WAY WAVE & 加納エミリ 合同イベント
日時:2019年1月18日(金) open 19:00/start 19:30
会場:dues新宿ディスクユニオン


 会議開始が16:30と聞いて嫌な予感はしていて、どう考えても揉めるか発散するしかない会議内容で、でもって予想通り発散して、会議終わったのが18:30。
 嫌な予感は必ずあたるよね。
 私用があるとかなんとか、ごにょごにょ言いながらパソコンを閉じて、急ぎ、新宿へ。
 新宿駅から近いはずだが、この会場は初めてなので、キョロキョロしながら歩く。
 それらしい雑居ビルを見つけ、狭いエレベータを上がる。


 

 2019年になってから、なんやかやでタイミングが合わず、この日が新年初のアイドル現場。
 そんな新年初アイドル現場は、これまでほとんど曲を聴いたことのない加納エミリさんとWAY WAVEさん。
 もちろんライブは初見だ。
 加納エミリさんは昨年末頃からツイッター上でちらほらと名前は見かけていたのだが、今月になって石川真男さんのロングインタビュー記事を読んで、がぜん興味が湧いてきたので、事前にCD購入しイベント券を入手していたのだ。

 イベント開始時間の19:30を7分ほど過ぎて到着。

 


 イベント開始が遅れていることを期待していたが、扉を開けると既に加納エミリさんの歌声が聞こえる。
 ざんねん。
 フロアを見渡すと、30人~40人ほどのファンが集まっている。
 
 加納さんは光沢感のある黒い衣装。
 そこはかとないハイテク感を醸し出している。
 
 私が入った時にはすでにNext Townを歌っている途中だった。
 「オーケー、オーラァーイ」という歌詞に合わせて、指を前に出す振り付けで盛り上がる。
 Youtubeで見たときよりも、伸びのある歌声。

 曲が終わりMCに。
 
 「今日は来てくれてありがとうございます」
 「今日はあまり(人が)来ないかと思っていたけど、この人数で、加納とWAY WAVEさん(目あて)ということですよね。売れ行き、絶好調ですね!」
 観客(笑)
 「(WAY WAVEの)お姉さんがイベントに出られないということで、2人で楽しく盛り上げたいと思います」
 「ここで告知しちゃおうかな」
 観客からおぉーっと声が上がる。
 「別に新しい告知ないんだけど...」と軽くいなして、アナログ発売の告知。
 「あと...2/13に生誕祭をやります。メンバーが豪華...SAKA-SAMAさん、脇田もなりさん、KOTOさん...ぜひ私の生誕祭におこし下さい...今から、わくわくどきどきしている。」
 「生誕祭で何かグッズ作ろうと思っているだけど...何がいいと思う?...希望があれば全然取り入れるので...そういうこと全然やります。作ってほしいものがあれば、あとでこっそり教えて下さい!」
 
 「二人のフィロソフィー」とタイトルを呟いて、次の曲へ。
 これは初めて聞く曲。
 80年代アイドル歌謡っぽい感じでちょっと驚く。
 サビの「二人のフィロソフィーっ」という部分で、ピースサインをして数字の2を表現するところがベタでカワイイ。
 
 「これが最後の曲です」と呟いて、「ごめんね」を披露。
 振りコピをするファンに「いいね」と声をかけながら歌う。
 作詞・作曲・振り付けをすべて自分自身でやりながら、自ら歌って踊るワンオペ度合いにあらためて感心する。
 「ありがとうございました」と挨拶して終了。


 続いてWAY WAVEの妹、優奈さんがステージに登場。
 
 なんと前日のツイートで、姉の杏奈さんが尾骨骨折してしまったとの情報が流れていて、前日に行われたほわどるさんとの合同イベントにも妹の優奈さんしか出演していなかったようだ。

 

 ということで、この日のイベントも当然のことながら優奈さんのみの出演。

 「今日はうるさい姉がいません。階段のラスト2段目で足を滑らせて腰をうってしまって...」と今日のイベントが1人での参加になってしまった経緯を説明する優奈さん。
 ファンが神妙な面持ちで聴いていると、優奈さんから「ここ笑っていいですよ!」とすかさずファンにツッコミ。
 「けど笑えないよね~」
 「(温かく見守ってくれているファンに) 愛ですね~」
 更にその後も「両手にものを持っていて、手がふさがっている状態だったみたいで...アホなんですよ」と容赦なく姉をこき下ろす優奈さん(笑)。
 
 いや実はなんとなくの先入観で大人しい感じの子なのかと勝手に思っていたのだが、サバサバした口調で姉をディスり続ける優奈さん。
 好感度、急上昇です!(笑)
 
 「(ひとりですが)精一杯やります...笑ってね!」
 「小池優奈のソロシングルから聞いてください...destiny」

1. destiny

 曲中にクラップや手振りを交えて、自然にファンを誘導。
 手慣れた感じだ。
 Youtubeでも聴いていてすごいな~とは思っていたが、生で聴くとその圧倒的な歌唱力に感動する。安心して聴ける。

MC
 「今日(の共演者である)加納さんにお会いして...すごい好きで...」と加納さんを絶賛する優奈さん。「あーどうしよう、これはあとで話す。ライブ後に話す...もったいない。リハで初めて(加納さんを)見て...もう最高...面白すぎて」
 一気にここまで話した優奈さんだったが、加納さんの話題は、最後のお楽しみということらしい。
 
 「杏奈は安静にしてて...マジで安静にさせてる」
 「(杏奈さんが) いつも以上に『お嬢』」
 「あれとって、これとってとか、ほんと大変」
 「介護ですよ...姉の介護」
 杏奈さんへのディスりが止まらない優奈さん。
 好感度、さらに急上昇です!(笑)
 
 「この後のラスト3曲は、デビューアルバムからやります。普段は姉とのハーモニーで売ってる?...売ってるんですが...(今日は)逆にレアです」

2. はじまりの予感

 ファンキーでソウルフルな曲。
 自然に体が動く。
 いい曲。
 2人のハーモニーを聴けなかったのが、つくづく残念。
 けど優奈さん1人でも十分に聴かせられるパワフルな歌声。
 40人~50人しか入らないこの狭い空間で歌っているのが、ホントにもったいない。
 全然武道館で歌えるよ。これだったら。
 
 わたしは韓国系アイドルグループのように歌やダンスが完成されてしまっているユニットよりも、拙さを愛でる日本型アイドルグループがどちらかというと好きなので、もう既に完成(?)されてしまっているWAY WAVEさんに実はあまり興味が湧かなかったのだが(申し訳ない!)、純粋に美しいハーモニーとファンキーな楽曲と陽気なライブ感を味わうために、きちんとワンマンライブ見てみたいと思った。
 まあお金と時間の余裕があればなんだけど。
 
 曲が終わり、再びMCへ。
 「わたしが作詞・作曲した曲で、はじめてCDに収録された曲です」
 「ちょっと練習します」と優奈さんがファンに振り付けを指南。

 「『ソウル・ファンキー・ミュージック』と言ったら『ソウル・ファンキー・ミュージック』と返して」と何回か観客とコール&レスポンスのやりとりをする。
 「これを(曲の)後半にやります」

3. モノクロのキミ

 MCを挟まずにそのままラスト曲へ。
 
4. Half Moon

MC
 「ということで告知します」
 「明後日、1/20にワンマンライブやります...(姉については)本人はやる気満々で、事務所としては今後のことも考えて無理させたくないということで...座って『動かずに歌う』という判断になりました。」
 「動かずに、がっつり歌を届ける...そういうことで」
 「声は問題ないし、口は達者なので...」
 「定期公演、遊びにきてください」

 「一旦、閉めたいとおもいます」と言ってWAY WAVEのライブ終了。

 
 ここで、加納エミリさんがステージに呼び込まれる。
 
 優奈 「すべての曲を作ってるって、それが素晴らしい。曲中の振り付けがすばらしい」
 観客から、やや笑いがおこる。
 エミリ 「なんで笑うの?真剣に(振り付け)作ってる」
 優奈さんが「これやばくない?」と言って、ごめんねの振り付け(頭に片手をのせる振り付け)をまねる。
 エミリ 「(WAY WAVEさんと) 通ずるものある...カッコいいのに、歌詞おかしくないですか?」
 優奈 「そう?」
 エミリ 「何曲か聴いている...みつばちパンティーラインとか」
 優奈 「あぁ」
 優奈 「(加納さんに)どはまりしました。スゴイです。曲が面白い。」
 エミリ 「(そろそろ曲作りに)限界がきているんですけどね...全部ひとりでやるから、おかげさまで最近忙しくなってきて...事務処理とか...ほんとに誰か手伝ってくれませんか?お金出すので...」
 優奈 「センスがすばらしい」
 
 優奈 「最後にコラボしたいと思います」
 エミリ 「今日は特別。2人バージョン。作ったからにはまたやりたい...杏奈さんの分まで頑張りたい」

 優奈 「(作曲担当した加納さんに)曲のイメージある?」
 エミリ 「コラボ曲だから、軽く、ポップにしようかと」
 優奈 「初めて聴いた時、すごくさわやか。(作詞をどうしようかと考えたときに) ステキなカレシ...でなく『さえないなコイツ。けどくせになってハマっていく』という感じ...思いついたのが『スルメボーイ』」
 エミリ 「もっとキラキラしたのかと思ってた」
 スルメボーイという語感に、ややざわつく観客w
 優奈 「すごいいい曲...振り付けがイカっぽい」

 優奈さんが「では、歌振りおねがい」と、加納さんに歌振りをたくす。
 加納さんが「スルメボーイ」と言おうとするが、ここで「スルメボーイ」を言えずに思いっきり噛んでしまう。
 観客から、えーっという声があがる。
 ステージ上にうずくまる加納さん。
 あらためて、加納さんが「スルメボーイ」を言い直して、コラボ曲が始まる。

 スルメボーイ / 小池優奈&加納エミリ
 
 なんなんでしょう。この曲。
 「噛めば噛むほどジワる」という歌詞が、ジワる。
 振り付けは遊び心満載。
 両手を頭の上で合わせて山をつくるような振り付けは、どうみてもイカの頭をイメージしているし、両手を左右でひらひらと動かす振り付けは、どうみてもイカの泳ぎをイメージしている。
 そしてこのイベントのために作られた楽曲でありながら、きちんと2人でハモってくる完成度の高さ。
 いいんじゃないですか。これ。
 
 コラボ楽曲が終わり、再びMCへ。
 
 優奈 「これ発売したい」
 エミリ 「おとなの方々は既に、(発売)する気、満々みたい」
 優奈 「(今日は)2人だけなので、Winkみたいなフリをつけた」
 
 確かに。
 Winkのかの有名楽曲「淋しい熱帯魚」の振り付けに似た部分があった。
 そうか。
 やっぱり知っていてやっていたのか。
 
 優奈 「エミリさんは発想がすごい」
 エミリ 「めっちゃ、褒めてくれる」
 優奈 「(加納さんの)ちゃんとしたライブ観たい」
 エミリ 「わたしも、(WAY WAVEさんの)ワンマンライブをこっそり観に行きたい」
 エミリ 「(WAY WAVEさんに) 曲を書き下ろしたい」
 優奈 「お願いしたい...振り付けも...ボスの振り付けとエミリさんの振り付けが感覚が似ている...(加納さんに)振り付けやってほしい」
 エミリ 「(WAY WAVEの)プロデューサーとして君臨したい」
 ここで加納さんから、通常はチェキは500円だが、今日はもう1枚CDを購入して特典券をもらうとチェキ対応になる、とアナウンス。
 
 優奈 「スパッと終わりましょう...以上、WAY WAVEと」
 エミリ 「加納エミリでした」

 イベント終了。
 
 
 ちょっと悩んだが、やはりチェキ欲しさに加納エミリさんの特典会に並ぶ。


 

 追加で購入したCD-Rの盤面に、加納さんの手書きでタイトルが書かれていて、ちょっとびっくり。手作り感がハンパない。
 加納エミリさんの特典会にならんだファンは、10人といったところか。
 はがしがないので、列がほぼ進まない(笑)。
 
 せっかくなので、加納さんとはごめんねポーズでチェキをとることに。
 頭にあげる手は、加納さん側の手ではなく反対の手がよいです、と優しい心遣いをしていただく。
 石川さんのロングインタビュー記事を読んだ旨を伝えると、「あ~Especia警察」とざわつくネタをいきなり口にする加納さん。
 加納さんから「Especiaのファンですか?」という質問をされたが、「名前や曲は知っていますけど、ライブは観たことがないんです」と返す。
 CD-Rのジャケットにサインもして頂けた。
 私のツイートに先日いいねして頂いたことを伝えると、「べヴァンさん...ツイートを見返してみます」とこれまた優しいお言葉。
 インタビュー記事を読むと非常に聡明な方だと感じていたので、ちょっと構えてしまっていたのだが、実際に話してみるとクレバーな方にありがちなトゲトゲしさ(!)はまったくなく、優しく気遣いのある朗らかな方だった。
 

 

 

 アイドルさんが売れるためには一般ファンを増やすのももちろん大切なのだが、対バン相手のアイドルさんに好かれるというのも大切なことだと思っていて、むしろアイドルさん(もしくはその運営さん)に好かれるのは、大きなチャンスメークだと思っている。
 そういう意味では、加納エミリさんはここ最近、アイドルさんとの対バンが増えてきていて、現時点で大きな成果をあげているようだ。
 やっぱり1人で頑張っている姿を見ると応援したくなるんだよね。
 

 加納エミリさん。
 さて眉村ちあきさんに続くヒットメイカーになれるか。
 今後も注目して見ていきたい。




セットリスト

加納エミリ
1. (聴けなかったのでわからず...)
2. Next Town
3. 二人のフィロソフィー
4. ごめんね

WAY WAVE (小池優奈ソロ)
1. destiny
2. 始まりの予感
3. モノクロのキミ
4. Half Moon

小池優奈&加納エミリ コラボで
1. スルメボーイ

 

会場でWAY WAVE運営さんが配布していたチラシ