念願叶って歌舞伎十八番の内、暫を観ました!
シロウトの私には、とっても解りやすくて痛快!
楽しい演目です。
海老蔵さんの「しばぁ~らぁ~く!」は、
他の役者さんの声とはちょっと違っていて、くぐもった声で個性的でした。
見所の一つに、主人公の口上があります。
花道でまくし立てるのですが、歌舞伎座最後の暫とあって、
今回はスペシャルバージョン。
お客さんに向かって「ご挨拶」していたのです!
くぐもった声で私にはよく聞き取りづらかったのですが、
海老蔵さんは主人公の役のまま、歌舞伎独特の言い回しで
「少しでも親父に近付いているとお感じ頂ければ嬉しゅうござーる
(海老蔵さんの暫は二度目、その前はずっと團十郎さん)」
的な事を言っていて、会場も大喜びでした。また、
「来年のぉ今頃はぁ、新しき社が建つ故、益々歌舞伎を宜しくお願い申し上げまする~」
的なご挨拶もあり、
中々こうした台詞も聞ける機会もないので、
歴史的瞬間に立ち会えたみたいな気分になり、よりワクワクしてしまいました。
ところで歌舞伎って、お笑いもあるんですよね。
そして、笑える演目はやっぱり大好きなんだなあ。
歌舞伎はかなりブラックユーモアもあり、私は結構こういうのツボなんですが、
暫の主人公が、悪者の手下たちを超大きな太刀(すごく重そう)でなぎはらう場面があるんですけどね、
その時手下たちは、客席にお尻を向ける形で、主人公を半円に取り囲んでいるんです。
主人公が太刀をぐるっと一閃、
順番に手下たちの首が切れた呈で、真っ赤なハンカチを「バッ、バッ」と頭を隠すように上げて行くんです。
面白い演出だな~!と思った次の瞬間、
ユーモラスな顔の人形の生首がゴロゴロと足元に転がっていくではありませんか(^。^;)!
まだ観た事ない方、オススメです!