なみ平です。

今日は、公開が近づくドキュメンタリー映画「新渡戸の夢」のお話。にっこり

新渡戸稲造生誕160周年(2022年)、没後90周年(2023年)、遠友夜学校創立130年(2024年)を記念し、映画を製作して欲しいという声に心を動かされ、この3年間、新渡戸稲造を心から信奉する人達から話を聞いた。歩く

勿論、野澤監督も一緒だ。ニヤニヤ

 

お会いした人たちは、新渡戸の人格・品格に惹かれ、その人格を目指している。

なみ平にとっては、一生の友人ができた気分になるような楽しい出会いだった。


こんな出会いは、心を弾ませ「幸福度」を一気に上昇させた。忘れ去られている明治の巨人、新渡戸稲造をもう一度世に問い直そうという互いの夢に対して共感の場になった。

 

そして、一年前、新渡戸稲造に興味のある人が集い語る場を作れば、その場は幸福の場になるだろうと考えた。『新渡戸の夢と語る@オンライン会』をZOOMとYOUTUBEで開始した。ニコニコ


ファシリテーターを務めるワッキー、聞き役の新渡戸基金の藤井茂さんのおかげで、来月で12回目になる。


ZOOMというつーるを活用し、新渡戸の精神について多くの人から言葉として聞けるのは、素晴らしい機会となった。

 

映画の完成が近づき、人との出会いはさらに加速している。

雑誌の投稿、映画の宣伝のための講演依頼、雲の上の人達との面会など。今日も、新しい出会いと進展があった。

🧐 しかし、出会った人たちに何を伝えるか悩む毎日だ。少しずつ、語るべきこと、語らない方が相手の理解が深まることなどの区別ができてはきている。


出会った人から、具体的に多くの言葉を頂いた。
「現代はVUCA時代だ。VUCAとは『Volatility:変動性』、『Uncertainty:不確実性』、『Complexity:複雑性』、『Ambiguity:曖昧性』の4つの単語の頭文字をとった造語」
 

「現代は二項対立や矛盾する要素を含む課題に対しての解決策を求められることが多い」
 

「新渡戸をはじめ、先人が遺した精神、教育観を学び、どのように生かし、発展させるか問われている。新渡戸の精神が今まさに必要だ」


「いまこそ学問より実行が問われている」

昨日、新渡戸を信奉する名誉教授のM先生から電話があった。映画というものを作るという実行力もほめていただいた。新渡戸がいつも生徒に話していた「学問より実行」という言葉が頭をよぎった。ニコニコ

 

さらにHAPPYを感じた。
 

新渡戸稲造が創設した遠友夜学校校歌をお聴きください。にっこり

 

<おまけ>
新渡戸は昭和6年に新渡戸夫妻が創設した『遠友夜学校』を最後に訪問した時に、彼の教育の精神を語っている。
「世の中は美しい。自分一個のためだけ考えたのでは世の中は存在しない。人のためを思えばこそ楽しい。だからこれらの多くの世話をして下さる人々のことを考え、親たちのことを考え、すなわち遠友の意味を考え、若いうちにでも、自分のできることで人のためになることなら何でもする。そして学校を出てからどうすれば世のため人のためになるかを考え、勉強してください。ただ本を読み、算術をすることだけが学校での仕事と思わず、人格を養い、明るい気分で、世の中の人のためになるように心がけることも大切な教育なのです」。(「思い出の遠友夜学校」P55)
そして、新渡戸は自ら筆をとって、「学問より実行」という言葉を残した。