結局、いろいろ考えた挙げ句、寝ることにしました。難題に直面した場合、出来ることを最優先に実行に移す。危機管理の鉄則です。実際にいつの間にか寝てしまったのだが、まあだいたいそういうことです。
高速のサービスエリアの朝は早いです。しかもお盆前。さてさて、ぐっすり眠れたので体調はと思ってみると、きのうより楽だ。鈍い違和感が少々膀胱にあったが、これくらいならレッスン出来るでしょう。
ようし白馬まで残り100キロ、出発!その前にトイレだ。
ん?ん?出ない。はち切れそうに出そうなのに、
なぜだ。出た。
雨漏りかこりゃ!
好みのレストランに腹ペコで行って、理不尽にあなたはだめですと水一杯飲まされて追い返された気分。満たされない欲求、たまるフラストレーション。
その体調と精神状態のまま、白馬の宿に到着した。女理事長、志賀さんがお出迎えしてくれました。「顔、疲れてますね。大丈夫ですか。」
さすがか志賀さん、いきなり鋭いコメントです。こちらも少々笑顔に力が入ってしまう。
それとその後ろに何やら見馴れた面々が。我らVfooterグループもいるではないですか。早速いつものオーストラリア仕込みの笑顔で手を振ると、
「あれ!痩せましたー」おーそう来るか。そのフレーズはここ数年聞いてないなあ。皆さんの笑顔は眩しかったです。
白馬の気候は東京とは比べ物にならない快適さです。東京にいると気がつかないですが、人が健康に生活をする所とは言い難い気候環境のレベルなっている気がします。
自分の荷物を持って歩いていると広瀬コーチが一仕事を終えた清々しさをムンムンさせて挨拶に来ました。
だいたい清々しさとは、漂わせるとか、そこはかとなく感じさせるとか、みたいな伝わり方が一般的かも知れませんが、彼の場合は常に勢いと熱気がプラスアルファされています。
「長距離運転、おつかれすっ。大丈夫すか。」
「いやあ、昨日の夜、熱出て頭痛して参ったよ。でもまあ何とか来たから。」
横にいた村田コーチが
「疲れてんじゃないの。広瀬コーチがあと2,3日続け行くとか、どう。広瀬コーチ」と広瀬コーチに私と村田コーチの視線が移る。
広瀬コーチの反応はと言えば。
※まずは模範回答。
広瀬コーチ
「大丈夫ですか。無理そうなら言って下さい。俺代わりますから。」
私
「大丈夫だよ。お前も疲れてんだから帰ってしっかり休め。ありがと」
※実際はをこうでした。
広瀬コーチ
「いやいやいやいや、ないでしょ。もう、部屋も整理して荷物も運んで帰る気満々すから、ハハハハ」
私
「・・・・・・・・・・・・」
そして、私レッスンが始まる前には跡形もなくいなくなってました。
何て分かりやすいヤツなんだ。ちょっとは心配する振りくらいしろよ。まったく。
つづく