詠みなさい」といって「鬼婆なりと人はいうらん」と詠みました。
少し考えて敦子さんは上の句をこう返しました。
「仏にも似たる心と知らずして」
このことによって姑は徐々に優しくなっていったそうです。
剛速球も魅力ですが、それを柔らかく受けとめる心はもっと素敵です。
五月の二十四節氣
立夏 旧暦四月の正節で、新暦五月五日か六日頃です。夏の氣が立ち始めるという氣持ちを表しています。
小満 旧暦四月の中氣で、新暦五月二十一日頃です。陽氣が天地に満ちてくる頃です。