前節ホームで仙台に敗れたヴァンフォーレ。この敗戦により直近5試合で白星がなく、負の泥沼にハマりつつあります。一方今回の対戦相手である大宮も現在低調な状態が続いており、こちらは開幕から8試合白星なしの最下位と苦しんでいます。ともにJ1で戦ってきた経験を持っていて2018年一緒にJ2に移ってきたライバルのような関係性である両者が、J2の下位に低迷しているのは悲しい気持ちになりますね。現在は20位と22位という立ち位置にいますが、この試合で勝った方が復調への兆しが見えると思うのでヴァンフォーレはぜひとも白星を挙げ、転がり落ちている坂道をなんとか踏ん張ってほしいと思います。


【大宮アルディージャ】
☆今シーズンの成績:3分け5敗(勝ち点3) 22位
☆ここ最近4試合の試合結果
→△×△××
☆注目選手:奥抜選手、柴山選手、小野選手
☆予想布陣:4-2-1-3
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:レノファ山口FCvs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第8節 2022/4/3



【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績:1勝3分け4敗(勝ち点6) 20位
☆ここ最近4試合の試合結果
→△××△×
☆注目選手:長谷川選手、ウィリアン・リラ選手、ブルーノ・パライバ選手
☆予想布陣:3-4-2-1
☆予想スタメン

※メンバーとポジション&フォーメーションは実際と異なる可能性があります。

☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsベガルタ仙台 明治安田生命J2リーグ 第8節 2022/4/3




☆相手のスピード警戒
対戦相手の大宮は霜田監督のもとピッチをワイドに使った攻撃的なサッカーを志しています。基本的なフォーメーションは3トップながらトップ下にも選手を配置する4-2-1-3で、気を見計らってサイドバックも攻撃参加するスタイル。特にウイングで出場する柴山選手と奥抜選手は縦に抜け出して相手マーカーを置き去りにするようなスピードを持っており、トップ下でテクニック力のある小島選手の展開によって一気に相手DFラインの裏に出ていく術を身につけています。ヴァンフォーレは3バックで両サイドにスペースが生まれやすいかたちなので、そこを彼らに狙われないように注意したいところ。攻守の切り替えを素早く行って守備時には帰陣をできる限り早め、5バックの守備ブロックを形成して裏にスペースを作らせない方法か、逆にDFラインをいつもより高めに設定してオフサイドを狙いながら裏を突かれてもゴールから距離がある状態にしてその分ドリブルを長くしないとシュート位置まで運べない方法を取るのかの2択だと思います。このようなタイプの相手だとどっちつかずで中途半端に守備対応しているのが一番危険なので、まずは守備の方針を明確にすることが大宮対策へと繋がっていくと思います。また大宮はウイングの他に小野選手や茂木選手などのサイドバックも積極的に上がっていくので、彼らが攻撃に加わっているときにどう守るのか、ヴァンフォーレは3バックを中心にウイングバックやボランチの選手たちも協力しながらサイドのディフェンス対応を話し合った方が良さそうですね。

☆サイド攻撃の徹底
大宮は陣形をコンパクトに保ち、前への圧力をかけながらサイド攻撃で状況を打開していく自分たちから果敢に仕掛けていく攻撃的なチーム。選手たちがサイドを上がって攻撃していることが多いので、ヴァンフォーレはその上がっている相手の背後のスペースがチャンスポイント。攻守の素早い切り替えでそのスペースに選手を走らせて一気にロングフィードを送り込みたいのですが、そのためにまずはどのタイミングでカウンター攻撃のスイッチを入れるか考えることが一つのポイントになりそう。ただがむしゃらにそこを狙っていてもなかなか決定機まで結びつかず、また相手の守備陣がその攻撃の耐性がついてしまうのでおすすめできません。ピッチに出ている選手全員が気持ちを合わせ、カウンター攻撃を発動させる際は各々の役割を組織的にこなせるように精度を高めて仕掛ける必要があります。ひとりよがりなプレーにならないように、チームプレーで大宮のサイドをカウンター攻撃を中心として攻略してほしいと思います。

☆セットプレーに集中
直近の大宮の試合を見るとセットプレーからの失点が多く目立ちます。霜田監督は低迷するチームの流れを変えようと守備の柱にもなる先発のセンターバックの2選手をそっくり変える荒療治を試しており、それが細かな連携や指示が必要なセットプレーの守備の場面で不安が露呈していると思います。今シーズンのヴァンフォーレはセットプレーからの得点が昨シーズンと比べて少なくなっている状況ですが、この機会で改善できるチャンスと捉えるべきです。荒木選手の出場が不透明になっている現状で最近主にキッカーを務めているのが長谷川選手。長谷川選手は埼玉県新座市出身で大宮ユースで育った選手なので、法政大学を経て入団したヴァンフォーレで成長し現在はここまで良い選手になったことを地元埼玉でプレーで示してほしいと思いますね。セットプレーのキッカーとしてゴールはともかくアシストを記録して、ユース出身長谷川選手ここにありと存在感を発揮してほしいです。

☆リラ&パライバ選手の高さ勝負
サイド攻撃が仕掛けの起点になるのなら、フィニッシュのかたちはクロスボールからゴール前の選手がヘディングやボレーで合わせる流れがほとんどだと思います。そこでゴールを奪うフィニッシャーになる存在がウィリアン・リラ選手やブルーノ・パライバ選手になります。リラ選手は185cm&パライバ選手は191cmの長身で、ともに大柄なフィジカルを駆使して力強く競り合えるポストプレーヤー。能力は高いものがありますが、得点に絡むプレーに限って見るとリラ選手は昨シーズン後半戦でみせていたゴールへの迫力が現在影を潜めておりややスランプ気味。新加入のパライバ選手はチームに合流して時間が浅いということで、コンビネーションに不安があり途中出場の短い時間では決定機を作れていません。今回はどちらが先発で使われるのか分かりませんが、この2人が今までの流れを変えるような動きで覚醒しないとチャンスは多く活かせないと思います。今回純粋なゴール前での競り合い勝負だとこの2人に分があるので、チームで彼らターゲット役にクロスボールを積極的に合わせていく決まり事を作ってほしいですね。

☆同一カード5連勝中の自信
対戦相手の大宮にはヴァンフォーレはここ直近のリーグ戦5試合ですべて勝利しているいわば相性が良い相手とも言えます。当時から選手が変わっていると言っても潜在的な苦手意識がない状態で、むしろ得意なイメージを持っていることは精神的に優位に立ててる状況だと言っても過言ではありません。アウェー戦と言えども気負いせずに戦えると思うので、その気持ちをアグレッシブなプレーに変えて失敗を恐れずにガツガツと攻撃を仕掛けてほしいですね。そして同一カード6連勝を達成しましょう。


…両クラブとも現在置かれている立場は厳しいものになっており、結果によっては吉田監督&霜田監督への風当たりがより一層強まってくると思います。ともにJ1昇格を目標に掲げているクラブであるのである程度は仕方ない面もありますが、今後の試合で結果を恐れて伸び伸びとした采配ができなくなる前に、今の状況を一刻も早く抜け出したいですね。そのためにはなんとしてもこの試合で白星を掴み取りましょう!




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