なみ平です。

 

今日の投稿は、皆さんへの報告です。ニコニコ

どんな本にも書かれていないような内容です。看板持ち


11月17日(木)19時半から、新渡戸の夢と語る会@オンラインVol.2を開催しました。ファシリテーターは、渡辺美砂子さん。指南役は新渡戸基金理事長の藤井茂さんです。


そして今回のカタリストは大阪の東英子さんです。

東さんは、医師で、大阪がん哲学外来メディカルカフェあずまやを主催し、あずま在宅医療クリニックの院長です。


東さんは在宅医療をしながら、10年近く新渡戸稲造の生き方、精神について学んでいます。その中で、メインではないが「新渡戸の植民地政策」ということが頭に引っかかっていたそうです。

「植民」というのは、ボキャブラリーとして略奪とか侵略などのネガティブなイメージがありますが、新渡戸は、日本にとっての初めての植民地である台湾に対し、どのような植民地政策をしたのでしょうか。こんな「植民」という予想外の大変重いテーマを頂きました。

指南役の藤井茂さんは「新渡戸の伝記が300ページあったとしたら、台湾の植民地政策の話は、せいぜい10ページくらい。台湾のあとに赴任した京都帝国大学の新渡戸についても数ページです。この2についての新渡戸について調査研究は少ないのですね。台湾での3年間の業績(明治34年~37年)は、台湾総督府で製糖業の近代化に貢献をしたこと。そこで働く人材の養成、すなわち教育です。」といつものように優しい口調で話をされました。そして、国際人として新渡戸については、「新渡戸は、国から言われたことに対しては、ぐずぐず言って反対し協力をしないような態度は一つもせず、まず、これを良くしよう、ここを良くしよう、あれを良くしようというのが、新渡戸の考え方でした。全てに前向き(肯定的)に捉えていました。同時に、十言われたうち、一つか二つは従わないようなこともありました。新渡戸は、日頃から『個人として強かれ』と言っていますね」と話していました。


なみ平の解釈ですが、新渡戸はこれ以上譲れないものは断固として守らなければならないと考える人であるように思いました。

国のために全力で尽くしつつ、しかし、新渡戸は、厳しく批判することもありました。そして、左からも右からも厳しい批判を受けていました。

その守らなければならないレッドラインはどんなことだったのでしょうか? 看板持ち


相手を力で圧倒してねじ伏せるのではなく、どんな批判や圧力にもじっと耐えながら信念を曲げないひとと想像します。藤井茂さんの新渡戸稲造75話(続もいれると150話)を読むと、新渡戸は優しい心の持ち主であり、台湾においても非支配者の視点を常に持っていたように思います。

参加者のMさんは、「新渡戸は北海道開拓使が創設した札幌農学校で、農学を学び、その応用として開拓事業に関わったことが、台湾での植民地政策につながっています。考えるにあたって、歴史的な前提として、北海道は、一種の植民地だったのですね。本州、四国、九州からみたら植民地の成功例でした。札幌農学校は文科省のようなものがつくったのではなく、開拓使がつくりました。開拓法が明治2年にでき、その目的は、本州、四国、九州に、様々な食料、原材料を生産して出荷する場所にすることでした。新渡戸は、その北海道で、実践したことを当たり前のように、台湾でやったのだと思います。台湾では、自分が持っている農業技術、農業政策による産業の振興をただただやったと思います」と説明していました。


納得します。

新渡戸は、農学を学び、開拓事業にもかかわり、米国、欧州で農政学、法学、米国のデモクラシーを学んだことが、台湾での植民地政策につながっていると思います。そして、植民地政策と言っても、その植民事業で働くのは台湾の人です。新渡戸は教育にも最大の力を注いだことは想像ができます。

今回のテーマは、新渡戸の活動でほとんど知られていない植民地政策がテーマでした。


次回は12月15日(木)19時半から開始、カタリストは田中佳恵さんです。田中さんは小学校の時、太平洋の架け橋になるという新渡戸の言葉を近所の公園でみて、新渡戸稲造を知り、現在は岩手高校の英語の教師をしながら国際交流部の顧問もしています。


今回から、ファシリテーターの渡辺さんのアイデアで以下のルールを決めました。
〇「~さん」で呼ぶこと。
〇 新渡戸的に否定をしないこと。


歩く 最近タラちゃんが登場しませんが、たらちゃんママも聞く、カントリー、アイリッシュも聴くようになりました。


たんたかたんたんたん、いやいやおー

何の曲でしょう? 


 さて、さて、BGMは、好きなカントリーポップス歌手の一人、テイラー・スウィフトの曲です。

歌詞が良いので、和訳付きですよ。

 

 

クラファンの達成率は62%。75人の方々からのご寄付、感謝、感謝です。達成率100%、150人が目標です。