いよいよ2024年も残りわずか。ということで色々あった2024年のヴァンフォーレの出来事を10個に絞って『10大ニュース』としてお届けしたいと思います。なお異論反論あるかと思いますが、個人的な見解から順位を付けているのでどうぞご了承ください。


10位∶ピーター ウタカ選手2度目のヴァンフォーレ挑戦終了!

2019年シーズンにヴァンフォーレにやってきてJ2で40試合出場20得点という結果を残したウタカ選手。京都への移籍を経てヴァンフォーレに戻ってきたのは2023年シーズンでした。リーグ戦とACLを戦うチームにとって、両方の経験を持つ貴重な存在だったウタカ選手はチームの得点源として活躍。2023年はJ2リーグ戦に40試合に出場し12得点。在籍2年目となる今シーズンは34試合で8得点という結果を残しました。前線の守備貢献があまりないという目を瞑りたくなる特徴も確かにありましたが、ベテラン選手らしいここぞというタイミングでその野性味を最大限発揮する彼のプレーは過去に得点王にも輝いた経験が活かされていると思いますね。今回第2期のヴァンフォーレ在籍は2シーズンで終わりましたが(74試合出場20得点)、プレー面の他にも毎試合変えるヘアスタイルとともに彼のキャラクター性に虜になったサポーターも大勢いると思います。ヴァンフォーレのストライカーの歴史に必ず残るであろうウタカ選手には感謝の言葉しかありませんね。


9位∶わずか5勝!ホームで勝てない2024年シーズン

かつては ‘小瀬劇場’ とも呼ばれていたようにJITリサイクルインクスタジアムがある小瀬での試合には無類の強さを発揮していたヴァンフォーレ。しかし今シーズンはその特徴からは例外となるようで、リーグ戦でホーム初勝利を飾ったのが第11節群馬戦&2勝目を挙げたのが8月10日の第26節藤枝戦とだいぶ間隔が空いてしまった白星でした。最終戦で勝利を収めてなんとか5勝までは届いたものの、ホーム戦勝利が38試合中の5勝はあまりにも少なすぎると思います。その分アウェーゲームで頑張っていた印象はありましたが、ホームに集まる大勢のサポーターの前でさみしい結果になっていたことは忘れてはいけないと思います。来年はホームゲームでたくさん勝利しみんなで喜びを分かち合える瞬間が作れたら良いですね。


8位∶ ‘新甲府の至宝’ 内藤選手リーグ戦初ゴール

在籍3年目となる20歳のストライカー内藤選手。ヴァンフォーレのアカデミー出身で世代別の日本代表も数々経験&しかも地元が甲府市ということもあり、元所属の堀米選手に続く ‘新・甲府の至宝’ と位置づけられている若手FW。天皇杯では2022年にゴールを記録していたものの、リーグ戦ではこれまで得点という結果に結びつけないでいた内藤選手。しかしアウェーの第25節群馬戦に途中出場すると、後半38分にヘディングでゴールを奪いリーグ戦初得点。これが決勝点となりチームの勝利に直接貢献することができました。現地に行ったサポーターも内藤選手のリーグ戦初ゴールにいつも以上に喜びを爆発させ狂喜乱舞していたと聞いております。ただし今シーズンの得点はその1点に終わってしまったので、来シーズンは小瀬のピッチでゴールを決める姿を我々サポーターにみせてくれると信じています。そして1ゴールとは言わずに2桁得点を目指しチームを代表するようなFWに育ってほしいですね。


7位∶ケガ人続出の異例シーズン

今シーズンのヴァンフォーレはケガ人に泣かされたシーズンとなりました。まず絶対的守護神だったGK河田選手が3月中旬に左太ももを痛めて負傷するとほぼ1シーズン離脱。そこから井上選手(左ひざ靱帯)&神谷選手(脳震盪)&小林選手(右太もも)&渋谷選手(左手骨折)&マンシャ選手(右太もも)&木村選手(左ひざ)&孫選手(左ひざ靱帯)&三平選手(左ふくらはぎ)&三沢選手(右太もも)と公式発表だけでも計10人が相次いで3月から5月の間に負傷発表されるなど異例の時期になりましたね。特にGKとDFのポジションは深刻で、一時的に山内選手1人だけになってしまったGKは急遽鳥栖からコ・ボンジョ選手をレンタルで補強し急場を凌ぎ、CBの選手層が薄くなり失点が増加した影響を受けて4バックから3バックに変更し関口選手やヘナトアウグスト選手&林田選手らがCBにコンバートされるなど、当時のチームは守備陣のやりくりに相当苦労していました。夏場くらいから徐々に負傷離脱者が戻ってきて戦力が整ってきた印象はありましたが、シーズン途中の負傷者続出でチームの安定感が失われていたことは間違いないと思います。


6位∶アダイウトン選手無双!チームトップの14得点を記録

今シーズンFC東京から加入した34歳のブラジル人MFアダイウトン選手。筋肉がブリンブリンに詰まったような屈強な肉体を活かして、相手がボールを奪うために寄ってきても強いフィジカルを駆使して簡単に弾き飛ばす重戦車みたいな力強いドリブル突破が彼の最大の魅力。その力強い仕掛けはJ2に活躍の場を移しても十分通用しており、チームはアダイウトン選手にボールを預けておけば攻撃面でなんとかしてくれるという頼もしさがあったと思います。実際に仙台戦での単独ドリブル突破からのゴールや左45度の角度から放たれる強烈なシュートやコントロールショットで驚愕の得点を披露しており、終わってみれば14得点とチームトップスコアラーとなっていましたね。シーズン終了後はブラジル2部のクラブに移籍するということで1シーズン限りでの在籍となりましたが、強烈なインパクトを残してくれたアタッカーとしてヴァンフォーレサポーターの心のなかに生き続けると思います。


5位∶天皇杯で3年連続鹿島と対戦!リベンジ食らいラウンド16で敗退

2022年に天皇杯で優勝してからクラブやサポーターがこの大会にかける意気込みは相当高くなっており、初戦の2回戦Honda FC戦からホームゴール裏席はぎっしり埋まる人気ぶりをみせます。ウタカ選手のゴールなどもあり順調に2回戦を突破すると、3回戦で対戦したのがJ1の強豪セレッソ大阪でした。1対1で延長戦に持ち込まれたこの試合の決着を決めた存在が鳥海選手。延長後半7分にファビアン ゴンザレス選手とのコンビネーションから抜け出し左足で冷静にゴール右隅に流し込むナイスゴール。ほぼ満員状態のゴール裏に駆け寄り、サポーターとその喜びを爆発させていましたね。セレッソ大阪に勝利し金星を挙げたヴァンフォーレがラウンド16で戦ったのがJ1鹿島アントラーズでした。天皇杯の舞台で鹿島と戦うのはなんと今回で3年連続。それも2回連続でヴァンフォーレが勝利しているので鹿島は今度こそリベンジを果たしたいと相当な覚悟で乗り込んできていました。試合は三沢選手のゴールで幸先良く先制点を決めますが、前半終了間際と後半終了間際に失点し1対2で敗戦。スリリングで大勢のサポーターが集まるスタンドが興奮するような試合展開となりましたが、今年の天皇杯の挑戦はラウンド16敗退で終わりました。


4位∶スーパーシード権のルヴァンカップ!川崎に惜敗

ヴァンフォーレがACLでグループステージを突破しノックアウトステージ進出を決めたことで得られたルヴァンカップのシード権。普通は1stラウンドの数試合&プレーオフラウンドを戦い抜かないと辿り着けないプライムラウンド(決勝トーナメント)の舞台でしたが、戦わずしてこの8チームが集まるスーパーシード権を獲得できた幸運がヴァンフォーレにはありました。準々決勝で対戦したのがJ1の強豪川崎フロンターレ。等々力で行われ0対1で惜しくも敗れた第1戦の結果を受けて、JITスタで行われた第2戦には約1万人以上の入場者が集まりみんながヴァンフォーレの逆転勝利を期待していたと思います。試合は前半に孫選手が先制点を奪いそのまま終盤の時間帯へ。同点のまま2試合合計で決着がつかずに延長戦に入るかと思われた後半アディショナルタイム3分に川崎の遠野選手に決められて万事休す。アグリゲートスコア2対1で川崎の準決勝進出が決定。ヴァンフォーレは惜しくもベスト8で涙をのむことになりました。今回のルヴァンカップは準々決勝2回&準決勝2回&決勝1回と合計5回相手より成績が上回れば大会優勝のチャンスがあったので、そのチャンスが果たせないまま終わったのは残念でしたね。


3位∶あわやJ3降格!?思わぬ不振で14位フィニッシュ

昨シーズンはあと少しでプレーオフ圏内という8位に終わり、ACLの舞台ではグループステージ突破という快挙を達成していたヴァンフォーレにとって、今シーズンのリーグ戦にかける意気込みは相当強いものになっていたと思います。しかも篠田監督体制2年目で戦術が熟成され、さらなる飛躍に繋がる前評判の高さもありました。シーズン序盤こそ仕上がり具合の早さをみせて勝ち点を積み重ねますが、守備陣を中心に一気に負傷離脱者が目立ち始めると失点数が増加。そのダメージを補うためにフォーメーションを4バックから3バックへと変更したものの状況が好転しないでいると、クラブは第22節大分戦の終了後に篠田監督を解任する決断を下します。7月初めから新しく指揮を執ったのはコーチから昇格した大塚監督。14位に沈んでいたチームを立て直すべく大塚体制では3バックの3-4-2-1を継続し、これまであまり出番がなかった中山選手をボランチの軸に置いたかたちにチャレンジ。天皇杯3回戦でC大阪を撃破した自信を胸に第25節から第29節まで4勝1敗を記録するなどチーム状態を持ち直す結果を出します。一時は昇格プレーオフ圏内まで9ポイント差の11位まで順位を上げますがそこから再び成績が下降線を辿り、暗いトンネルに迷い込んだチームは最終節手前の第37節にJ3へ降格する18位に近い16位まで順位を下げます。最終節に勝利してなんとか14位フィニッシュとなりましたが、なかなか低調なチーム状態から改善されずに苦しんだシーズンだったと言えます。


2位∶篠田監督途中解任!後任に大塚コーチが監督昇格

2023年に地元のJクラブであるヴァンフォーレ甲府の指揮官に就任した篠田監督。長らく3バックを続けていたチームからの脱却を図るべく久しぶりに4バックを導入。守備重視&ポゼッション重視のスタイルから縦に速い堅守速攻にチャレンジしたクラブにとってもターニングポイントになる時期でした。アジアを舞台にしたACLの大会ではその戦術が通用していた印象がありましたが、J2リーグ戦ではもともと攻守が素早く切り替わる展開が各試合でみられていたので、それがチーム独自の個性にはなれず。チームのオリジナリティを出せずに他のクラブを突き離せないでいた感は確かにあったと思います。篠田監督が推し進める戦術は日ごとに確実に熟成されていたと思いますが、先ほども言ったように主力選手たちが短期間に相次いで負傷離脱したことで監督が思うようなベストメンバーが組めなくなり、フォーメーションの変更や攻から守へのスタイル変更を余儀なくされたのはかわいそうでしたね。失点増が重くのしかかり、自分が得意としている戦術に戻せないまま成績不振を理由で解任された篠田監督。彼の後任にはチームを支えてきた大塚コーチが就任。監督と選手の間で兄貴分として日頃相談に乗っていた大塚コーチが監督に昇格したことは、選手たちにとって身近な存在となり今まで篠田監督体制ではなかなかみせられなかった自身の特長をアピールできる絶好の機会に。中山選手などは大塚監督体制になってから大幅に出場数を増やしアピールに成功した若手選手で、日々の努力を見てくれているという若手選手のやる気や自信にも繋がっていたと思います。その大塚監督も一時の勢いがみせられなくなり特にシーズン終盤戦は苦しむ表情が多かった印象なので、チームを指揮して2年目となる来シーズンはこの経験を糧にして飛躍に繋げてくれることを期待したいですね。新人監督の挑戦はまだまだ続きます!


1位∶ACLの大冒険はアジアベスト16の快挙!

昨年J2クラブで初となるグループステージを首位通過しノックアウトステージ進出を決めたヴァンフォーレのACLでの挑戦。そのノックアウトステージがリーグ戦の開幕に先がけて2月15日と21日に開催されました。海を渡った韓国には平日の海外遠征だったにも関わらず約800人ものヴァンフォーレサポーターが集まり、アウェーの地で選手たちに声援を送っていました。ただしシーズンが切り替わったタイミングでヴァンフォーレはグループステージで活躍していた長谷川選手や三浦選手&井上選手らがチームを去り、入退団が激しく行われるなかでまた新たなチームを作り直すことを強いられます。それが影響したのかは分かりませんが、蔚山の猛攻を止められず3失点。第1戦は0対3で敗れ、第2戦に向けて3点のビハインドを負うことになります。東京の国立競技場をホームとして開催する25日の第2戦の前には大々的な集客キャンペーンが行われ、東京都内や山梨県内をヴァンフォーレのラッピングをしたアドトラックが走り、京王線新宿駅には試合開催を伝える巨大なポスターを掲示するなどクラブとしても気合いが入ります。昨年のグループステージではヴァンフォーレサポーターはもちろん、他のJリーグクラブのサポーターをする人たちもヴァンフォーレの応援に駆けつけ『Jリーグ連合軍』として国立のスタンドに大挙して来てくれた経緯があります。その彼らの力も借りて懸命に戦った結果は1対2。試合終盤に三平選手がゴールを決めて意地を見せますが、結局は突き離されて2試合合計1対5という結果でした。しかしJ2クラブを代表して数々のアジアのクラブを撃破してグループステージを突破し、ノックアウトステージまで進んだヴァンフォーレにスタジアムの誰もが場内を一周する選手に向かって拍手と賞賛を送り続ける光景が広がりました。その瞬間はクラブが無理してでもアジアの舞台に挑戦し頑張ってきた努力を認めてくれた瞬間でもありましたね。J2のクラブながら初挑戦の舞台でアジアベスト16までたどり着いた快挙を2024年のヴァンフォーレ10大ニュースの第1位とさせていただきました!