私:「おしっこいっぱい出てるね。」
夫:「なんでわかるの?」
私:「管から袋に溜まってるからね。
夫:「えー?管⁈」
私:「あそこにつながってるからね。」
夫:「いつ、やられたの?」
私:「運ばれて直ぐだよ。」
夫:「うわー知らなかった…」
私:「オムツもしてるし大丈夫、心配ないよ」
夫:「そうだ、恥ずかしめにあったわ〜、さっき、お尻も前も洗われたんだぜ〜。」
私:「恥ずかしい?そうか…でもね、おしっこがどの位出ているかみないとね。大丈夫かなって心配なんだよ。沢山出ないとダメだから。」
夫:「そうだね。バンバン出さなきゃ。どの位出たか見せて。」
私:「ほら。」
袋を見せる。
夫:「そうなっているのか。」
私:「最初は、黒ビールみたいな色してたけど、今日は薄くなったね。」
夫:「ぷ…(笑)」
私:「お茶飲む?」
夫:「いっぱい飲んで、出さなきゃね。」
あっという間に500飲み干すと、
夫:「ウンチでちゃったかな?」
と気にする事3回目。確認したがでてなかった。オナラだったらしく、とても臭い(笑)
私:「くさ〜いオナラしたんだよ。も〜。」
夫:「(笑)」

その後、救急車で運ばれた時の服装の話、近所には迷惑がかかってないか、私の方の家族は来たのか、色々と気遣いながら聞いてくるところが、夫らしくてホッとした。

pm2時
私の両親と、姉、弟がきた。
久しぶりの再会が、こんな形になってしまい、精一杯の表情をする。
みんな、夫が喋っている様子に感動し、手や体や頭を撫で回し、嬉しさを表現している。
夫:「何だか、こんなんなっちゃって〜。」
私:「この人誰だかわかる?」
夫:「お前のお父さん、お母さん、弟。」
私:「これは?」
と、姉を指すと、自分のライバル(私を巡って色々あり)わざと答えない。色々と喋ったり、水分を摂ってみたりする。
少し遅れて、夫の家族が来る。
いろんな人が来て、夫もパニックと嬉しさを隠せない。
私:「この人は誰?」
夫:「(自分の)妹、お父さん、お母さん。」
分かるのね!とみんな喜んでいたが、3人は直ぐ食事に行ってしまった。

尿量も、水分を摂っただけ出ていて、色も薄い。血糖値は、300〜400を行ったり来たり。体温36.9。そのデータにみんな喜んでいた。

私が、トイレなどで席を立とうとすると、
不安なのか
夫:「お前はここにいろよ」
と言い続けていた。



しばらく話をしていると、
夫:「お前の他に誰かくるの?」
と聞かれたので、夫の両親と妹が来ると伝えると、
夫:「じゃあ、髭剃らなきゃ~」と身だしなみを気にする所は変わっていなかった。
髭をそっていいか、看護師さんに聞くと
看:「剃ってあげますよ」
夫:「他の人任せかよ~」
私:「じゃあ、やってあげるからね」
と始める。
だいぶのびているので剃りにくく、引っ掛かる。
夫:「いてっ」
私:「おっと!ごめんね。」
と少しずつ剃った。
カミソリを水洗いしていると、
夫:「メロンシェイク飲まなかったなぁ~」
私:「メロンシェイク?」夫:「あの日、メロンシェイク飲まなかったから」
私:「あー私が作ったやつね。」

倒れる前の日、物を噛む力もなく、カットメロンを食べていて、最後にはジューサーでスムージーにして飲んでいた。
倒れた日もジューサーに作って行ったのだが、飲んでいなかったのだ。
夫:「あれ飲んでいたらこうならなかったかな~」
私:「いや~飲んでいてもだめだったよ」
夫:「もうないの?」
私:「もう何日前のことよ~メロンもないわよ」
夫:「もったいないな~」と髭を剃り終えた。
看:「あっ綺麗になりましたねキラキラ
夫:「元から綺麗ですよ~」と冗談を言う。
看:「さっ血糖値計りましょうね、チクッとしますよ」と言われ、看護師さんをにらむ。自分の点滴のあとを私に見せながら、
夫:「見ろよこれ、ひどい仕打ちだろ~」と言う。
生々しい傷などに弱く、気分を悪くする様子も以前とかわらなかった。