はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-blackjack外科医の腕とテレビゲームのスキルには関連があるという論文が米外科専門誌Archives of Surgery で発表されている。

結果は「“まったくゲームをしたことがない外科医”と比べて、“過去に1週間に3時間以上ゲームをしていた外科医”は高度な外科手術で術中ミスが37%少なく、手術のスピードも27%速く、42%も成績が良かった。」
また「“ゲームをやらない外科医”に比べて、“現在もゲームをしている外科医”は術中のミス数が32%少なく、手術のスピードが24%も速かった。」という結果が出た。

つまり「指先でゲームコントローラーを上手に操作できる外科医は、腹腔鏡手術や内視鏡検査のような、外部モニターを見ながら行う手術のスキルも高い」という結論である。

確かにスーパーマリオでは簡単にクリボーに殺され、ロードランナーでは自分で掘った穴に埋もれてしまい、テロリスではボタンを間違え“ダダダダァ~”と一瞬でゲームオーバーになるような外科医より、スーパーマリオでは無限アップは当たり前、マリオカートではロケットダッシュやショートカットは当たり前、ハイパーオリンピックでは高速連打で驚異的な記録を残すくらいの外科医に執刀された方が安心するかもしれない・・・

ウィー(任天堂)やプレイステーション(SONY)に夢中になり親に「ゲームばっかりして!!少しは勉強しなさい!」と叱られたら、「母上様、テレビゲームは一流の外科医になるためのステップです。」と説明すれば親を納得させられるかもしれない・・・

【参考文献】
Rosser JC Jr, Lynch PJ, Cuddihy L, Gentile DA, Klonsky J, Merrell R. 2007. The impact of video games on training surgeons in the 21st century.Arch Surg. Feb;142(2):181-6; discusssion 186.はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-jhh