バガヴァッド・ギーターは、別名ギートーウパニシャッドといい、ヴェーダ知識の精髄(エッセンス)です。


また、ヴェーダ文献における数あるウパニシャッドの中でも最も重要なものの1つです。
 
ギーターの英訳書は沢山ありますが、それらの訳者はバガヴァッド・ギーターの精神に触れることなく、自分の個人的意見である哲学、思想等を述べています。
 
だから、プラブパーダは、これがギーターの正当な翻訳です。と自信をもって推薦できる書はないといいます。

 

もし、特殊な薬を服用するとしたら、気まぐれや友人の言うように飲んではならず、必ずラベルの説明や医師の指示に従わなければならないでしょう。
 
語り手は本全体を通してバガヴァーン(至上最高神)と表現されている、主なるシュリー・クリシュナです。

 

バガヴァーンという尊称は、時折強力な神々(デーヴァ)や人物にも用いられますし、ここでも主クリシュナを一個の偉大な人物と見てこの称号をもちいている面もあるのですが、同時に私たちは、主シュリー・クリシュナが’至上者なる最高神’(バガヴァーン)であることを知らなければなりません。
 

このことはインドの偉大な精神の師たちーシャンカラ、ラーマーヌジャ、マドヴァ、ニンバールカ、チャイタンニャなどの方々をはじめ、ヴェーダの権威者たちが等しく確認しています。

 

バガヴァッド・ギーターの中でも、主クリシュナがバガヴァーンであることを主自身が肯定しておられます。

 

他にも、「ブラフマ・サンヒター」や「プラーナ」全体の中、殊にシュリーマド・バ-ガヴァタムの中で

 

kaneas tu bhagavan svayam 

 

クリシュナス トゥ バハガヴァーン スヴァヤンム


シュリーマド・バーガヴァタム(srimad bhagavatam) 第1篇 第3章 28節

 

とクリシュナ自身が認めておられるように、 クリシュナが至上者なる最高神バガヴァーンであることを知り、その指示通りに受け入れなければならないのです。

 

絶対人格主としてのクリシュナこそ、バガヴァッド・ギーターの本質であり、目的なのです。