もし人間の皮膚にイボが出来たら、皮膚科を受診するか、薬局に行ってイボコロリを試して駄目なら皮膚科にいくかのどちらかだろう。ちなみにイボコロリは皮膚をとかしちゃうパワー(サリチル酸の角質軟化溶解作用)でイボをとってしまう作戦である。

ワンちゃんや猫ちゃんも年を取ると、皮膚に“できもの”が出来る。“できもの“といっても腫瘍(組織球腫、肥満細胞腫、脂肪腫などきりがない)であったり、そうでなかったりするが、ここでは議論するつもりはない。

仮に皮膚に“できもの”が出来てしまったとする。「できれば取っちゃいたいけど全身麻酔は避けたい・・・」というジレンマに陥ったときの選択肢の一つが凍結療である。

凍結療法は、医学的に説明すると”組織を超低温で凍らせることにより、不要な組織を(阻血性壊死により)取り除く治療法”である。$はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-fd

分かりやすくイメージを膨らませようとすると、TV番組「逃走中」で、逃走する芸能人がハンターから逃げるため、凍結銃でハンターを凍結させるイメージである。
実際は、“凍結銃”から出る-89℃の液化亜酸化窒素ガスで“できもの”を狙い撃ちし、瞬間的に凍らせ、体温で溶けたらまた凍らせることを繰り返す。急激に凍らせて、ゆっくり溶かすことを繰り返すことによって、“できもの”を破壊することが目的である。

“凍結銃”は、大仁田厚のノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチのように流血することがなく、痛みもほとんどない治療なので全身麻酔の必要がないことは嬉しい。小児科では子供にも使われるくらい一般的な治療である。

「高齢だから麻酔はかわいそう・・・」、「できればとっちゃいたい」、「ひっかいちゃって、大仁田のように出血してしまう」という場合は、“凍結銃”が選択肢の一つになるかもしれない・・・
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