恒例のアイドル楽曲大賞2024(上半期)を選んでみた。

対象期間は2023/12月~2024/5月。

 

ただ今年は刺さる曲が多すぎてブログでは書ききれず...Spotifyのプレイリストに順不同で並べている。これからも順次追加していく予定。

 

 

 

アイドルアルバム大賞 2024年上半期編

 

なんか今年は素晴らしいアルバムがたくさんあって選べん。

まだ半年なのに、この中から3作を選ぶの、無理じゃない?

 

PRIMAL / CUBΣLIC

 

 

CUBΣLICの集大成といえる1stアルバムかつベストアルバム。2023年12月発売。

これまでメンバーが入れ替わりながら楽曲リリースをしてきたため、音源として聴けるのは過去メンバーの声だったりしていたのだが、このアルバムは、黒川音/月嶋なる/小熊りんの3人体制で再収録。最新CUBΣLICメンバーの声でフューチャーベースサウンドを思いっきり堪能できる一枚。

とくに自分の推しである小熊りんさんの可愛らしいアニメボイスで、過去曲も含めて再収録してくれているのが嬉しい。ピコピコサウンドと相まって幸せを運んでくれるのだ。

残念ながら月嶋なるさんが今年3月で卒業となってしまい、このアルバムが3人体制最後のアルバムとなってしまったのだが、6月末には新規メンバー3名を追加しての再出発とのこと。まだまだCUBΣLICから目が離せない。

 

だけど、わたし、アイドル / 文坂なの

 

 

大阪を拠点にソロで活動している文坂なのさんが今年1月に1stアルバムをリリース。

この令和の時代に一貫して昭和王道アイドル曲を歌い続けるという唯一無二なスタイルが、昭和世代のおじさまに刺ささりまくるアルバム。

しかもこれをセルフプロデュースで作り上げているのも素晴らしい。

アルバム13曲中の3曲を提供している佐々木喫茶氏の楽曲をベースにしながらも、Avec Avec氏の「アステリズム」、宮野弦士氏の「輝きin my love」、きなみうみ氏の「だけど、わたし、アイドル」など多彩な作詞作曲家で構成された楽曲が散りばめられていて聴いていて飽きることがない。

個人的に大好きな「LATE SHOW」も収録されていて、今年絶対に外せない1枚だ。

 

portamento / jubilee jubilee

 

 

鳥取・島根を拠点に活動している2人組アイドル jubilee jubileeさん。今年の3月で現体制終了となってしまったのだが、これはその卒業アルバムともいえる1枚。「juvenile」「Lonely Sunday Night」「Electric Love」など自分も大好きで昨年よく聴いていた楽曲が収録されていて、繰り返し聴きたくなるアルバム。

ジュビリーさんはとにかく楽曲がいいよね。耳が幸せ過ぎる。

ちなみに、アルバムタイトルのportamentoは音楽用語で、ある音から別の音に移る際に滑らかに徐々に音程を変えながら移ること。「jubilee jubileeが奏でるmusicをあなたへと繋ぎたい」という思いが込められて、なんかぐっとくる。

あいかさん、うめかさんの2人の透明感のある歌声がもう聴けないのがとても残念。

これらの楽曲を歌い継いでくれる方たちがまた現れてくれるといいんだけどな。

 

SPRITED AWAY / われらがプワプワプーワプワ

 

 

楽曲には定評のあるわれプワさんが今年2月にミニアルバム「SPIRITED AWAY」をリリース。

昨年リリースされた楽曲に加えて、表題曲の「SPIRITED AWAY」、ONIGAWARA氏作曲の「darling you」を収録。楽曲レベルがめっちゃ高いアルバムになっている。

昨年から今年にかけてメンバー2名が加入し2名が卒業。新体制のわれプワさんもパワフルでエモみ満載。とにかく楽しいわれプワさんに今年も期待しかない。

 

indigo hour / 私立恵比寿中学

 

 

今年2月に発売されたエビ中の8枚目のフルアルバム。10人体制初のアルバム。

今年のアイドル楽曲大賞のアルバム部門は、もうこれで決まりなんではないでしょうか。

アニメ主題歌の「トーキョーズ・ウェイ!」に加えて、K-POPを強く意識した「BLUE DIZZINESS」、80年代洋楽風の「TWINKLE WINK」などとにかくクールでカッコイイ曲が満載。

年上のメンバーと年下のメンバーがいい具合に融合してグループとしての一体感を増しているエビ中さん。この路線でしばらく続けてほしいぞと。

 

 

アイドル楽曲大賞 2024年上半期 (インディーズ)編

 

Peach / CUBΣLIC

 

 

2023年12月発売のアルバム「PRIMAL」収録曲。CUBΣLICのベストアルバム的な位置づけとなるこのアルバムの中で最後の16曲目に新曲として置かれている。

いやー、この曲のアレンジが好きすぎる。ドライな質感のドラムに低音がぐいんと入ってくる感じが心地いい。Bメロの「混ぜたら危険かな」では一転して、キュートな声とキーボードで聴かせるメリハリもいい。

フロアで思わず体が揺れてしまうこのグルーヴ感が最高すぎる。

楽曲後半でファンも一緒にコールする「CUBΣLICですヨ~」も一体感あって楽しい。

 

SPRITED AWAY / われらがプワプワプーワプワ

 

 

ミニアルバム「SPIRITED AWAY」のタイトル曲。

作曲は四市田雲豹氏。この方、いい曲作りますよね。最近の自分のお気に入り。

イントロから気分があがるアレンジが素晴らしい。

Bメロの「僕はここだ!わたしここにいるよ!」からの解放感のあるサビへと続く盛り上がりの感じがいいっすね。落ちサビ~大サビとつながるお決まりのパターンも予定調和で安心。ライブで必ず盛り上がる一曲。

GHOST BEAT / I to U $CREAMing!!

 

 

2人組アイドル I to U $CREAMing!! さんが3月末にリリースしたシングル曲。

作曲はこの直前に紹介した「SPIRITED AWAY」と同じ四市田雲豹氏。

これはもうサビがすべてだよね。一度聴いたら耳から離れないメロディーが完璧すぎる。りんさん、ななさんの伸びやかな声もすごくマッチしている。

アユスクさんは昨年末にリリースしたアルバム「Reve」もなかなか良かったのだが、今年はいきなりそれを超えてきた。気分を上げたいときに聴きたい一曲。

 

Answer / VIOLAVIE

 

 

元ソロアイドルだった加納エミリさんが6人組VIOLAVIEをプロデュース。その記念すべきファーストシングル曲だ。

K-POP調の楽曲に本格的なダンスを組み合わせるフォーマットは、これまでメジャーアイドルがやるもんだ、という固定概念があった気がするのだが、それをあえてインディーズで挑戦する加納エミリさんの心意気が素晴らしい。

ボーカルリーダーのSAAYAさんを筆頭に、ラップもそつなくこなす各メンバーのボーカルスキルが高くてスゴイ。ダンス経験のないメンバーもいる中、4か月間でここまで仕上げてくるのが素晴らしい。よくこれだけのメンバー集められたよね。

加納エミリさんの楽曲にこれからも注目したい。

 

染める / ハルカスミ

 

 

これまでも出す曲出す曲がすべて良曲なハルカスミさん。

3月リリースのこの「染める」ももちろん良曲。イントロからアップテンポで繰り出されるピアノが否応なく気持ちを高揚させる。そしてBメロ終わりで無音になってからのサビ前の「そ・め・る」が心地よい。いい曲や~。

今年3月から新体制で再スタートを切ったハルカスミさん。まだまだ上にいける予感しかしない。

 

I'mNotAYesMan / Fenomeno

 

 

2.5次元アイドルとして、声優とアイドルの両面での活躍を目指すFenomenoさん。

今年の1月に渾身のシングル曲をリリース。作詞SAWA、作曲宮野弦士という間違いない組み合わせ。

やっぱりいい曲はイントロからもう既にいい曲なんだよな~。

Bメロ終わりの「センセーショナルな瞬間届けたい」からサビにむかっての盛り上がりがたまらないっす。宮野氏やっぱりすごい。


2Time Klaxon / 原宿眠眠

 

 

エレクトリックリボンのメンバーとしても活躍するminminこと原宿眠眠さんが、4月にひさびさのシングル曲をリリース。

これも作曲は宮野弦士氏。(オレ、宮野楽曲好きすぎるな~)

イントロのシティポップ感がもう最高です。そして、minminさんが「高鳴る胸うるさいな」と自然体な感じでささやくのもよい。

続いてリリースされた「タイムマシンはいらない」もセットで聴くと心和らぎます。

夏の夜にそっと聴きたい一曲。

 

dreamy dreamy / 美味しい曖昧

 

 

曖昧なシングル4.3収録曲。これまでも独特な音楽性と世界観を作り上げてきていた美味しい曖昧さんだが、この曲は自分にどんぴしゃな楽曲。

おそらくアイドル曲としては盛り上がりに欠ける曲だし、普通のヲタクに刺さるかどうかまったくわからんが、ドラム・ベース・ギターのほどよいバランスが最高すぎる。

けどやっぱりダンサブルなアイドル楽曲「ステフリ!」も捨てがたいよね。近々リリースされるであろう「曖昧なアルバム2」が期待できそう。

 

ナゴヤリフレイン ~名古屋観光PRソング~ / OS☆U

 

 

名古屋の大須商店街から生まれたアイドルグループOS☆U。

この「ナゴヤリフレイン」は名古屋観光PRソングとして作られた楽曲。PRソングってどうしてもベタなメロディーになりがちなのだが、この曲はバリバリのシティポップでお洒落。

昨年から今年にかけてメンバーが一気に入れ替わって大幅にリフレッシュ。

昨年までのセンター香田メイ、リーダー夏川愛実が盤石な体制だっただけにどうなるかな~と心配していたのだが、新しい楽曲を手に入れた新生OS☆Uもいい感じだ。

 

ureshiino / ばってん少女隊

 

 

アイドル楽曲大賞の常連といえるばってん少女隊が、これまでとは違った方向性の楽曲「ureshiino」をリリース。これまでは「和」を意識したサウンドが多かったが、この楽曲では、ちょっと懐かしいテクノサウンドに振り切っている。

楽曲説明を読むと「豊玉姫の伝説から着想を得て制作」と書かれてはいるものの、個人的なイメージは「都会の喧騒の疲れた主人公がふっと落ち込む」感。

キラキラしたダンサブルなアレンジなのに、なぜか切ないメロディーラインが耳に残る。この曲もアイドル楽曲大賞の上位に食い込んできそう。

 

アップデート / EMOOTE

 

 

昨年結成されたばかりの3人組エレクトロポップガールズユニットEMOOTE。

今年2月にお待ちかねの1st EP「meme」をリリース。そのリード曲がEMOOTEだ。

えー、ほぼPerfumeです。ほぼ初期の中田ヤスタカです。

楽曲もいいし、オレ好みなんですが、もうひと工夫欲しかったかな~。Perfumeとの差別感を出してほしかった。

なんかもう小学生に歌わせちゃうとか、意味もなく砂浜で水着で踊っちゃうとか、今のPerfumeにできないことをやってほしかったなと。

けど楽曲は好きなので、今後も推します。

 

都心上空ルート / 東京妄想地図

 

 

毎回奇抜な歌詞とMVで度肝を抜いてくる「もまっぷ」こと東京妄想地図さん。

今回も「都心上空ルート」というなかなかセンシティブな話題を楽曲にしてしまいます。勇気しかないです。

しかしながら攻めた楽曲タイトルとは異なり、作曲はSAWAさんで爽やかなシティポップ。そのギャップがたまらないとです。

ソロメンバー「がし」さんの肩の力の抜けた飄々としたボーカルも心地よい。

 

Down Bad ( feat.eik )  / Mere Notilde

 

 

2人組の女性ユニットeikが歌うファンキーでエレクトロなナンバー。

eikさんはいまひとつ情報が少なくて謎なユニットさん。以前、メンバーのトキメキANARCHYさんが「blueberry jam」という楽曲を出されていて、それをきっかけに知ったのだが、リリース間隔が長すぎてすっかり忘れさっていた。

今年の7月に初めてのEPをリリースするそうなので楽しみ。

eikと同じプロデューサーが手掛けるmellow lifeの「Chewing Love」も、オレ好みのエレクトロ楽曲でイイ感じ。ロリータファッション全開のMVもいい。

 

アイドル楽曲大賞 2024年上半期 (メジャー)編

 

BLUE DIZZINESS / 私立恵比寿中学

 

 

エビ中さんが昨年12月にリリースしたシングル曲。これはズルいな~。

イントロですでにカッコいいのだが、Aメロの桜木心菜さんがめっちゃカッコイイ。

これはズルいな~。

 

オトワ / 太陽と踊れ月夜に唄え

 

 

2023年7月にデビューしたばかりのアイドルグループながら、良曲多いイメージ。

このオトワもいい曲です。

作詞作曲はCYNHNの楽曲や女子流「鼓動の秘密」などの作詞作曲をてがける渡辺翔。

それは間違いないわな~。

 

Overnight Rainbow / ukka

 

 

昨年12月にリリースされた「青春小節 ~音楽紀行~」もよくまとまったアルバムだが、今年3月に発売されたメジャーデビュー後2ndシングルとなる「Overnight Rainbow」がとてもいい。

いいんだけど、Youtube再生回数1万回しかいってないんだよね (2024/6月現在)。

ukkaさん、もうすこし頑張ってほしいぞと。

 

どうでもよくない / SKE48

 

 

ふだんAKB系の楽曲はいっさい聴かないんだが(極端!)、たまたま耳にはいったこの曲はイイ。

作曲のtee tea氏は、ukka「Overnight Rainbow 」のカップリング曲「透明」も作曲されていて、ちょっと注目かも。いい曲かいてくれます。

 

Sugar Bomb / ME:I

 

 

オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」で選ばれた11人アイドルユニット。正直自分はこういうオーディション系番組は見ないので、存在自体を全然知らなかったのだが、楽曲がいい。

とかくK-POP的な楽曲を採用しがちだが、あえてこういう曲調で勝負しているところが好感もてるかも。

 

以上