マイケル・ダグラスと

キャスリーン・ターナー共演3部作の3作目。

 

といっても前2作の冒険物とは

設定も役柄も全く違う。

勝手に私が命名した3部作だが

とにかく観た。

 

1989年の作品ながら

この手の男女恋愛/離婚物の中でも

かなり良い出来で面白かった。

 
とにかく話がリアル。
離婚に至る過程は
一方の問題だけでなく双方に問題が
ある訳だが、本作ではそれを見事に描写していた。
相手への無関心、自分本位、
一言でいうと相手への愛が希薄になるのだが
劇中も言葉で相手に説明できないとおり
論理的に具体的にこれらの現象を
説明するのは確かに難しいと思う。
 
言動の節々で見え隠れする兆候が
積もり積もって、溜まり溜まって
離婚の原因になるわけだが
その描写がとにかくリアル。
 
離婚話になった後の
男の諦めの悪さと対抗心から来る
相手への嫌がらせともとれなくない
こだわりから事態はさらに悪化。
この辺りの男側の心情もよく描写されている。
 
最後のシーンで
彼らの離婚劇を教訓として総括するような
関係者のコメントがあるが
一言では表現できないだろう。
 

「人の振り見て我がふり直せ」か

「明日は我が身」といったところだろうか。

 

<紹介>
1989年/116分/アメリカ
原題:The War of the Roses
熱烈な恋愛と蜜のように甘い結婚。立派な豪邸と2人の子供をもうけ、ローズ家はシアワセの絶頂のはずだった。しかし結婚17年目にして妻がベッドで放った強烈な憎しみのパンチ!ここに2人の命をかけた離婚戦争がはじまった……。(Amazonより)

20220727