身が美しいで、「しつけ」と読みます。

 

身に花と書くこともありました。

 

花はそれぞれに美しい色があります。

 

赤は赤なりに、白は白として、黄色は黄色のように個性を生かし、人が見ようが見まいが、懸命に咲きほこっています。

 

礼儀作法を身につける意味の躾ですが、仕付けと書くと本縫いの前に糸で荒く縫っておくこととなります。


[おたくのお子さんは、よくおしつけが出来ておられますね]

 

[いえいえ、うちは何も押し付けてはいませんよ]


子どもの躾も、着物の仕付けも、決して押し付けにならないことが肝心です。

 

ちょうど良い加減の仕付け糸は、最後は切れてなくなります。

 

美しくなるのは子ども自身であり、親ではないのです。

 

新たな扉が開く四月、色とりどりの花が咲くと良いですね。

 

 

 

四月の二十四節氣

 

清明 旧暦三月の正節で、新暦四月五日頃です。桜花爛漫、万物清新の氣にあふれます。


穀雨 旧暦三月の中氣で、新暦四月二十日か二十一日頃です。春雨は田畑を潤し、穀物の成育を促します。