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驚異的なジャンプ力」で何を想像するだろうか?

NBA史上最高のプレーヤーと言われているマイケル・ジョーダン(身長198cm)は助走なしで垂直に跳ぶ距離は109cmだ。

ウサギさんやカンガルーも同じようなメカニズムで発達した2本の後肢でピョンピョンと跳ねるように走るが、そのジャンプ力も強力だ。

ノミのジャンプ力はもっと凄い!人間に例えると東京タワーの展望台までジャンプできるという。

「ジャンプ力」で忘れてならないアニメと言えば「キャプテン翼」である。力学的に解析しても現実的には再現不可能であるが滞空時間の長いオーバーヘッドシュートをする時の大空翼君のジャンプ力は桁違いだ。

話が脱線してしまったが、はじめの質問で猫を想像した人は「猫検定1級」レベルである。猫はジャンプ力に優れており、自分の体長の何倍もの高さに、助走もせずにピョ~ンと飛び上がる。あの跳躍力には棒高跳びの世界記録保持者ブブカ選手もサプライズだろう!

普段食事以外の時間を日向で寝てばかりいて、トレーニングなど一切しないくせにいざというときには爆発的な跳躍力を見せてくれる。

この驚異的な猫の跳躍力に関して形態学的に分析した論文があった。
その論文によるとジャンプによる距離と高さは主に離陸速度に依存するという。その離陸速度に影響する要因はジャンプする時に必要な後肢の長さ。

猫の足はそんなに長くないと思われがちであるが猫は人間でいう「中腰状態」で生活しているので「シャン」と伸ばすと意外と長くなる。

ジャンプする時に必要な後肢筋肉は3つ。

おしりの伸筋 (半膜様筋)、ひざの伸筋 (外側広筋)、あしくびの伸筋 (側部腓腹筋)。yt
これらの条件が加わり猫はトップの写真のように3段階に分かれてまさにホップ・ステップ・ジャンプする。

まず非常に深く屈み(ホップ期)、前肢を上げ(ステップ期)、後肢の爆発的なパワーでジャンプする。ただ体脂肪率の増加、分りやすく言い換えると「デブネコ」はやはりジャンプ力に欠ける。

猫のジャンプ力に公式を作るとするならば

 

猫のジャンプ力=後肢の長さ×後肢筋肉の質と量/デブ率

もし仮に「ニャンコ杯争奪ジャンプ世界選手権大会」があればマンチカンなどの短足猫やデブネコは予選敗退となってしまうかもしれない。

キーワード 猫 跳躍力 離陸速度 マンチカン 猫検定 キャプテン翼 
この記事の自己採点 ★★★★☆

<参考文献>
The Journal of Experimental Biology 205, 3877-3889 (2002)

The relationship between maximum jumping performance and hind limb morphology/physiology in domestic cats (Felis silvestris catus)