前回の続き・・・この日のディナーは、銀座7丁目の並木通り沿いにある人気のフレンチレストラン。
店先には、この時期お馴染みの赤のライティングツリー
ロオジエ・・・約3年ぶりの訪問です
資生堂が経営する日本を代表するグランメゾン、1973年オープンなので、何気に50年の歴史を誇る老舗なんですね。
ここでもクリスマスバージョン
エグゼクティブシェフはオリヴィエ・シェニョンさん、タイユヴァンやピエール・ガニエール本店などの名店で経験を積み、ピエール・ガニエール東京の料理長を経て、2013年にこのロオジエのエグゼクティブシェフに就任、2019年からロオジエをミシュラン三ツ星レストランに引上げた功績者。
スタッフさんの案内で地下のダイニングへ
まずはシャンパーニュ
料理はコース、アミューズ・ブーシュはこんな華やかなお皿
カンパーニュと選べるパンを2種、そして今回は定番のバターではなくオリーブオイル
温かいスープが到着
トリュフと泡の下には滑らかで濃厚な栗のスープ
ワインはペアリングで、最初はドイツのリースニング
ちなみに今回は、料理コースによってペアリングコースも決められていて、世界の様々なワインのコースか、フランスのクラシカルなワインのコースを選択できますが、前者を選択。
1皿目の料理はこんなスタイルで
貝類の取合せとキャビア・オシェトラ ほのかに香るカレークリームと潮のジュレ レモンバームのエキューム・・・というメニュー
オシェトラキャビアや緑の泡の下には、レアの赤貝やミル貝など、粒粒のキャビアとレモンバームの食感とハーモニー
ペアリング2杯目は白ワイン、丁寧に説明してくれますが、全く覚えていません (^-^;
次の料理、仕上げにソースを掛けて
完成しました
フランス産オマールブルー セージ風味のスペルト小麦のリゾット 冬野菜のフイユソースコライユ・・・というメニュー
濃厚なオマール海老のソースに、スペルト小麦のリゾットならでの食感と風味がいいですね
3杯目の白ワイン、同様に産地や種類は忘れました (^-^;
次は魚料理
カブを纏った長崎県産クエのヴァプール ユリ根とフレッシュハーブ サフラン風味の生雲丹 ソースシャンパーニュ・・・というメニュー
肉料理に合わせて2種類のワインが
蝦夷鹿のココット焼き カンボジア産ブラックペッパーを効かせて もも肉のブーダン仕立て リンゴとセロリのムースリーヌ ソースカシス・・・というメニュー
柔らかい蝦夷鹿肉、ちょっと甘酸っぱいソースとよく合います
食後はチーズワゴンから好きなだけ・・・グランメゾンのフレンチコースは、ここからが長~い (^-^;
チーズに合わせてソーテルヌなど、これはペアリング外
フランス産フロマージュ
ロックフォール・モンドール・エポワスなど
口直しのひと口デザート
フランボアのムースとレモンのソルベだったかな?(^-^;
ミニャルディーズ(小菓子)
デセールを選択制、2種類のデセールが到着
こんな可愛いキノコスタイルで登場したのは、シャンピニオン・マロンとフランボワーズ・・・というメニュー
こちらの温かいデセールはカフェのスフレ
ちなみにネーム入りのフランス語のお祝いプレートも・・・この日は嫁さんの外食バースデーディナーでした。
こちらがスフレにセットのアマレットとカフェのアイスクリーム
フリヤンディーズのワゴン・・・満腹ですし、スイーツはもうたくさんなのでパス、写真だけ (^-^;
今回も大満足のロオジエでした
今回の料理は、これまでのクラシカルなスタイルから、ちょっと斬新なスタイルになったものの、もちろんどのお皿も絶品で、ビジュアルも楽しい料理の数々、またここならではなスタッフさんの温かいホスピタリティ、さすがロオジエ、アニバーサリーディナーに相応しい、素晴らしいひとときとなりました。
ただ気になる点もいくつか。
コースによってワインペアリングが決められているのですが、それなりにいいワインをセレクトしているため、料金がかなり高いこと、そして接客において、常連客とその他ではあまりの違いが、例えば支配人さんやスーシェフの挨拶周りは常連さんのみ、他のお客さんは一切無視だったり。
あと、これはグランメゾンに共通ですが、食後のスイーツが多すぎること、さすがにこれだけ甘いものが続くと飽きますし、ならばパスすればいいのですが、コース料金に含まれているので。
ライティングツリーを眺めながら帰路に
ちなみに今回の料金を見てあらためてビックリ、もちろんそれなりの金額は想像してましたが・・・。
最近の物価高の影響から、コース料理自体も値上がりしてますが、主要因はやはりペアリングのワイン料金、個人的には今回の半額位の料金コースも選択できたらいいですね。
ちなみに個人的な外食で最も高額だったのが15年前、NYマンハッタンのフレンチレストラン、日本人駐在員の方々にも大人気のダニエルというお店だったのですが、その理由は、リストから選択したボトルワインの料金を110ドルと思って注文したものが、実は1100だったという私のミスによるもので。(^-^;
その後は、この時の料金を超える食事は一切無かったのですが、今回のロオジエでは、久々にこの最高金額を超えました。