約3週間の中断期間を経て8月2日からリーグ戦が再開。J1昇格に向けてヴァンフォーレが良いスタートダッシュを切るためには選手個々のパフォーマンス力のさらなる向上が求められます。それに大きく関わってきそうなのが外国籍選手たちの存在。現在チームには7人の外国籍選手が在籍しており、その7人で4人の試合出場枠を争うかたちとなっています。シーズン中盤戦から終盤戦にかけてそれらの選手たちが活躍できるように&またどのような特長を持った選手なのかなど改めて振り返り、個人的な見解で外国籍選手たちの期待度をランキング形式でまとめてみました。

 

◇外国籍選手期待度ランキング◇
【7位】イ・ミンギ

第7位は韓国出身21歳の21歳GKイ・ミンギ選手。韓国の大学からプロサッカー選手になるために1月の静岡キャンプでヴァンフォーレのチーム活動に参加。そこから宮崎キャンプを経てリーグ戦のシーズンが始まってもチームの練習に留まり定期的なアピールを続けてきました。一時は石川選手が右太ももを痛めて戦線離脱したため、河田選手と東選手のGK2人体制では不安要素があったので2月下旬に加入したイ・ミンギ選手の存在が大きくなっていましたが、近年負傷しがちな河田選手が安定したパフォーマンスを発揮し、東選手と怪我から石川選手が戻ってきた結果、現在では第4GKの座に落ち着いています。プロになりたてということで今は彼ら3人とともにトレーニングしながら自身のスキルを向上させ、経験を積む期間だと思います。しかし天皇杯2回戦の福井戦では公式戦初のベンチ入りを果たすなど将来への可能性もみせているイ・ミンギ選手。188cmの大柄な体格を活かしU-19韓国代表にも選出された高い潜在能力があると思うので、ヴァンフォーレの練習を経てじっくりと成長してほしいですね。


【6位】ヘナト アウグスト

第6位はヘナト アウグスト選手。ヘナト選手は清水に5年間在籍していたように能力自体は高い水準にある選手ですが、なにより度重なるケガに悩まされているサッカー人生を歩んでおり、昨年から在籍しているヴァンフォーレでも戦線離脱する期間があるなど常に本調子ではないことがネックとなっています。しかし一度ピッチに立ってしまえば安定した守備力を発揮。最近ではCBにポジションが固定され、持ち前の守備力が最終ラインで活かされています。しかし個人的にはそれが彼自身を悩ます要因になっていると考えていて、現在のヴァンフォーレはマンシャ&孫&土屋選手の3バックの構成がガッチリとハマっており、ヘナト選手が入り込む隙がない状態となっています。それに主将の小出選手も控えているのでCBで出場するのはかなり高い壁を乗り越えていかなければならないでしょうね。ボランチでポジションを狙うならランキングの位置は少しは変わったと思いますが、現時点の立ち位置は6位だと思います。


【5位】マテウス レイリア

第5位はマテウス レイリア選手。今シーズン富山から移籍してきたマテウス選手は大塚監督からの評価も高く、シーズン序盤戦を中心に出場機会を掴みます。しかし2シャドーの一角や1トップなど不慣れなポジションでのプレーが自身の良さを見失う要因となり、無得点の状態が続くと試合メンバーから外れる機会が多くなります。試合から遠ざかる状態に追い打ちをかけるように7月2日に新加入サイドアタッカーのミカエル ドカ選手を獲得。外国籍枠もひっ迫し立場がさらに厳しくなると思われたマテウス選手でしたが、転機が訪れたのは7月5日の第22節今治戦。後半から2トップの一角としてプレーするとまるで水を得た魚のようにピッチを躍動。大逆転勝利に貢献し、直近の大宮戦でも高いパフォーマンス力をみせてチームに白星を呼び込みました。最近の奮起は危機感から来るものなのか、それとも本当にやりたいプレーが2トップになってできているのかは分かりませんが、マテウス選手の価値がこの2試合で再び高まっていることは理解できます。この高いパフォーマンスをこれからの試合でも発揮し、ゴールという目に見える結果で示してほしいですね。


【4位】ミカエル ドカ

期待度ランキング4位はブラジル国籍の新加入ミカエル ドカ選手。オーストラリアリーグの名門セントラル・コースト・マリナーズで背番号10を纏い、ACLEでもバリバリに活躍していた25歳がJ2リーグにやってきたことでも驚きでしたが、さらにヴァンフォーレでプレーしてくれる期待は自然と高まっています。もちろん個々の能力はとても高いものがあると思いますが、個人的な不安点はチームにフィットするのかということ。ドカ選手の特長はサイドでの攻撃的なプレー。これまでは主に4-1-2-3のウイングやサイドバックでのプレーが多くあったようでゴールはもちろんアシストも量産していました。しかし現在のヴァンフォーレは3-4-1-2のフォーメーションを基本としているため、敵陣サイドで攻撃を仕掛けられるウイングや大胆に前へ上がれるサイドバックのポジションがありません。サイドでの精力的な貢献が求められるウイングバックはあるものの、攻守の展開がとても早い日本のサッカーに来日直後の選手がウイングバックで適応するのは時間がかかると思います。2トップは仕掛けてチャンスを作るマテウス選手とゴール前で得点を狙う仕事をする内藤選手で今のところバランスが保たれているのでそこに割って入ることも考えにくい。となるとドカ選手はベンチにいて追いかける展開のときに相手の守備網を打開するための切り札役になる可能性が高くなります。でもせっかく取れた才能豊かな人材をピンポイントで起用するだけに留めていたら非常にもったいない。今シーズンの残りの試合でさらにチームが上位に食い込んでいくためにはドカ選手を最大限活かすことが必要になってくると思うので、彼をベンチ要員にさせずに先発で躍動させる工夫をこれからチームには求めたいですね。


【3位】ヴァウ ソアレス

期待度ランキング第3位はヴァウ ソアレス選手。最近の試合では2枚目の警告で退場処分となったり、中盤でボールを奪われてカウンター攻撃を食らって失点するなど彼の悪い部分が目立ちますが、やはり本来彼が持つパスセンスを忘れてはいけません。守備から攻撃へと繋げられなかったシーズン序盤戦のチームの戦いに風穴を開けたのが途中加入のソアレス選手で、中盤の下がり目の位置で積極的にボールを呼び込み、的確な判断力と技術の高い長短のキックでピッチの幅広いエリアにボールを散らせるのが彼の最大の魅力。それによりヴァンフォーレが集中的にプレスを受けずにボールを持つ時間が長くなり、受け身の状態から自発的に攻撃に移れるように変わっていきましたね。いくら守備が強固でも攻められ過ぎたらいつかは崩壊してしまうので、そうさせない能力を持つソアレス選手の存在感はとても大きいと思います。昨今の下げている評価を覆すように、チームのリズムを作り出すリズムメーカーとして残りの試合でも活躍してほしいと思います。


【2位】ネーミアス

第2位はネーミアス選手。シーズン途中の4月27日にポルトガル3部リーグのクラブから加入したので実力未知数なところがありましたが、いざ試合に出てみるとその評判を覆すような働きで見るものを魅了します。187cmという大柄な体格を活かし前線で体を張り、ボールを収めて近くの味方に繋げるポストプレーは高レベル。今シーズンこれまでのチームには最前線で起点になれる大型CFが見られなかったので余計彼の存在が目立つかたちに。得点こそまだ奪えていませんが、競り合ってから積極的に前に仕掛けていく気持ちは強くあり惜しいシーンを何度も作り出しています。プレーを見ていればゴールを決めるのも時間の問題と言えるので、ネーミアス選手には最前線で相手選手と競り合って攻撃の起点を作るポストプレーはもちろんのこと、チャンスと判断したら多少強引にでもシュートを狙っていく積極性を存分に発揮してほしいですね。そうすることで相手チームは攻撃の怖さを感じて、こちらが守勢の状況でも相手の攻撃一辺倒の展開にはならないと思います。相手の攻撃を抑止させるそれくらいの影響力がネーミアス選手にはあると個人的には思いますね。愛媛戦で右頬骨を骨折し現在は戦線離脱していますが、中断期間明けの山形戦には間に合う見込み。守備から大きくクリアし相手に拾われて二次攻撃を受ける展開を前線で競り合うことで防ぐ役割として、またサイドからのクロスボールに合わせる得点へのターゲットとしてチーム無二の存在であるネーミアス選手の活躍を期待したいと思います。


【1位】エドゥアルド マンシャ

期待度ランキング1位に輝いたのはエドゥアルド マンシャ選手。在籍4年目となる今シーズンは契約上の問題からチーム合流が遅れCBの序列からも下からのスタートでしたが、出られない状況でも腐ることなく黙々とトレーニングをこなします。転機が訪れたのは3月29日の第7節札幌戦。そこで今シーズン初出場&先発の座を獲得すると自身の特長を大いに発揮しチームに5試合ぶり勝利をもたらし守備面で貢献。その活躍で大塚監督の信頼をガッチリと掴みます。そこからは現在まで3バックの一角として連続出場を続けており、チームの守備に欠かせない存在となっています。特に今シーズンマンシャ選手の評価を上げたのが ‘セットプレーの強み’ 。守備時はもちろんのこと攻撃時のセットプレーの場面で目立つターゲットとなり、キッカーのボールに強烈なインパクトで合わせるヘディングやボレーシュートなどでチームトップの4得点をマーク。またターゲット役の彼を経由して他の選手がゴールを奪う機会もありアシストも量産しています。空中戦の強さを存分に見せつけているマンシャ選手。セットプレーでの存在感の他にも個の力を活かしたディフェンスが効果的で、同じく長身の孫選手とともに待ち構えて守る守備形態にとって無くてはならないディフェンスの柱だと思いますね。力強く相手のハイボールを跳ね返せるパワー型CBとして、またセットプレーの重要なポイントとして今後もチームに欠かせない存在であることは間違いないと思います。

 

…以上外国籍選手在籍7選手の個人的な期待度をランキング形式で紹介してみました。試合に出場できる外国籍4枠にこの7人の誰が割って入ってくるのか今から試合を見るのがとても楽しみですね。