国公立11大学(獣医)特色一覧+センター試験ボーダー予想 | 獣医専門予備校VET公式ブログ

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※2015年度のものなので2016年度には対応しておりません!詳しくは各大学のHPをご覧ください!


国公立(獣医)11大学 2015年 合格最低点

北海道大:前期 613.66 / 750 後期 746.90 / 950
帯広畜産大:前期 786 / 1000 後期 713 / 1000
岩手大:前期 998 / 1300
東大:前期 311.5 / 550 後期 150 / 300
東京農工大:前期 1213.6 / 1500 後期 1153.2 / 1300
岐阜大:前期 1046.8 / 1300
鳥取大:前期 1025.8 / 1300 
山口大:前期 1157.4 / 1400
宮崎大:前期 1029 / 1300 
鹿児島大:前期 1040.20 / 1400 
大阪府立大:前期 1010 / 1400 後期 265.56 / 380

国公立(獣医)11大学の特色

◆帯広畜産大

大学の特色
国公立唯一の獣医畜産系の単科大。帯広畜産大が位置する広大な十勝平野は,日本有数の食糧供給地であり,循環型農畜産業の先進地域として注目されている。食品,畜産,食品加工,家畜改良に関して各種試験研究機関があり,これらの研究機関と連携しながら,人材育成を展開している。教育課程であるアドバンス制は,基盤教育,共通教育,展開教育の3つの教育分野から成る。
 下級学年では大学で学ぶための基礎となる幅広い知識や技術,農畜産全般の基礎知識を中心とした学習(基盤教育・共通教育)を行い,専門教育への意欲と方向性を育成する。上級学年に進むにつれて獣医畜産の特定分野の深い専門知識・技術の学習(展開教育)へと前進(アドバンス)していく教育課程である。

入試傾向
前期(センター:国語120 地公80 数学120 理科160 外国語120 合計600 2次:総合問題400)
 センター試験と2次試験の比率は3対2。センター試験の配点にやや特徴があり,英語,国語,数学の配点がそれぞれ200点⇒120点,地公,理科が100点⇒80点に圧縮されている。英国数に苦手意識があり,理社で高得点を狙える受験生ならセンターリサーチでいい結果が付いてくる。2次試験も独特の出題形式。英語2題,数学2題,物理2題,化学2題,生物2題の合計10題の中から5題を自由に選択して解答することになる。2次出題科目の中から,最低でも3科目は対策をこなす必要がある。ただ,数ⅢCを必ずしも学習する必要がなく,センター試験の配点がやや高い。寄宿料が安い学生寮が整備されていることは,生活費の軽減の面で大きなメリットになる。

後期(センター:国語200 地公100 数学200 理科300 外国語200 合計1000 2次 なし)
 最大の特徴は2次試験がないということ。わざわざ、帯広のキャンパスまで足を運ぶ必要がなく、書類を作って発送するだけで合否が決まってしまうという、なんとも恐ろしい入試である。2013年度の募集人員は11人(実際の合格者は14人)と、他大学と比較しても募集が多く、センター試験対策だけに絞って出願するという大胆な手もある。ちなみに、2013年度の合格最低点は749点(最高点798点、平均点768点)。出願の際にはセンターリサーチしか頼るデータがないことが不安だ。例えば、センター試験で思うように点数が伸びなかったが、リサーチでいい判定が出たとしよう。当然、同じような境遇の受験生も他に大勢いるわけで、ふたを開けてみたら受験生が殺到していて、判定がよくても合格最低点に届かないこともあるかもしれない。逆に、リサーチで厳しい判定が出ても、同じ得点帯の受験生が敬遠すれば、思わぬ点数でも合格の吉報が舞い込むかもしれない。いずれにしても、帯広畜産大の後期試験に出願するなら、相当な自信か、もう1年浪人してもいいという覚悟が必要かもしれない。

◆北海道大

大学の特色
 北海道大学院獣医学研究科のもとに存在する獣医学部は,獣医師の養成と同時に,大学院に進学し,研究者となることを志望する学生の基礎教育も行っており,国際レベルの質の高い獣医師を養成する。設立当初から,米国型の臨床のみを重視した教育方針は採らず,日本の実情に応じて,動物生命科学全般に渡る基礎研究の講座も併設し,高度の教育・研究レベルを維持している。付属施設に人獣共通感染症リサーチセンターや動物医療センターなどがある。

入試傾向
前期(センター:国語80 地公40 数学60 理科60 外国語60 合計300 2次:数学150 外国語150 理科100 合計450)
 獣医師を目指す人なら一度は「北大獣医」の名に惹かれたことがあるかもしれない。北海道大は受験生のレベルが非常に高い。ある年度の北海道大獣医学部と医学部医学科の合格最低点を比べると,獣医学部の方が高い年度だってあるぐらいだ。つまり,同じ成績でも医学部なら合格できたけど,獣医学部なら不合格!という状況も生まれるぐらいレベルが高い。センター試験と2次試験の比率は2対3。出題科目は数学,理科2科目,英語とハードな内容となっている。
 「どうしても北大獣医!」という熱烈な受験生にとって,吉と出るか凶と出るか,北海道大では近年,総合入試の取り組みが実施されている。総合入試は理系と文系を分けた上で,受験生を一括募集し,1年次の成績で2年次から各学部に配属するというものだ。総合入試組から獣医学部への進学は定員5人。当然,看板の獣医学部となれば,総合入試組の上位層での熾烈な争いが予想される。大学受験よりも,はるかに幅が広く,奥深い大学の試験で好成績を収めることの難しさは簡単に想像ができるだろう。

後期(センター:地公50 国語100 数学100 理科100 外国語100 合計450 2次:面接200 理科300 合計500)
 センター試験と2次試験の比率は9対10。後期は理科2科目だけなので科目上は受験しやすいのだが、面接200点が重すぎる。獣医を目指す上で、なにか面接官にアピールできるようなキャリアを積んでいればよいが、概して一般入試に挑んでくる受験生に対する風当たりは強いものだ。面接の参考にされる調査書は、卒業した高校にもよるが、ある程度の年数が経つと発行できない場合もある。定員は総合入試導入後、20人から15人に枠が狭まっているが、それでも、後期入試としては多い方だ。

◆岩手大

大学の特色
 獣医師の国際基準に適応しつつ,獣医師国家試験にも対応した獣医学教育を実践している。専門知識と診療技術を身に付けた大動物・小動物の獣医師と,人の健康・福祉に尽くす公衆衛生獣医師を養成するほか,研究に従事する人材も育てている。農学部付属動物病院では,学生に対して家畜全般にわたる臨床実習を行っている。実習方法は内科,外科,臨床繁殖科に分かれて,教員の指導の元で外来診察に参加したり,郊外の酪農地帯で飼育されている牛への往診に参加したりできる。
 また,動物病院で行われている臨床研究の対象動物は産業動物から伴侶動物に至るまで多岐にわたり,社会の要請に応じた研究が精力的に行われている。動物病院は卒業研究にも利用され,さらには教育病院として地域の獣医師や海外からの研究獣医師の卒後教育の場としても活用されている。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:数学200 理科200 合計400)
 センター試験と2次試験の比率は9対4。センター試験では生物受験が必須(2016年度からは必須ではなくなった)なので注意されたし。2次試験は数学ⅠAⅡBと理科1科目なので,数学はセンター対策に加えて記述問題を演習すればよく,理科はもっとも相性がよい1科目を選択すればよい。数学ⅢCがないだけに,受験しやすい。岩手大のような入試科目が最も取り組みやすいように思う。前期入試に限り,札幌受験会場も設けているので,早めに出願すれば札幌での受験も可能。

後期(センター: 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:小論200)
 センター試験と2次試験の比率は9対2。前期同様、センター試験での生物受験は必須(2016年度からは必須ではなくなった)。2次試験は小論文のため、よほど読解力や文章力に長けた受験生以外は、ほとんどセンター試験の点数で決まると思ってよいのではないか。募集人員が4人と少ないため、受験生の特定を防ぐ目的で、合格最低点や合格平均点が開示されていないのが、不安要素だろうか。志願者は例年、10倍近い倍率となるが、前期で合格したり後期を欠席したりして、実際の受験生はそれほど多くならない。このことは、ほかの大学の後期受験にも共通しており、ことさらに後期入試の倍率の高さに驚く必要はないことを意味している。

◆東京大

大学の特色
 動物の生命現象の解明および病態の解明と克服,公衆衛生の向上を担う高度に専門的な人材の養成を図り,動物と人類のよりより関係を構築し,両者の健康と福祉に寄与することを教育研究上の目的としている。
 また,動物医療センター(旧家畜病院)が大学における獣医学研究に不可欠な組織として併設されており,年間を通して教育・研究に利用されている。さらに,医学,薬学などと連携した研究なども行われており,人の健康にも貢献している。付属牧場は獣医・畜産学の教育研究の場として設立されてから,ウマ,ヤギ,ウシ,ブタの系統育成を行いながらこれらを実験動物として各所に供給している。さらに実際に牛乳の生産やサラブレッドの生産を継続して獣医・畜産学分野のフィールド実習教育の場としての役割も果たしている。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900を110点に圧縮 2次:国語80 数学120 理科120 外国語120 合計440)
 センター試験と2次試験の比率は1対4で,圧倒的な2次力重視。獣医師になりたい,歳を重ねた再受験生や多浪生がわざわざ最高学府を狙う必要性はないだろう。東京大で獣医師になろうとするなら,理科2類に進学し,教養課程を経て農学部獣医学課程に進まなければならない。理科2類以外からもわずかながら獣医学課程に進学できるものの,合計で約30人の狭き門である。全国トップクラスの学力の持ち主が集まる中で,進学振り分けを勝ち抜かなければならず,東京大に入ったとしても獣医師になれる保証はどこにもない。ここに入れる実力者ならおとなしく,獣医師に直結するほかの大学に入るべきだろう。


◆東京農工大

大学の特色
 動物の病気やけがの治療,予防,その研究を通して生命科学の進歩に大きく寄与する獣医師の養成を目指している。伴侶動物の健康と福祉の向上,安全な動物性食品の確保,野生動物の保護などを通じ,人の健康や心の豊かさ,生活環境にも深く関わる。疾病の治療と予防を学び,関連領域の知識や技術を習得することがカリキュラムの基盤。
 専門科目では基礎・病態科目から臨床・応用科目へと順序よく学んでいけるように授業科目が用意され,特に臨床実習,フィールドワーク,実験などを重視し,最新の設備を導入して充実した教育を行っている。
 5・6年次には研究室に所属し,少人数での充実した指導のもとで卒業論文を作成し,獣医師の国家試験を受ける。各研究室では国際的にレベルの高い研究を行っており,充実した指導が受けられる。付属施設として,動物医療センターや,国際家畜感染症防疫研究教育センターなどがある。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:数学200 理科300 外国語200 合計700)
 センター試験と2次試験の比率は3対2。2次試験の数学にⅢCが含まれる。問題は例年オーソドックスなので重要例題がスラスラできるレベルなら,難なく合格最低点は突破できる。英語も典型的な国公立型で下線部和訳,内容一致,指示語説明,語句穴埋め,会話,英作文とバラエティーに富む。理科は2科目。受験生の中心は関東出身者。

後期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外因語200 合計900 2次:外国語400)
 前期は東京大や北海道大に出願して後期は東京農工大、もしくは前期も後期も東京農工大といったパターンが多いように感じる。センター試験と2次試験の比率は9対4なので、英語力に相当自信があるなら、センター試験での判定が悪くても勝負できる可能性が残る。ただ、首都圏の大学なので前期同様に倍率が以上に高く、大手予備校が出す偏差値も後期日程は相当高くなっている。

◆岐阜大

大学の特色
 動物の病気の診断、治療及び予防を行うことにより、犬、猫などの伴侶動物や牛、豚、鶏などの産業動物の健康を守るという重要な役割を担っている。また、動物から人にうつる人獣共通感染症の予防、食品衛生及び環境衛生を通じて人の健康増進にも深い関わりをもち、広くは生命科学の研究と発展にも寄与する。
 また、野生動物管理学研究センターは、野生動物管理や生物多様性保全に関わる諸研究を推進し、野生動物を含む自然環境に関わる教育と文化活動を幅広く展開。生態学、獣医学、感染症学、社会科学、教育学などの多様な視点を織り交ぜ、岐阜県との連携のもとで総合的な野生動物管理の研究拠点としての機能を果たしている。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:英語200 理科200 合計400)
 2次試験は英語と理科1科目。全体的に英語と理科の配点が高い。後期日程は実地していない。                                                                   
◆大阪府立大

大学の特色
近畿圏における唯一の獣医学教育研究機関。動物に対する先端医療だけでなく、人と動物の生命環境に関する諸問題に適切に対応するため、さらには動物バイオ産業分野の発展に貢献するため、高度な獣医学の教育研究を通じ、動物医療及び動物科学の茎礎と応用の各分野における優れた学識、見識、技術を兼ね備えた国際的に活躍できる獣医師を養成する。
 基礎的な研究から動物の診療まで、幅広い分野に対応できる人材を育成するため、6年間の一貫教育が行われる。低学年では、解剖学、生理学などの基礎的学科、高学年では公衆衛生学や伝染病学などの応用的学科と、内科学や外科学などの臨床的学科目の講義と実習が実施される。また、4年次後期からは、これら専門科目を提供する教室に所属し、最先端の研究内容をテーマとした卒業研究に取り組む。
 平成21年4月から関西国際空港対岸のりんくう地区に移転した。この移転にともない、l年次は主に中百舌鳥キャンバスで、2年次からは、りんくうキャンバスで学ぶ。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科100 外国語200 合計800 2次:数学200 理科300 外国語100 合計600)
 センター試験と2次試験の比率は4対3。センター試験の理科の配点が低い分、2次試験の理科の配点が高くなっている。センター試験の比率がやや高いが、2次試験で数学ⅢC、理科2科目が必要なので少々荷が重いかもしれない。ただ、年度によってはセンター試験の傾斜配点で8割前後でも合格者が出ているようなので、2次試験で配点が高い理科を得意科目に仕上げれば、合格の可能性も膨らむだろう。大阪府以外の出身者は大阪府出身者と比べて入学金が少々割高なので注意が必要。

後期(センター:国語40 地公20 数学40 理科40 外国語40 合計180 2次:総合問題200)
 センター試験と2次試験の比率は9対10。「センター試験で失敗しても、2次試験で何とか逆転したい…」と考えたいところだが、この総合問題が非常に取り組みにくい印象。英語と生物と化学をミックスさせたような問題で出題されたことがあり、理科が弱い受験生は圧倒的に不利。いくら英語力があっても挽回できないだろう。生物や化学が得意な受験生が狙うならよいかもしれない。例年、倍率が数十倍にもなることで有名。獣医系の後期入試では一番倍率が高いのではないだろうか。

◆鳥取大

大学の特色
 人と動物との共生を目指し、「動物と社会のつながり」「動物と人の健康・福祉をキーワードに、動物の健康だけでなく、あらゆる命の専門家を養成する。動物の健康の増進や公衆衛生の向上に寄与することができ、また、人間社会や環境における健全性の維持に貢献する動物(伴侶動物、産業動物、実験動物、野生動物)の命の専門家を育成する。
 そのため、日本だけでなく国際社会をリードする者に必要とされる教養教育を基盤に、動物に関わる総合的実戦的かつ高度な獣医学教育を展開。附属施設には、鳥インフルエンザ関連のニュースなどでしばしば耳にする鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターがある。烏インフルエンザについて、国内での出現予測、病原体の生態、病原性、遺伝子性状などを解析し、新たな流行防止対策の確を図っている。

入試傾向
前期(センター:国語200地公10ノ0数学200 理科200外国語200 合計900 2次:理科200 外国語200 計400)
 センター試験と2次試験の比率は9対4。2次試験はこれまで、小論形式の総合問題だったが、近年、学科試験に改められた。外国語が含まれているので、数学が苦手な受験生でも取り組みやすい。センター試験での逃げ切りも可能と思われる。

後期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:なし)
 センター試験の成績のみで合否が決するガチンコセンター勝負。この選抜方式は、鳥取大と帯広畜産大の後期だけだが、ここは募集人員が3人と超狭き門。合格最低点も開示されていないので、帯広畜産大に比べて、出願には不安が付きまとう。センターリサーチの結果をもとにして、ほかの受験生との腹の探り合いになるが、圧倒的な点数を取っていない限り、博打の要素が大きくなってしまう。


◆山口大

大学の特色
 国際水準の獣医学教育を体系的に実施するとともに、学際協力により深い知識と高度な技術を備えた専門性の高い獣医師を養成。問題解決能力と自己を向上させる能力を育むことで、地域に根ざしながらも社会に対応した、地球社会を俯瞰できる人材育成を目指している。
 教育理である「生命科学の中核をなす動物生命科学研究を推進し、人類と動物との共生環境社会を科学的に考究し、動物生命倫理を通じて命の尊厳を学び、豊かな人間地球社会の創生に貢献する」ことを基軸として、昨今の獣医科学をめぐる諸問題を把握し、その社会ニーズに対応すべく獣医学教育改革を推進し、欧米の獣医学教育認証を視野に入れた国際水準の獣医学教育カリキュラムの構築・実践、国際社会で活躍できる人材を育成する。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語300 合計1000 2次:数学200 理科200 合計400)
 センター試験と2次試験の比率は5対2でセンター試験の比率が高くなっている。2次試験の出題範囲も数学ⅠAⅡB、埋科1科目とセンター試験対策の延長線上にとらえられる。2次試験で英語が出題されない代わりに、センター試験での英語の配点が300点と高くなっている。

後期(センター:数学200 理科400 外国語200 合計800 2次:面接200)
 センター試験と2次試験の比率は4対1でセンター試験の比率が高くなっている。センター試験は数学、理科、外国語のみが採点対象なので、国語で失敗した受験生には一見、受験しやすく思われるが、2次試験は面接である。再受験生ら訳あり受験生への対応が不透明なので、避けたほうが無難かも。


◆宮崎大

大学の特色
 獣医師国家試験に対応する獣医学教育を基本とし、動物の疾患の予防・治療に関わる獣医師、動物と人の共通感染症の防御など人や動物の健康・福祉に貢献する獣医師を養成する。特に、南九州の特色である産業動物獣医師の養成に力を入れている。
 また、平成22年度には日本で初めて医学と獣医学が融合した大学院(医学獣医学総合研究科)が設置され、先進的な獣医療を実践する高度獣医師育成コース、国際的に活躍できる研究者育成コースへの進学が可能となった。これまでの医学と獣医学それぞれで培われてきた教育・研究実績を踏まえ、それらを連携,融合することで、両分野における知識、研究能力を修得できる。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語200 合計900 2次:数学200 理科200 外国語200 上記3教科から理科を含む2教科選択で合計400)
 センター試験と2次試験の配点比率は9対4。この比率になる獣医系の国立大では、2次試験は数学IAⅢBと理科1科目の選択になる場合が多いが、宮崎大は英語が選べる。英語が得意な受験生はこのメリットを最大限に生かしたい。横浜にも試験会場を設けるので、首都圏の受験生は便利。

後期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語300 合計1000 2次:理科200)
 センター試験と2次試験の配点比率は10対1。外国語の配点が200点→300点と高く、英語が得意な受験生は有利。2次試験は理科1科目だけなので、負担も少ない。作戦として、前期も後期も宮崎大に絞ることも考えられる。数学はセンター試験対策だけにとどめ、英語力を磨き、理科1科目を2次レベルまで仕上げる。相性のよい理科1科目を早い段階で決定できれば、やるべきことは決まってくる。

◆鹿児島大

大学の特色
 国際水準を目指した獣医学教育を行い、豊かな人間性と正しい偏理観を持ち、行動規範に従い職務を遂行し、国際社会に貢献できる専門性の高い獣医師を養成することを目指している。附属動物病院には軽種馬診療センターを併設し、獣医師養成のための療育病院としてだけでなく、伴侶動物や産業動物の中核動物診療施設として地域に貢献している。
 また、日本屈指の畜産地帯である南九州に位置しているため、畜産業の発展と公衆衛生上の安全確保に寄与することを目的として、鳥インフルエンザなどの越境性動物疾病に関する研究を行う附属越境性動物疾病制御研究センターも設置している。

入試傾向
前期(センター:国語200 地公100 数学200 理科200 外国語300 合計1000 2次:数学200 理科200 合計400)
 センター試験と2次試験の配点比率は5対2。2次試験に英語がない分、センター試験の外国語の配点が200点→300点と高くなっている。2次試験は数学ⅠAⅡBと理科1科目。配点が高いセンター試験の外国語で高得点を出し、記述式の数学と理科を無難に乗り切ろう。東京にも受験会場を設けている。

後期(センター:数学200 理科400 英語200 合計800 2次 面接:200)
 センター試験と2次試験の配点比率は4対1。センター試験に必要な科目は英語、数学、理科と高得点を出しやすい科目なのでハイスコアな争いになる。当然、これらの科目で得点が稼げた受験生の出願が予想される。面接は、受験生が書いた調書を参考に行われる。