民主党の「適切な医療費を考える議員連盟」(櫻井充会長)の医療機器ワーキングチームは4月23日、事務局が提示した医療機器に関するマニフェスト提言にこの日の議論を踏まえた修正を加え、了承した。提言は、医療機器産業の国際競争力の弱さが医療コストの増大につながっていると指摘。具体的な政策として、審査体制の充実やイノベーションを評価する診療報酬制度、民間研究を促進する事業環境の整備などを挙げている。

 医療機器マニフェストの提言は5項目で構成されている。具体的には、▽医療機器に関する安全性審査の質の抜本的向上▽医療機器の開発・販売に関する企業の安全リスクの低減▽画期的医療機器が評価される診療報酬制度▽民間研究開発を促進する事業環境整備▽中国など新興市場開拓のための規制に関する対話の場の創設―。 
 「医療機器に関する安全性審査」では、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に関し、採用・人事・組織構成を見直し、審査体制の質の向上を目指す。また、医療機関と共同した企業主導の臨床研究の解禁も盛り込んだ。民間研究開発を促進するための具体策としては公的ファンドの創設や、医療総合特区で医療機関や企業などが一体となり、研究開発を実施することを検討課題にした。 
 マニフェスト提言に対し仁木博文衆院議員は、「民と官の連携ばかりが聞かれるが、基礎研究の大多数は大学でなされている。大学の基礎研究をバックアップする文言を入れてほしい」と要望した。会合では医療機器の審査体制に関して、「迅速化」と「安全性」のバランスを求める声が聞かれた。福田衣里子衆院議員は、「簡素化して補償を手厚くすればよいという発想もあるかもしれない。補償されればよいという問題ではない。補償されても人生は戻ってこない。PMDA改革は必要だ」と強調した。
 会合後の記者会見で同ワーキングチームの福島伸享事務局長は、「われわれは医療機器でお金をもうけようとしているのではなく、産業が弱くて困っているのは医療現場。患者さんが内外価格差で困り、先進的な医療機器を迅速に利用できないことなどを解決するのが理念だ」と語った。
 同ワーキングチームはこの日、マニフェスト提言の取りまとめに先立ち、医療関係者と意見交換した。会合に招かれた日本医師会の中川俊男副会長は、国内医療機器産業の育成に理解を示しながらも、「混合診療の全面解禁を前提とした議論ではないかと心配している」と述べ、産業育成と同時に混合診療の議論が進むことをけん制した。


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 「帰宅して子供と遊びたい」。アイスランドの火山噴火の影響で欧州に足止めされていた日本人が20日、成田空港や関西空港に帰ってきた。不安といら立ちの中で帰国便を待ち続けた乗客たちは、到着ロビーで一様にほっとした表情をみせた。

 一方、成田から欧州への出発便も一部再開し、搭乗希望者が航空会社のカウンターに殺到。再開を待ちわびた外国人旅行客らからも喜びの声が聞かれた。

 モスクワからの日航442便は午前8時半、成田に到着。日本の自動車会社のロシア駐在員、加藤潤さん(34)は休暇で帰国するつもりだったが、予定が2日遅れた。「直前まで運航するか分からず不安だったが、帰国できてよかった。自宅で子供と遊ぶのが楽しみです」と話し、山梨県中央市の自宅に向かった。

 モスクワに出張していた東京都中央区の団体職員、竹田宏之さん(36)は「火山灰で欠航するとは想像もできなかった。17日の便で帰国するはずが2日間足止めされた。この足で仕事に向かいます」と、都内の職場へ急いだ。

 一方、関西空港でも、ローマから帰国した乗客たちが、安堵(あんど)と疲労の表情をみせた。

 名古屋市昭和区の会社員、四方秀樹さん(47)は出張先のドイツからローマに列車で移動し、搭乗。「先週金曜に帰るつもりでしたが、ようやく帰国できました」と安堵する一方、「明日からもう仕事です」とうんざりした表情をみせた。

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 バンクーバー冬季五輪で8位入賞した女子カーリング「チーム青森」の近江谷杏菜選手が、青森市営バスの車内放送に声で登場。今年12月の東北新幹線新青森駅開業に向け、バス利用客に「おもてなしの心」をもつよう呼び掛けている。

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 7カ所の停留所付近を通ると、近江谷選手が録音した「笑顔とおもてなしの心で(乗客を)お迎えしましょう。合言葉は『一路青森』」の声が流れる。

 知名度が高く市職員でもある近江谷選手に、青森市が白羽の矢を立てた。五輪時は日本中を熱狂させた「チーム青森」だけに、観光客の誘致も期待できそうだ。【山本佳孝】

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