この作品が、台湾で作られる事が決定した時から・・
ずっと
ずっと
待ち焦がれた一本
KANO(嘉義農林学校)
ようやく台湾公開が決まってからも、さらに1年の時を経て
やっと、やっと、日本でも公開される事に・・!
でも不思議な事にー
いざ、公開されると
あまりに想いが強過ぎて、観に行くのに気持ちが入り過ぎてしまい
コンディションの良い時に・・などと、中々行動に移せないでいました
本当は、何度も観に行きたい位楽しみにしていたというのに・・
そんな訳で、公開から半月ほど経ってから
ようやっと、新宿バルト9
に足を運ぶ事に
平日の昼間で、映画の日やレディースデイでも無かったにも関わらず
劇場内は、8割近くの入り
台湾上映から1年近く掛かっており
待ちわびた皆さんも多いのでしょう
実は私も渡米時、帰国時の機内映画の中にKANOもあったのですが
非常に心惹かれつつも、やはり日本できちんと上映された際に
じっくり鑑賞したいという想いから、ガマンして来ました
結論から書いてしまいましょう
こんなに素直に、心に染み入る様に
じんわりと気持ちが温かくなり、登場人物達と喜怒哀楽を分かち合えたのは
久しぶりな気がします
間違い無く、私のベスト作品となりました
上映時間は、実に3時間
でも、全く時間の長さを感じさせません
愉しんだ作品でも、エンドロールの途中で退席する事が多いのですが
こちらは、場内が明るくなってから席を立つのがもったいない様な気持ちになりました
作品は、サブタイトルにもある通り
1931年当時、日本
の史実に基づいた作品です
当時日本であった、台湾
の高校の弱小野球チーム
一度も勝った事が無かった彼らが
日本で野球部を率いていたのものの、敗退という結果を残し
さらにその審判に不服を持ち、刃向ってしまった事で
現場を逃げる様に去った過去を持つ、永瀬氏演じる日本人監督が出会う・・
お互いが今まで見えなかった自分に出会う・・
そこから生まれる野球への情熱ばかりではない、ひとつひとつの想い
これは、ぜひとも観て感じ取って戴きたい
珠玉の感情です
演じる役者さん達
永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかおと有名どころが登場するとはいえ
サイドを固める登場人物は、日本でもなんとなくお顔は拝見した事がある様な~といったバランスの方が多く
ちょっと人の好さそうな香川照之っぽい
阿部先生(←役名)や
ライバルチームとなる、北海道出身チーム
のキャプテンなど
変に有名でイメージが付いていないだけに、すんなりと受け入れやすいのが好ポイントだったと思います
そして、要所要所で登場する
部員らの心情を反映するかの様な場面での、八田與一氏(大沢たかお演)が
これまた、良い味を出しています・・
そして、何より
嘉義農林学校野球部員皆さん
の、とても演技とは思えない
あまりに真摯であまりに素直な姿・・
これは、涙を誘わずにはおれません
それは、悲しいパートだからという理由ではなく
ひたむきな姿、素直な、実直さ、無邪気な姿などに
思わず、心が揺さぶられてしまうために流れる涙です
正直、私は『感動するよ』と言われる映画に対して、警戒してしまうところがあります
というのも、その多くがストーリー的に、誰かが命をおびやかされたり・・・切ない内容である事が多いから
悲しいお話を観れば、それは涙が出るのは当たり前だと思うのです
でもそれは、悲しくて泣いているのであって感激とは違うのでは・・・?という個人的な思いがあるのですが
こちらの一本は、どこかがクライマックスで感極まるというよりも
最初から最後まで、ずっと温かい気持ちで自然と涙があふれてくる印象でした
とても演技とは思えない、素晴らしいKANOワールドへ引き込んでくれた
嘉義農林野球部の皆さん
馬志翔監督(写真↑前右側。監督ご自身もスタイリッシュで素敵ですよね。ちなみに、左側は永瀬氏です。)は、役5000人の現役高校野球部員
、大学野球部員
の中から
出演者をオーディションされたといいます
もちろん、台湾人俳優さん
をメインに日本人の若手俳優さん
も登場します
その中でも、主役と言っても良い投手役の曹佑寧さんは
なんと!?実際のU-21ベースボールワールドカップ
にも代表として選出され
日本戦でも活躍されたという、本物のプレーヤーであり
現在も野球の名門である、輔仁大学でセンターを勤める現役の大学生でもあるのです
映画での朴訥とした姿とは別に、実際は女子人気も高い人気選手だそうですが
その鷹
の様な目元は、情熱を湛え、嘉義農林の勝利を背負う責任感をひしひしと感じさせる
呉選手(実在の選手です)のまなざしそのもの
他の役者さん達も、とにかく魅力的
個性的な顔立ち、キャラクターの一人ひとりが際立って
(ちゃんと華人、漢人、日本人の個性が立っており
華人は無邪気、漢人はやんちゃ?日本人は優等生で大人しめ?な印象など
ちゃんと書き分けられているのも、興味深く面白かったです)
観終わる頃には、全員のファンになってしまう事うけあいですよ(v´∀`*)
当初は、もっと歴史的背景や八田與一氏のダム建設などの部分も大々的に描かれるのかと思っていましたが
そうした部分に詳しく無くても、もちろん野球に詳しく無くても
純粋な気持ちで、笑って微笑んで、じんわりと涙があふれる
肩に力が入らないのに、温かいものを心にもらえる素敵な一本でした
皆さん、これは観逃したらもったいない
ですよ
私も、あと数回は観に行きたいと思っています
KANO1931海の向こうの甲子園