$はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-dsads喘息の息子がどうしても犬を飼いたいというのですが・・・」と相談されることがたまにあります。
日本アレルギー学会では、「アトピー体質を持つ小児のペット飼育は推奨できない」といいますが、欧米では、逆に、「犬と一緒に生活している子供は、将来アトピーになりにくいよ~」という疫学調査が多数報告されています。

どっちやねん!と思いますが、2010年9月に刊行された小児科雑誌(The Journal of Pediatrics)に新たな研究結果が報告されました。
シンシナティ大医学部Epstein准教授によると、「親がアレルギーの家庭で、1歳未満で犬との生活を始めると、その子供が4歳までにアトピー性皮膚炎が発症するリスクが減る」と…。
親にアレルギー性疾患の既往歴がある636人の子供を追跡調査した結果、4歳までにアトピー性皮膚炎を発症した子供は全体の14%で、636人のうち、1歳までに犬を飼っていた184人の中で、アトピーを発症したのは9%だったと…。

今回の研究内容を要約しろ!と言われれば「ちっちゃな頃から犬と一緒に生活している子供は、アトピーになりにくいよ~」ということです。ちなみに、チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」を歌え!と言われれば「ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれたよ~」です。

<参考文献>
Epstein TG, Bernstein DI, Levin L, et al .Opposing Effects of Cat and Dog Ownership and Allergic Sensitization on Eczema in an Atopic Birth Cohort. J Pediatr. 2010 Sep 29.
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