興行大師は「懺悔の聖者」「内観の聖者」「行の聖者」と称されます。

弘法大師に帰依し、衰微する高野山を憂い、弘法大師の教えの研鑽のため、絶えて久しい論議の再興を果たされました。

更に自ら厳しい行の実践を求道行学に専心され、康治二年(一一四三)十二月十二日、和歌山県根来〈ねごろ〉円明寺にてご入滅されました。
 
総本山智積院では、中興興行大師に報恩の誠を捧げ、十二月十一日教義を正しく伝える「出仕論議〈しゅっしろんぎ〉」、罪障消滅尊勝陀羅尼〈ざいしょうしょうめつそんしょうだらに〉を絶えることなくお唱えする「陀羅尼会〈だらにえ〉」。
 
十二日の「御法事」と法会を重ね、「報恩講」を厳修します。
 
仏さまに祈り仏さまに出会う中で、私たちは安らかなる心を感じます。
  
弘法大師の教えは、中興興行大師、総本山智積院、皆様の菩提寺、お仏壇へ、そして皆様へ脈々と伝えられています。



十二月の二十四節氣

 

大雪 旧暦十一月の正節で、新暦十二月七日か八日頃です。雪の多い極寒に入ります。


冬至 旧暦十一月の中氣で、新暦十二月二十一日か二十二日頃です。北半球では昼が一年中で一番短くなります。