先日も異物誤飲について紹介したばかりですが、今回も食べていました。

こんな物! 食べるの? 飼い主さんも不思議そうにしていました。

 

こんな物を食べていました。

ヘアゴムです。

飼い主さんによると、症状が出始めてから、便に2本、吐物に1本出ていたとのこと。

摘出したものと合わせると、小さい猫にとっては大変な量になります。

 

 

 

嘔吐症例の大半は、通常2~3日の治療(制吐剤や制酸剤など)で改善しますが、まれに、治療に反応しない場合があります。

このような症例の場合は、異物誤飲による通過障害などを疑いバリウム造影や内視鏡検査へと進んでいきます。

 

 

 

 

<今回の症例>

猫:MIX  4㎏  2才  雄

初診(9/3):昨夜から頻回の嘔吐(5回以上)

 

初診時の画像  胃腸内に何やらモヤモヤとした白っぽいものが多数見られます。

 

 

 

 

 

 

バリウム造影後の画像  小腸が拡張・蛇行しており、バリウムは流れていません。明らかに異常です。

 

 

 

 

手術の様子です。見えているのは小腸です。

 

ズボンのゴムを引っ張った時の様に、下側の腸管がシワシワになっています。

 

 

小腸をもう少し引き出したところです。

黄色:正常

紫色:1本のゴムによりアコーディオン状になっている

黄緑:数本のゴムが塊になり腸管が硬く膨らんでいる

 

 

異物摘出の様子

 

 

 

 

 

4泊の入院で、本日(9/13)退院しました。

かなり食欲が出てきましたが、しばらくは流動食を与えていただきます。

 

 

最近の傾向として、犬も含めて異物誤飲症例が多いと感じています。

環境の変化、気候の変化、本能的な行動などなど、異食症は様々な原因が考えられますが、動物もストレス社会を生き抜くのは大変なのでしょうか。