2017/10/7(土) 渋谷クラブクアトロ

 フィロソフィーのダンス 4thワンマン「Do The Strand Vol.4」

 

 敬虔なネギヲタである私は本来新潟の北方文化博物館でNEGiFESに参加していないといけないのだが、普段家族を旅行にも連れて行っていない私が一人アイドル応援のために新潟に行くというわけにもいかず、自宅から30分の渋谷クワトロへ。すみません、Negiccoさん。この埋め合わせはどこかで必ず...。

 

 13時50分。前物販で、はすあんぬの生誕CDを入手。時間帯が良かったのか、まったく並ばずに購入。しばらく下の階のBOOK OFFで時間をつぶす。

 

 14時30分。開場がやや遅れているが、1番~350番までの整理番号が呼び出される。私は400番過ぎているので待機。普通のアイドルライヴよりも、カップルや女性の姿が比較的多いのは気のせいではないはず。だって、アイドルというよりアーティストだもの。入場できたのは14時45分頃か。1階から4階までをのろのろとのぼる。

 

 渋谷クアトロは初めてだ。まさか40歳過ぎてから、これほど渋谷のライブハウスに詳しくなれるとは思ってみなかった。人が何かを好きになるエネルギーはあらためて凄いと思う。入口付近で、ペンライトと説明書きをもらう。アンコールでペンライトを一斉に点灯する企画だ。こういうのはベタだけど、やっぱりうれしいよね。

 5階のフロアに入る。もう既に下段フロアは人で埋まっていたので、上段フロアの上手側に陣取る。柱も回避できてまずまずかと思ったが、これが後ほどあだとなることに...。なぜかその付近は巨人っぽい方が多く、私も心置きなく巨人の群れの中に身を置く。私も上の下くらいの巨人なのだ。基本的に気が弱いので、いつもライヴでの立ち位置は悩む。

 向かい側の女性限定エリアを見ると、そこも人で埋まっている。

 上段フロアはさして高さがあるわけではないが、下段のお客さんの動きが見渡せて、これはこれでなかなか面白い光景だ。上手側と下手側にそれぞれカメラマンもスタンバイしている。DVD映像化されると良いのだが。

 

 15時15分。おなじみのSEが流れる。フィロのスのSEはいつ聞いても高揚感を感じる。カッコいいんだよ、とにかく。

 

1. ダンス・ファウンダー

 いきなり知らない曲だ。あとからこれが新曲だとわかるのだが、いかにもフィロのスっぽいファンクな曲。そして、あんぬさんの歌声がすごく力強い。おとはすが、なぜかお立ち台を端から端までぴょんぴょんと飛び移る。自然と体が横に動く。良い。

 

2. すききらいアンチノミー

 初期曲だけに、一気にフロアが沸き上がる。ヲタクの「はい!はい!」というコールが熱い。そして今日も一段とおとはすの足のあがりが高かった。きっとこのためだけに、おとはすは柔軟していると信じている。

 

MC

 「今日はたくさん踊ってほしい」とマリリが叫ぶ。「新しいダンスをたくさん踊らせてあげる」

 続いて、おとはすが「みんなの今年一番楽しかった現場を更新してみせる」と息巻く。フロアが「ウォー」と沸く。そして、マリリさんが今日のライヴがソールドアウトしたことを報告。すかさず、おとはすが「ファンの人が収容されているね」とコメント。独特の言い回しに、フロアがざわつく。まあ、狭い空間だし、収容されている感、強いよね。

 私が入場した後の人数から推測すると、整理番号で呼ばれたのが450番くらいでで、当日券の人も含めると、450人~500人といったところだろうか。なんにしてもソールドアウトは喜ばしい。

 

3. はじめまして未来

4. オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー

 メンバが縦一列に並んで、前のメンバを順番に押しのけながら前に出る振り付け。マリリさんが、おとはすを横からねこパンチするアドリブ。かわいいです。


5. 夏のクオリア
6. パラドックスがたりない

 

MC

 おとはすのいつもの「さあさあ」「はいはい」という合いの手でMCが始まる。

 マリリ「全身汗だくだよ」と衣装を手でつまむ。男性ファンがざわつく。まあ、ざわつくよね。

 おとはすが「ちょっと、こばなしタイム。この夏の思い出をば...」と、各メンバに話を振る。マリリさんが生誕祭の話題をしたので、ハルさんが「1月は私の誕生日を祝ってもらっていいかな?」とみずからの生誕祭開催を催促。きっとやりますよ、それは。

 

7. アルゴリズムの海

 ここから、ムーディーでシャレおつな楽曲が続く。アルゴリズムの海は、曲が始まるのと同時に、低音がずしずしと体に響いてくる。ライヴハウスでないと味わえない感覚だ。そしてハルさん、マリリさんの声が力強い。フロア側にいる観客にぶつかってくるような声。エモい、エモいよ。

 

8. 熱帯夜のように

9. ミステック・ラバー

 ここまでの曲でも感じていたが、この曲を聴いて決定的に思ったのが、あんぬさんの声が格段に力強さをみせていること。1年前に聞いた人とは別人と思うくらい、自信に満ちていて堂々と歌っている姿に驚く。おとはすも同じだ。素人の私が言うのはおこがましいが、しっかりとのどが開いて、体の中から音を響かせているイメージだ。もうフィロソフィーのダンスに隙はない。あるのはただ、曲の中に身をゆだねる楽しさだけだ。


10. バッド・パラダイム

 そして私が好きな曲。バッド・パラダイム。2回クラップに続いて3回クラップ。これがたまらない。なぜかは自分でも理由がわからない。このリズムが好き。

 

11. アイム・アフター・タイム

 曲が始まると同時に、ミラーボールが回り始め、フロアを光の渦に変える。いつ聞いてもカッコいいし、横ノリできる。残念なのは、おとはすのDJ姿が見えなかったこと。代わりにあんぬさんをガン見してました。安定の美しさです。

 

 前半終了。

 突然、ステージ向かって右側のスクリーンに映像が映し出される。しかし、私の位置はスクリーンの真横。映像がまったく見えない。これは誤算。3rdワンマンでも前半終了後に映像披露があったので当然予測すべきことだったが、まさかステージに向かって側面に映像を映すとは思わなかった。仕方がないので音声で楽しむことに。そして、ステージ上でドラムセットを組み立てているのを見ながら「おぃおぃ、まさかバンドセットじゃないよな」「これに気付いているのは、映像が見られない俺くらいだよな」と、映像が見られない悲しみを、無理に喜びに変換する。

 続いて「はじめまして未来」のMV初披露。いいんだよ、どうせすぐにYoutubeで見れるから。ただ、スクリーンの光を反射して映し出される観客の顔が、どれもみんな穏やかで幸せそうだったのが印象的だった。唯一、私の立ち位置から見ることのできた特権だった。

 

 16時25分。後半開始。

 

 メンバーが、ジャスト・メモリーズMVの新衣装に衣替え。黒を基調にした大人っぽい衣装。

 ここから、ハルさんの声量お化けぶりが発揮されることに。体が震えるってこういうことだよね。ソウルフルなんていう平易な言葉では言い表せない、本当にパワフルで魂のこもった声。

 そしてこの日のマリリさんも、ハルさんに負けないくらいの声量お化けぶり。

 ハルさんがまっすぐ遠くを見る感じで歌い上げるのに対して、マリリさんは体をよじりながら声を絞り出す感じが対照的。どちらも好きだ。

 

12. コモンセンス・バスターズ
13. VIVA運命
14. ニュー・アタラクシア
15. ベスト・フォー

 この4曲の流れでフロアの盛り上がりは最高潮に。

 ベスト・フォーのラスト部分。メンバー4人が全員お立ち台にのぼり、順番にサビを歌いあげる。1声から2声へ。2声から3声へ。3声から4声へ。ただただ、ひたすらにカッコいいのだ。

 

MC

 ここでパーカッションメンバ紹介。

 ハルさんが「新曲やったんだけどわかった?」と観客に問いかけ。ここで、ああ一曲目が新曲だったのかと気づく。だいたい一曲目に新曲を持ってくるのって奇抜だよね。1stワンマンもそうじゃなかったっけ(記憶曖昧)? フィロのスはそういうの好きだよね。

 ハルさんが「ここでまだ一回しかやったことない曲をやります」と、次の曲を紹介する。

 

16. エポケー・チャンス
17. ドグマティック・ドラマティック
18. アイドル・フィロソフィー

 間奏ではおなじみのコールアンドレスポンス。「フィロソフィー!」「フィロソフィー!」「のダンス!」「のダンス!」「フィロのス!」「フィロのス!」

 続けてハルさんが「あーあーあああーあー...」と観客に、むちゃくちゃキーの高いコールを要求。そんなに高い音出せません。そんな観客をみて喜ぶハルさん。笑顔がかわいいです。

 

19. DTF!
20. 好感度あげたい!

 前、上、前、上と人差し指をアゲアゲする振り付け。楽しいです。ただ四十肩なので右手しかあげられません。いいんです。楽しいのでいいんです。

 

 暗転しメンバーがはける。再び映像が流れる。見えません。音声でcallmeさんとの東名阪ツーマンライヴと聞き取れる。映像が見えない私は、ステージにキーボードがセットされているのに気づく。これで優越感を保つ。

 

21. ジャスト・メモリーズ

 1番の最後で、上にあげた手をぎゅっと握って音を止めるしぐさをする振り付けと、サビで2人1組になり、お互いに手を伸ばして触れ合う振り付けが好き。ハルさん安定の歌い上げ。

 そして2番サビでは、各ファンに手渡されていたサイリウムが一斉に点灯する。フロアが白色のサイリウムで埋まる。

 

22 ライク・ア・ゾンビ

 なんとメンバーがパーカッションを演奏してしまうサプライズが。ただ私の位置からは、誰が何を演奏しているのかよく分からず。あんぬさんがホイッスルだった?

 ステージもフロアもみんなでゾンビ振り付け。楽しくないわけがない。

 

 メンバーが再びはけて、ダブルアンコールへ。

 

 Tシャツに着替えたメンバー4人。2ndアルバムのジャケット写真をプリントしたとのこと。

 ハルさんが「(CDジャケットに) やっと顔が見れるよ」とつぶやく。おとはすが、モデルのようにくるりと一回転する。Tシャツの後ろには何もプリントがなく、観客から「あぁ」という残念な声があがる。「なんで後ろ向いたら、あぁと言われなきゃいけないの」とブチ切れるおとはす。

 callmeさんとのツーマンライブの話題になると「ダンス切れきれで...こんな神のようなお方と日本を回れるなんて」とヲタク特有の早口でまくしたてるおとはす。ただのDorothy Little Happyヲタク。おとはすのMCの切れは今日も抜群でした。

 柱のある下手側にメンバーが集まり、「見えたー?」と手を振る。こういう優しさが好きです。ヲタク心をわかってらっしゃる。そしてラストに、ライヴの1曲目に披露した新曲をもう一度。ここで初めて曲名が明かされました。

 

23. ダンス・ファウンダー

 

 ライヴ最後のMC。

 「まだまだみんな疲れてない?」というマリリの言葉に、「最初からもう一回やる?」とおとはすがこたえるが、他のメンバーがその言葉にちょっと引く。2時間半たっぷりやってましたもの。あっという間だったけど。

 フロアも含めて、写真撮影。

 マリリさんが「ベスト・フォーで撮ろう」と提案。「ダサイけどフィロのスらしいよね」

 「フォー!」という掛け声でシャッターを切る。自分で提案しておいて、写真撮影後も「ダサイ」と一刀両断するマリリさん。

 もう一度サポートメンバーに感謝の挨拶。「前回の3rdワンマンでは、(サポートメンバー)は若い子だったけど、今回は年齢をあげてみました」とハルさんが衝撃発言。「帰ったら(サポートメンバーと)口きいてもらえないよ」とおとはす。最後は和やかな雰囲気でライヴ終了。

 

 17時42分終演。

 

 正直なところ、プロデューサーの加茂さんがツイッターでつぶやかれていた「誰もやった事がない事」というのが何なのか正確にはわからなったけど、このライヴがただのアイドルライヴではなかったことだけは、はっきり言える。プロジェクションマッピングもないし、レーザー光線もない。宙づりもないし、火も水も出ない。ステージに費用は全然かかっていない。4人のメンバーの生身の体だけがパフォーマンスのすべて。けど、きっと誰も見たことのないものを、今日のこのライヴで見れたと信じている。

 フィロソフィーのダンスが、まだ誰も足を踏み入れたことのない領域に進もうとしている。

 今日のこの日に立ち会えたこと。幸せでした。