ヴァンフォーレ甲府は荒木選手&林田選手&山本選手の3選手と2025年シーズンの契約を結んだことを発表しました。


◇荒木 翔(あらき しょう)選手◇


荒木選手は神奈川県相模原市出身1995年生まれの現在29歳。在籍7年目を迎える今シーズンは開幕スタメンの座を勝ち取り、徳島戦で左サイドバックとして先発フル出場しチームの勝利に貢献。そこから6試合連続で先発し4バックの一員として存在感を示します。しかしチームの結果があまり良くなく白星に結びつかないでいると小林選手にポジションを奪われ、4月から5月にかけてベンチや途中出場が目立つようになります。6月からは篠田監督のもとで3-4-2-1のフォーメーションに変更。その左のウイングバックに荒木選手が任命され、サイドバック時にはあまりみせられていなかった豊富な運動量やコンビネーションを使った仕掛けが随所に発揮できるようになります。その流れは篠田監督から大塚監督体制に切り替わっても変わらず、監督の信頼をガッチリと掴んでシーズン最後まで連続先発出場を続けました。今シーズンはリーグ戦29試合に出場し1得点。大塚監督のなかでは3-4-2-1の左ウイングバックには荒木選手が当てはまっていたように、小林選手が負傷から帰ってきてもポジションを譲らない逞しさが今シーズンの荒木選手にみられていたと思いますね。

今回契約更新したことで大卒入団から8年目のシーズンを迎えることになります。チームが引き続きシステムを継続して戦っていくとなると、荒木選手が挑むポジション争いは2024年シーズンと変わらず左ウイングバックになることが濃厚。ポジション争いのライバルは小林選手や新加入選手になりそうですが、今シーズン積み重ねた経験と実績を武器にして争いの優位に立てるように頑張ってほしいと思います。


◇林田 滉也(はやしだ こうや)選手◇


林田選手は大分県出身1999年生まれの現在25歳。今シーズンの序盤は木村選手と2ボランチのコンビを組み、攻の木村選手と守の林田選手といったように攻守のバランスを2人でうまく取っていた印象がありましたが、次第に佐藤選手や三沢選手&ヘナト アウグスト選手が台頭してくると試合のメンバーから外れる機会がみられるようになります。しかしチームにケガ人が続出し選手起用の選択肢が狭まると丈夫な林田選手はボランチに定着。苦しいチーム状態のなかでも精力的なディフェンスを行い、チームが崩壊しないように食い止めます。体制が変更となりその1ヶ月後に大塚監督は彼を意外なポジションにコンバートさせます。そのポジションが3バックの中央。普段は守備統率&ラインコントロールをしながら高いディフェンス力を発揮しなければいけませんが、状況に応じて一列前に上がることで一時的に4バックとなる可変的で柔軟なシステムになれる要素も含んでいました。その可変システムのキーマンとして頭を使ったプレーを今シーズンの中盤から終盤でしていたイメージがありますね。林田選手が3バックの中央を務めることで混乱気味だったチームの守備力はある程度改善し、戦える集団になれた感じがしました。今シーズンの成績はリーグ戦で31試合に出場。負傷者を多数出していたチームのなかでコンディションを整え、通年で活躍していた貴重な存在だったと思います。

移籍の噂もあったなかで今回契約更新してチームに残ってくれたことはチームにとって紛れもないプラス要素と言えます。新シーズンは引き続きCBを務めるのか本職のボランチに戻るのかはまだ分かりませんが、どちらにしても林田選手は欠かせない戦力になっていると思います。チームがJ1昇格する原動力になれるような活躍をみせてほしいですね。


◇山本 英臣(やまもと ひでおみ)選手◇


山本選手は千葉県市川市出身1980年生まれの現在44歳。在籍22年目を迎える大ベテランはフィジカル的な要素が求められる4バックでポジション争いに遅れを取り、今シーズンの初出場が第8節鹿児島戦の途中出場になるなど苦戦。その後もベンチからピンポイントでボランチに起用されるなどしていましたが、風向きが変わってきたのはCBの負傷者が多数出てチームが不振に陥り、基本的なフォーメーションを3-4-2-1に変えた第18節の藤枝戦から。山本選手の代名詞でもある3バックの中央に入り冷静な判断力からの守備統率はさすがの一言で、スムーズにチームが3バックに移行できるきっかけにもなっていました。そこから篠田監督体制が終焉となる第22節大分戦まで先発出場を続け、大塚新監督が就任しても2試合は先発出場。そこからCBの負傷者たちが続々と復帰してきたので彼らに後を託すかたちとなりましたが、体制が変わるチームとして重要な時期に守備面で支えた精神的支柱になっていたと思います。今シーズンのリーグ戦の成績は14試合出場。

今回契約更新したことで来年は在籍23年目のシーズンとなります。チームが引き続き3バックを採用していくのであれば山本選手にも出場のチャンスは巡ってくると思います。そうなったときのために通年で活躍できるコンディションを整えていつ出場できても良いように準備を万全にしてほしいですね。臣さん新シーズンもよろしくお願いします!