このブログもブログとしてポジティブな面を暫く失くすこととなりそうだ…


…先週の月曜日のこと。

急な出張により土日に逢うことが出来ず、何気ないメールを送った。

その返信メールがコトの始まりだった…


 「一人で居る方が楽だな…」

 「一緒に居ても疲れるし…」


何が何だか分からなかった。

久々に一人で過ごした週末に彼女はふと思ったのだと言う。


 「俺の事嫌いになったの?」

 「嫌いとかじゃなくて…」


彼女からはっきりした返事は返ってこなかった。

最悪の状態をメールで終わらせるのは辛いので週末に会って話し合うこととした。


木曜の夜にメールが来る。

 「明日一緒に飲まない?」


脈絡は掴めなかったが、悪い方向には向いていないようだった…


金曜の夜に彼女の元へ向かい、久々に二人きりで飲んだ。

 「仕事が忙しくて何となくメール送っちゃった。けど、ホントのことでもあるけど…」

彼女との最悪の事態を想定して、家にあった彼女のモノも車に積んでいたが、どうにか今までどおりになりそうだった。


土日は今までと同じような過ごし方。

何となくこのままだとマズいと思い、彼女にコトの顛末を確認してみる。

…が「何となくそう思っただけ」とコトの真意を見出すことが出来ないまま日曜の夕方となった。


この週末、彼女の行動がいつもと違っていた。

基本的には変わらないのだが、何かが違っていたのは間違いなかった。


 「…俺達このままで続けて行けるよね?」

何となく不安になり、彼女に聞いてみた。

 「…わかんない。けど、上手くいかないかもね…」

曖昧な言葉に苛立ちながら、

 「はっきり言って欲しい…俺と付き合っていくつもりはあるの?」

微妙な空気に包まれて数分の沈黙の後、彼女が伏目がちに呟いた…

 「別れませんか…」


最悪の事態を覚悟していたもの、涙腺から涙がこみ上げてきた…

彼女の肩を抱き、止まらない涙を抑えながら

 「分かった…じゃ帰るよ…」

力無く呟く…

無言で彼女は見送りに来てくれた…


最悪の事態を準備していた自分が情けなくなっていた。

 「荷物持って来ていたんだ…」

彼女がポツリと呟く…

 「家の鍵貰うよ…」

彼女に預けていた部屋の鍵を貰う…

 「もう俺の部屋には来ないんだね…」

彼女は無言で頷く。

何とか堪えていた涙がまた溢れてくる…

 「今までありがとう…楽しかったよ…」

咽び泣くようなか細い、情け無い声で彼女に伝えた。


無言で彼女は部屋へと帰って行った…

情けなくも俺は一人車の中で泣いていた・・・

木曜までは「もう終わったんだな…」と覚悟していたのに…

彼女の気持ちも分かっていたはずなのに…

溢れ出る涙は留まること無く流れ続けた…


ようやく涙も止まり、家路までの2時間半。

涙はコトあるごとに溢れる…

ただでさえ雨で見えづらいのに、一層歪んだ風景を通り抜けていた。


 「もうこの道の往復もしないんだな…」

誰も居ない車の中、俺は一人で呟いた…


…ようやく家に着き、無事に着いたコトと今までの感謝をメールで送る。

結局理由らしき理由が分からないままでの別れとなってしまったので、とりあえずその答えだけは聞くことにした。

要は、絶対的な会話不足とお互いの考え方の相違であったらしい…

俺は彼女と居る時は彼女のやりたい事をしてあげようとしていた。

逆に彼女はそのことがめんどくさくなっていたらしい…

基本的に俺は聞き役に徹するため、彼女から話を振られないと他愛も無い話しかしてなかった。

お互いのことを確かめ合うような事柄には触れずに…


結局はお互いが長い間一人で居る時間が長すぎて、わがままになっていたということだろう…

人に合わせることが窮屈に感じていたのだと思う。

二人で居る窮屈さより、独りの気楽さを彼女に選択させてしまっていた。


彼女はかなり前から

 「合わないね…」

と呟いていた。

そのたびに

 「今だけだよ。俺が合わせていくし、お互いをもっと知れば変われる筈だよ」

と、戯言のように話していた。

そこに彼女の感情の葛藤があることも知らずに…

俺はそんな彼女の気持ちの変化に気付いてあげられなかった。

彼女はこの一週間本気で色々と考えていたのだろう。

一時的に考え直してくれはしたものの、結局いつもどおりの週末に結論は変わらなかったのだろう…


彼女から返信には

 「自分のわがままでこうなっちゃったんです…ごめんなさい…」

と綴られていた。


自分の気持ちを上手く表現出来なかった二人…

気持ちのすれ違いや一方通行でお互いを深く見つめ合えなかった…

色んな要因があるものの、結局はお互い「合わなかった」のだろう。


もう俺の車の助手席には彼女は居ない…

俺の部屋にあった彼女のヌイグルミもパジャマも歯ブラシももう無い…

彼女の部屋に置いていたものの近々処分されるだろう…


何となく彼女の転勤がキッカケになっていたように思う…

10分の距離から2時間半の距離…

近いようでかなり遠くになっていた…

合えない時間を無理矢理埋めようとしていたのかも知れない…

俺の自分勝手な思い違いのために、彼女は疲れてしまっていたのだろう…

お互いを癒し合う筈が、逆に疲れさせてしまっていたとは…



彼女の顔・声・仕草・温もり…

本気で『将来』を考えた人…

…全て失ってしまった…


失望の中俺の夏は終わってしまった…

世間ではこれからが夏本番というのに…