今日はいわずとしれた憲法記念日。1946(昭和21)年11月3日公布された日本国憲法は、半年後の1947(昭和22)年5月3日に施行された。

 憲法が施行された1週間後の1947年5月10日が私の誕生日であるから、憲法とともに生まれたきた、ともいえよう(ただ、いつだったかお袋が、生まれたのは4月21日だったけど、届け出が遅れたから5月10日にした、と話していたなあ)。

 

 この10年あまり漢字の起源に興味があって、時々知らべることがある。その一つが「憲法」という漢字。

 そもそも「法」にさんずいがなっているのはどうしてか?かつて知人の弁護士さんに聞いたけど、分からなかった。

 権力を縛るものといわれる「憲法」。英語ではConstitution だが、そもそも「憲」は何を意味しているのか?

 横になっている「目」と「心」がついているが、これは何を意味する?

 

 私がよく利用していたのが、このサイト。そこでは次のように解説されている。

https://okjiten.jp/kanji959.html

 

会意兼形声文字です(+の省略形)。「屋根」の象形と「切りつける象形と「」の象形から、目を削り取る刑を意味し、そこから、「おきて」・法律」を意味する「憲」という漢字が成り立ちました。(「心」はのちに付されるとなりました。)

 

 しかし、これに批判的な意見もある。その説明は次のようになっている。少し長いが引用しておきたい。

http://gaus.livedoor.biz/archives/10381580.html

 

憲は「害の略体(音・イメージ記号)+目+心(ともにイメージ補助記号)」と解析する。害の深層構造にあるのは丯カイという記号である。丯は縦線に切り込みを入れる記号である。契(刻む)という字にも含まれている。図示すると―|―|―|―のような形であるが、―|―の部分に注目すると、―↓―の形に切れ目をつける(断ち切る)というイメージ、←|→の形に二つに分けるというイメージが捉えられる。また、―|の部分に焦点を置けば→|の形に遮り止めるというイメージにもなる。イメージは視点の置き所によってさまざまに転化する。害は「途中で遮って、そこでストップさせる」というイメージを表す記号である(170「害」を見よ)。目は視覚、心は精神であり、見たいという欲望、何かをしたいという欲望、一般に人間の飽くなき欲望を目と心で代表させる。したがって欲望に従って勝手な行動・行為をすることを遮り制止するために設ける枠、これを外れてはならないとする規範を表すため、憲という図形が考案された。

 

 国家権力が「欲望に従って勝手な行動・行為をしない」ことを求めるのが「憲」である。これ以上は深入りしないが、漢字は面白い。

 

 さて憲法施行にちなんで調べてみると甲府市は「核兵器廃絶平和都市宣言」をおこなっている。1982年7月2日のことである。「甲府市中央を貫く「平和通り」に通じる願いであろう。

 その甲府市の「市の花」が「なでしこ」であることは知らなかった。

「甲府取材日記」(

https://blog.goo.ne.jp/kofukoho/e/b34a892bd7f69ff023e5e51d7cc0f427)に掲載されている写真を拝借。

 

 甲府でなでしこを見ることができるのは山梨県立大学飯田キャンパス近くを流れる荒川を南に下った「飯豊橋下流の荒川河川敷」だそうだ。

 

 なでしこの花言葉は「無邪気」や「純愛」だそうだ。 県短時代には行ったことがなかったなあ。