2023年もあっという間にもう6月。
というわけで恒例のアイドル楽曲大賞2023(上半期)を選んでみた。
対象期間は2022/12月~2023/5月。
アイドル楽曲大賞 2023年上半期編
LATE SHOW / 文坂なの
関西を拠点にセルフプロデュースで活動するソロアイドル文坂なのさんの4thシングル曲。これまでも一貫して80年代アイドル風味な楽曲を提供し続けている文坂さんだが、今回のシングルもどこか懐かしくてちょっぴり新しいメロディーが、オジサマのハートに刺さりまくってくる。
いや~好きだわ~。聞き飽きないわ~。
文坂さんのちょっと舌足らずなボーカルが、メロディーに対してワンテンポ遅れてはいってくる感じとか、なんかたまらんとです。アレンジも好きなやつです。
自分の中では楽曲大賞2023の第一候補。
マタキミニアエル大爆発 / われらがプワプワプーワプワ
通称「われプワ」さんが今年の2月に10曲入りのアルバム「マタキミニアエル大爆発」をリリース。このアルバムの完成度がハンパない。
現時点で、自分が選ぶアイドル楽曲大賞2023アルバム部門1位はこれ。
正直グループ名が変すぎて(!?)、全然聴いてこなかったんですよ。なんか気になるけど、生理的にちょっとうけつけないかな、みたいな。(あれっ言い過ぎかな)
けれどこのアルバムで印象が一変。
めっちゃカッコイイじゃないすか。
「マタキミニアエル大爆発」は管楽器が効果的に使われていて良き。アゲアゲっす。感情大爆発っす。これ聴いてアガらない人はいないでしょ。
アルバム1曲目の「彼は誰にナミダ 」も低音バキバキで良き。正直「マタキミニアエル大爆発」とどちらを楽曲大賞に推すか悩んでいる。
そしてミディアムナンバー「レンチン」も好きな一曲。これはJ-POP有線で流れていても全然違和感ないやつ。
ねぇもうグループ名変えないですか?そこのハードル下げるだけでも全然ファン層変わってくると思うんだけどな~。
夏へのとびら / クマリデパート
今年3月に日本武道館での単独ワンマンライブを成功させたクマリデパートさん。
自分が最初にクマリさんを見たのは約4年前の月見ル君想フだったが、まさかここまで大きくなるとは思わなんだな~(遠い目)。
そんな武道館ワンマンに標準を合わせるかのようにサクライケンタ氏が提供したのがこの「夏へのとびら」。
きらびやかで爽やか、テンポのいい明るい曲調なのに、歌詞に散りばめられた「とびらに鍵をかけてた」「だいすきだったから」「ほんとはたくさんあったの」といった過去形で綴られた歌詞が、思春期特有のほの暗さを感じさせる。
そう、ただただノリのよいアイドル楽曲ではなく、少しばかりの後悔や喪失感を散りばめるのがサクライ氏のよいところ。
そういえば、なぜか突然にブクガ公式Youtubeにあがったブクガ風(?)夏へのとびらMVが怖すぎて、夢に出てきそうなやつだった。けどこういう遊び心は大好き。
BABY!BABY! / CUBΣLIC
キュートなテクノサウンドが特徴的なCUBΣLICさんが、2023年1月に2nd EP「FLOWER」をリリース。EP全般を通して明るくポップそしてキャッチーなサウンドで、聴くだけでフレッシュになれるビタミン剤のような1枚。
投票によるCUBΣLIC楽曲ランキングでは「Flip-Flop」が一番だったみたいだけど、自分のお気に入りは3曲目に収録されている「BABY!BABY!」。ライブハウスで「フッフ~」とか叫びたい。
RAVE OUT / Rebel Rebel
Electro Funky Musicをコンセプトに独自の音楽性でトガった楽曲を繰り出しているRebel Rebelさんが、2022/12月に4曲入りEP「NO CHEATING」をリリース。RAVE OUTはその1曲目に収録。
いやートガってるね。攻めてるね。ここまで振り切ると気持ちいい。
なんとなくブルーな気分な朝にこの曲を聴くと、強制的にハイでアグレッシブな気分に切り替えさせてくれるアゲアゲ曲。
3曲目の「221-B」は一転してジャジーで落ち着いた楽曲。ちなみに221-Bはシャーロックホームズが住んでいたベーカー街の住所。歌詞中にも「Mrs. Hudson」や「Irene Adler」といった登場人物が散りばめられていて、シャーロキアンにはたまらない一曲。(自分はどっちかというとアガサクリスティー派だけど)
PLAMO NIGHT / LINKL PLANET
プラモデルメーカーであるBANDAI SPIRITSがプラモデル啓蒙活動の一環で結成したアイドルグループ「LINKL PLANET」の6枚目のシングル曲。
自分はテレ東ドラマ「量産型リコ」のエンディングテーマで「LINKL PLANET」というグループを初めて知ったのだが、どうせ番組タイアップの企画もの一発アイドルかな~とあんまり興味を持っていなかったのだが、その後も精力的に楽曲を提供し続けるとともに、2022年末には2期生も加入。なんかめっちゃ本腰入れてるじゃん、と見直した。
「PLAMO NIGHT」は音数少な目のミニマルな楽曲で、正直アイドル曲としては万人受けする感じではないのだが、疲れた夜に聴くとめっちゃ癒される名曲。
「君を君を組み立てる。今日もライトの下で」というサビは、徹夜で何かを夢中で作ったことのあるヲタクには必ず刺さる歌詞。
プラモデルに限らずモノづくりを生業とするすべての人に聴いてもらいたい一曲。
ドープトーキョー / THE ORGANICS
今年の4月にメンバーを追加し3名体制となったヒップホップアイドルユニット「THE ORGANICS」が、同じタイミングで8曲入りアルバム「トーキョードープシティ」をリリース。
このアルバムが超絶すばらしい。
全曲を通じてトーキョーシティの夜を彷彿とさせるスタイリッシュなアレンジ。
そして圧倒的なチルサウンド。ヤバいくらいにカッコイイ。
圧巻はこのアルバムの1曲目を飾る「ドープトーキョー」。
艶めかしいギターの音色にのせたジャジーでメローなサウンドが心地いい。肩の力を抜いたクールなボーカルもいい。
シリウスにマフラー / 開歌
楽曲の良さとメンバーの歌唱力に定評のある開歌さんが1月にミニアルバム「日々」をリリース。
「シリウスにマフラー」はそのアルバム収録曲。作曲・編曲はポップしなないで。
キュートでキャッチーなメロディーが秀逸。そして軽快に跳ねるキーボードが楽しい。こんなん可愛い子に歌わせたら、さらにめちゃくちゃ可愛くなるやつじゃん。
そういえば、アイドル楽曲大賞2021年で10位を獲った「Secret Summer」も、ポップしなないでが作曲。
うーん。開歌×ポップしなないでの組み合わせは最強説確定。
今年のアイドル楽曲大賞もこの曲でベスト10入りを期待できそう。
オレも、フッフ~フワフワしたいな~(意味不明)
夜明け前 / 宇佐蔵べにと宵待
昨年発売のミニアルバム「NEW」ですっかりその楽曲の良さにはまってしまった宇佐蔵べにさん。今年3月にリリースした「夜明け前」も期待を裏切らない俺好みなシティポップサウンド。
加納エミリさんプロデュースのサウンドも良かったが、やはりそればかりでは飽きがきてしまうし新鮮さがなくなってしまう。洗練された楽曲の方向性は維持しつつも、色々なアーティストとコラボしているスタンスは歓迎。
WEEKEND / ジョナゴールド
RINGOMUSUME卒業後、ソロシンガーとして活躍中の通称Jことジョナゴールドさんが、今年1月に1stアルバム「WEEKEND」をリリース。これはその表題曲だ。
開放感のあるメロディーにJさんの伸び伸びとしたボーカルが乗って、前向きな気持ちにさせてくれる清涼剤のような楽曲。
ソロ転向してからリリースされたシングル曲を、これでもかこれでもかと詰め込んだ1stアルバムは珠玉の出来栄え。捨て曲なしの10曲構成が素晴らしすぎる。
それになんといってもJさんが可愛すぎるよね~。
王林さんとバーターとはいえ全国地上波の番組でも見かけることのできるJさん。
シンガーとしても早く全国区の知名度になってほしいぞと。
Another World / 玉井詩織
ももいろクローバーZのしおりんこと玉井詩織さんが、2023年1月から開始した「12ヶ月連続ソロ曲プロジェクト」。2023年5月末時点で5曲をリリースしているのだが、そのどれもが素晴らしい出来栄え。
正直ももいろ曲は自分にはあまり刺さるものがないのだが、しおりんソロ曲に関しては、歌謡曲調ありK-POP調ありシティポップ調ありとジャンル全方位で攻めているにも関わらずどれも楽曲レベル高し。
自分のお気に入りは2月リリースの「Another World」。シティポップなオサレなアレンジに気分もあがります。
気づけば、しおりんももう28歳。年齢相応の楽曲が似合ってきた頃なのかな~。
今年の12月まで続くソロ曲プロジェクト。残りの曲も楽しみだ。
天使が通る / ブルーベリーソーダ
新進女優を発掘・育成するテレビ企画から誕生した7人組アイドルユニットのデビューシングル曲。
秋元康氏がかかわる企画もので、いかにも大人がお金をチャリチャリいわせる目的で作られた匂いしかしなくて(ひどい先入観...)こういうの全然興味がわかないんだが(メンバーさんには何の悪意もないです...)、オジサンホイホイな楽曲に反応してつい載せてしまった...
80年代角川映画の主題歌を想起させるようなノスタルジックなメロディーは、明らかに「狙った」としか言えないものだが、それでも心の琴線に触れてくるのは日本人の血を騒がせる何かがきっとあるのだろう。
会社の飲み会の席で「おれらの若い時はこんなによかった・・・」と語るオジサンには決してなるまいと心に誓っていたのだが、それでもあえて言わせてくれ。
80年代の楽曲はほんとによかったんだと。
企画もので終わらせてしまうには惜しいユニット。次はあるのかな...。
Blow Your Mind / AMEFURASSHI
スターダストプロモーション所属の4人組アイドルユニット「AMEFURASSHI」が5月にミニアルバム「Coffee」をリリース。「Blow Your Mind」はそのリード曲だ。
ラテンっぽいアレンジがはいっていたり、ラップパートがあったり、伸びのあるボーカルで聴かせるパートがあったりと、いろんな要素を詰め込んだ楽しい曲。
それでいて曲全体ではおもわず横ノリしてしまうムーディーな雰囲気。
これまでも本格的なダンスミュージックをリリースしてきた彼女たちだが、この曲ではさらにカッコよさに磨きがかかっている。
アイドル楽曲大賞 新人部門
まだ海のものとも山のものともわからないんだが、楽曲聴いて「これ好きなやつだわ~」というものをピックアップ。新しいものを探すのは労力いるけど、好きなものに出会えた時のワクワク感があるから、探すのをやめられない。
東京都渋谷区宇宙 / 東京妄想地図
昨年10月にデビューしたばかりのアイドルユニット。東京妄想地図とかいて「とうきょう・もうそう・まっぷ」と呼ぶらしい。
「東京都渋谷区宇宙」はサワソニ主催者としても有名なSAWA氏が作編曲を担当。
明るく疾走感のあるメロディーに、原宿系の可愛らしい編曲が楽しい。
「東京都渋谷区」という地名に「宇宙」という単語を繋げる斬新さも楽しいね。
StepUp! / SweetCherryPepper's
沖縄のタレント事務所Color'sから選抜された女の子達で昨年12月に結成されたアイドルユニット。StepUp! はそのデビュー曲だ。
本格的なスカの楽曲に合わせて小中学生の女の子が踊るという斬新さが素晴らしい。
可愛らしさとカッコよさの共存にグッときてしまう自分にめっちゃ刺さる曲。
今でも十分に仕上がっているけど、3年後くらいにグループとしての円熟味が増したタイミングでもう一度見たいかな~。
星屑パラドックス / ガガピエロ
iLiFE!や夜光性アミューズなどのアイドルを有するimaginateが、今年1月に新たなアイドルユニット「ガガピエロ」を立ち上げ。
まだYoutubeにあがっている動画しか見れていないので、正直、楽曲の方向性もメンバーもよく分からんのだが、この曲はイイね。
上海STAY TUNE / リれん
元「禁断の多数決」で現在ソロで活動を始めているリれんさんが、デビューアルバム「カマトツチ」を2023年6月21日に発売。このブログを執筆している時点ではアルバム公式トレーラーとそのリード曲「上海STAY TUNE」がYoutubeで先行公開されている。
いまのところトレーラーを聴いただけだが、これはオレが好きな感じだとすぐにわかるやつ。上海STAY TUNEもめっちゃオレ好みなやつ。
以上!