レフェルヴェソンス ~ 表参道 | 下町風来坊の備忘録

下町風来坊の備忘録

東東京下町在住のオッサン。食べ歩きや旅、ワンコの話題など、たわいもない日常やその時々に思うことを、童心で馬鹿正直に、また今の社会や風潮に対する心情を、ぼんやり本音でつぶやいてます。

先日のディナータイムは、久しぶりに西麻布エリアへ・・・とりあえずお店の最寄り駅らしい、地下鉄半蔵門線・表参道駅を下車。

 

表参道と青山通りの交差点付近・・・表参道のライティング風景

 

クリスマスシーズン、東京の街はどこも華やかなイルミネーション

 

この道を六本木通り付近まで真っ直ぐ、約20分ほど歩きますが、最寄り駅といっても何気に結構遠く (^-^; ・・・表参道と六本木と広尾のちょうど中間点、ここなら六本木ヒルズかグランドハイアットで待合せて、タクシーで行くのが正解かも?と。

でもこの辺りはお洒落で洗練されたお店が多くて、のんびり歩いているだけでも何気に楽しいですね。

 

一本裏道に入ると静かな住宅街・・・ここに佇むフレンチレストラン

 

レフェルヴェソンス・・・ミシュラン二つ星を獲得し、今や都内でも屈指の創作フレンチ名店に

 

シックでお洒落な店内・・・しばしこのウェイティングルームで待機

 

そしてメインダイニングへ・・・比較的広くて席間がゆったり、大きなガラス越しに広がる緑の庭がとても雰囲気があります

 

ダイニング全体を眺める横並びのテーブル席で・・・まずは金の杯で日本酒&白ワインカクテルの御屠蘇、そしてグラスシャンパーニュ

 

この季節の料理は、ルネサンス「再興」というコースのみです。

 

歳時記~セイコガニ、カリフラワー、柚子、お酒・・・というメニュー(^_^;)

 

生ハム風味のコンソメ泡、カリフラワーソースの下には、ズワイガニの雌・セイコガニの身と味噌が・・・爽やかな柚子のシャーベットと共に

 

アップルパイのように35~あん肝、マッシュルーム、黒トリュフ・・・というメニューですが、なかなか遊び心を感じます

 

箱の中はこんな感じで焼立て熱々・・・マックのアップルパイのように箱に入れたまま手に持って食べます

 

パイ生地の中はとろ~り濃厚なあん肝クリーム、ほのかに漂う黒トリュフとブランデーの香り


敬愛するパルチザン~時季のお野菜たち・・・というサラダ

 

ビジュアルもキレイ・・・この中に約50種類もの有機野菜が入って、ひと口味わう度に、違った味や食感を楽しめる、とても楽しいサラダ

 

ワインは今回、料理とのペアリングでお任せしました。

 

オーストリアの白ワイン・スーパーナチュラル

 

シャルドネベースにリースニング、軽やかで爽やかな飲み口

 

ル・シュクレクールのもっちりタイプなサワーブレッド・・・バターではなく、サワークリームと豆腐のミックスにオリーブオイルを掛けたもの、アッサリ・ヘルシーなので、パンがどんどん進んでしまいます (^-^;

 

北極星~帆立の薄づくりライムとエシャロットのヴィネグレット、白味噌、大根たち・・・というメニュー

 

ちょっと水面に浮かぶクラゲ群のよう・・・薄造りにした帆立貝、大根、ラディッシュのカルパッチョ仕立て・・・白味噌のソースがよく合いますし、ライムの香りでサッパリで美味

 

定点~蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ・・・というメニュー

 

しっかりと蕪の食感を残したグリル・・・蕪のステーキでしょうか?

 

ここで何と日本酒・・・比較的アッサリなフレンチで、ある意味和食のよう、日本酒とのペアリングがよく合うそうです

 

山形のまろら・・・日本初、マロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸に変える)の日本酒、比較甘い香りが特徴のフルーティなお酒

 

ぼんやりとした灯り~アンコウのポシェリソレ、しじみ、乳清と酒粕のソース、春菊と菊芋と菊の花・・・というメニュー

 

淡白なアンコウの白身に、ほんのりコクのある乳清と酒粕のソース

 

白ワインはフランス・ブルゴーニュ 

 

ムルソー・ペリエール

 

継がれる味~ちいさな茶碗蒸し、鱈の白子、白菜、トマト・・・というメニュー

 

底にはぷっくり大きな白子の存在感

 

赤ワインはイタリアもの

 

ヴェネト州産・・・銘柄名は忘れました (^_^;)

 

ここで大きな白トリュフの塊が登場

 

これを次の料理のお皿の上にスライス・・・

 

海の神 山の神~七谷鴨炙り焼き&ブランダードのソース、ビーツ、長ネギ、カーボロネロの枯葉・・・というメニュー

 

鴨とは思えない、全く臭みのない柔らかい鴨肉で美味

 

濃厚なコンソメ風のスープと共に・・・

 

ここでまた日本酒

 

石川の山廃仕込純米酒 菊姫

 

次も日本酒・・・嫁さんが秋田出身と聞いたからでしょうか?

 

秋田の新政 姫麻猫

 

デザートの前にチーズ3種

 

銘柄は不明ですが、ブルー、ウォッシュ、ハードの3種

 

風の中~洋梨、金木犀、プラリネノワゼット・・・というデザート

 

何とまたまた日本酒が・・・どうやら私たちは、相当な日本酒好きと思われたようで、(^-^; 今度は違うタイプの新政 

 

新政 陽乃島

 

帰郷~栗、山葡萄、林檎、蕎麦ほうじ茶のアイスクリーム

 

結局、これまで赤ワインは1杯だけで・・・ついにこちらから申し出て、追加でグラス赤ワインを (^-^;

 

イタリア・トスカーナのフルボディ・ステッピ

 

実はあまり慣れていないペアリング、知識や経験豊かなソムリエさんが選んでくれるので、安心ですし楽なのですが、フレンチコースの場合、どうしても白ワインの比率が高くなって、あまり赤ワインを楽しめないのが、私たちにはちょっと難点ですね。

特に今回はペアリングに日本酒が入っていて・・・日本酒も好きですが、フレンチでは1~2杯で十分、さすがに日本酒4杯は?(^-^;

たぶんソムリエさんとの会話の中で、私たちが大の日本酒党と思わせてしまったため、気を使ってくれたのですが、今後はペアリングでも、ちゃんと自分たちの好みをしっかり伝えておかないと・・・ですね。

 

ミニャルディーズはこんな感じで・・・中央のチュッパチャップスのようなものは、パチパチキャンディ入りチョコレート

 

やっぱりコースの後半は赤ワインが落ち着きます・・・

 

〆にギャルソンさんがお茶を立ててくれます

 

お薄とナッツフレーバーのドリンク

 

ごちそうさまでした・・・なるほど、ミシュラン二つ星も十分納得、とても満足なひとときでした

 

お土産はクリスマスらしくシュトーレンでした

 

実は日本橋三越前のコレド室町にあるカジュアルフレンチ、ラ・ボンヌターブルに訪問した際、このレフェルヴェソンスの系列と聴き・・・ラ・ボンヌターブルがとても素晴らしいお店だったもので、ぜひこちらの本家の方にもお邪魔したいと思っていました。

ちなみに店内を見渡すと、他店より女性客の比率が高いのですが、体に優しそうな比較的アッサリ、そして舌だけでなく目でも楽しめる楽しい料理はもちろん、アメニティスペース十分のゆったりとした空間、シックでスタイリッシュな雰囲気ながら、フレンドリーなスタッフさんたちのホスピタリティ・・・とても気楽に過ごせるのもいいですね。

私はひねくれ者ですので、 (笑)  ミシュラン2つ星とか、国内最高のフレンチなどと聴くと、期待値が上がって、何気に期待外れのことが多いのですが、今回は期待以上にとても素晴らしいレストランで大満足でした。