腹痛で入院して、帰る場所がなくなった母。
治療が終わったら退院しなくてはいけません。

その病院は療養型用のベッドはないので、治療目的の患者しか居られないのです。
脊髄小脳変性症の治療方法はほぼありませんし(投薬で進行を遅らせるというのもありましたが母には薬が合わずやめました)、潰瘍性大腸炎も手術で大腸を摘出してしまいましたから「治療」はできません。

家族が仕事で拘束され思うように動けない中、いつも伯父が協力してくれました。
受け入れ先を回りに回って、断られ続け、最後にたどり着いた場所が今お世話になっている病院です。

本当に見つかって良かったです。

必死で探してくれた伯父と、受け入れてくれた病院に感謝の言葉が尽きません。

伯父は母のために車も買い替えました。

寝た状態で移動できるような大きな車です。

しかしその車に母が乗ることはなかったのですが。。。


受け入れ先は療養型の病床がある病院でした。

ほとんど寝たきりの患者さんばかりの病院でしたが、

母もいずれそうなるので気にはしませんでした。

とにかく居場所が見付かってほっと安心しました。


病院から病院への移動は介護タクシーを呼びました。

ストレッチャーに乗せて寝た状態で移動できて、

その頃には長時間座ることが非常に困難でしたので母は喜びました。


病気の性質上、中々受け入れ先が見付からないという悩みを看護婦さんに打ち明け、

移動も困難だと伝えると、

「ウチはすぐに出て行けなんて言わないですよ。安心してください」

と言ってくれました。

涙が出ました。