心の整理のために書かせて頂きます。

車とバイクの事故に遭遇しました。

大きな音と共に、気付いた時にはバイクが横倒しになっておばあさんが倒れていました。

すぐに駆け寄って大丈夫かい?と聞きましたが、しきりに自分の不注意を謝るんです。

そんなことより、痛い所はないのかい?と聞くんですが、それでも不注意を詫びるんです。

倒れたバイクの荷台には、畑から採ってきたであろう野菜が積まれていました。

バイクを路肩に寄せてあげて、引きずる足を支えてあげながら様子を見ていましたが、

車の運転手が現れるとまた自分の不注意を詫びていました。

作業着でしたから、畑仕事の帰りだったのかもしれません。

今日は車がいっぱい止まってて車が来るのが見えなかったんだ、とまた詫びていました。

直接身体に接触しなかったのが良かったですねと伝えましたが、バイクの前輪は大きく歪んでいました。

その後ご自宅の番号を聞いて、ご家族に事故があったことを伝え、こちらへ来て頂くことになりました。

数分後、娘さんが来て下さいました。

ところがです。

向こう側の路肩から歪んだバイクとこちらを見ているだけなんです。

私はこちらに駆け寄ってきて身体は大丈夫なのかいって確認するのかなと思っておりました。

仕方ないので私が向こう側に渡り、再度身体のことを伝え、

合わせてどういう状況で事故が起こったのかを簡単に説明しました。

そしたら、こう言ったのです。

「微妙だなぁー」

責任の度合いのことなのかもしれません。

実況見分のため警察が来ること、転倒しているということもあり救急車も来るとのことを伝えました。

すると、今度はおばあさんに向かって言いました。

「何回もやらかしてくれるな」

大きな怪我がなかっただけでも良かったんですよと娘さんに言うのが私の精一杯。

それ以上そこにいれなかったです。


色々な事情があるんでしょうし、詮索する気もありません。

ただ、痛みを堪えながら自分の不注意を詫び続けていたおばあさんが、

これからそれ以上の痛みを抱えずに過ごしてくれることを祈るばかりです。

早く回復してまた元気に畑仕事ができることを願ってます。


by paris