武市物語・７章

新人王
一回戦・濱中選手。

2004年の新人王決勝で判定敗けしてるけど、パンチがあって恐い相手。

スパーも数回した事もあって、会話もよくした

『お互い、決勝で会おうや』






って言ったけど、一回戦でいきなりて



『決勝で会おうや』



格好いい事言うたけど、





いきなり約束終了やん



どっちかサヨナラやし


計量の日、会うの嫌～



そして試合開始。


２Ｒ・ダウン獲って判定勝ち


でもしんどかった




これで勢いに乗ったか



２回戦・須田選手。
現ﾗｲﾄﾌﾗｲ級の日本ランカー。



ここも判定勝ち


『武市君の事、研究した』って試合後に言ってくれただけあって、やりにくい選手やったなぁ



そして準決勝・虎弘強砂選手？
漢字違ったかな


ここも判定勝ち


『決勝頑張って、新人王なって下さい』



めっちゃいい人～



でも




準決勝で拳ボロボロ





決勝まで、スパーなし



シャドーと軽いマスボクシング




そして決勝へ

相手は
斉藤選手。５戦全勝(１ko)アマ国体３位・インハイ８強。


プロ戦績は俺と同じやけど、アマでの実績が




でも今の俺は、あのアマ８戦４勝４敗のマムやない



ゴング



前半から全開で飛ばす
６Ｒ判定は考えずに




むかえた２Ｒ、ワンツーを打つ


『空振った～』



と思ったら相手なんか倒れてるー




拳に手応えなし




でも結構ダメージある感じやし一気に連打



そして左でダウン追加



終了






あれ？勝ったぞ



ビデオを見たら、はじめのワンツーは顎に当たってた




俺、新人王




『はじめの一歩』で言うたら間柴の時やん



武チャンやるやん




ついでに技能賞




これは宣言通り獲る～


実はずっと技能賞を狙ってたから嬉しかった


全日本ないし、３賞の対照に入ってないかと思ってたけど、ちゃんと見てくれてた

(当時、ミニマムは東日本しか実施されてなく、ここで終わりだから日本ランクにも入れず)




決勝は江の川高校時代のボクシング部の監督、福田先生が応援しに来てくれてはった
(俺が喧嘩した人)





とっくに謝ったけど(笑)





監督泣いてるから貰い泣きしてみる(;o;)




しばらくしたら福田監督が携帯電話で誰かと話しをしてはった




『ほら、話せ』




いきなり電話を渡される




俺

『はい、もしもし？』









『久しぶり～Ｆ谷です～』











裏・決勝戦


『武市VSＦ谷』




ＢＯＸ








さっきの感動の決勝なんやってん





てゆーか福田監督




キラーパスしすぎや





中田ヒデか



ねぇねぇ





ナカータですかって


誰がそんなパス拾えるかい


さっき試合したばっかりですけど


こっちまだ息あがってまんねん






でも話す




じゃあ・・





Ｆ谷さん

『あの時は俺も悪かったお前に期待してた分、余計に腹たってん
お互い若かったし、水に流そう
まぁ新人王で終わる才能ちゃうし、頑張れや
また困った事あったら連絡してこい』








和解成立






監督ナ～イス


キラーパス


さすが監督です




ともあれ、新人王獲得


そして和解成立






この時



武市晃輔


６戦全勝(２KO)



ホープと呼ばれる選手になれた







次回・運命の

山口 真吾 戦編



つづく。