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台所で水を使っていたら排水口でゴボゴボ音がし “水はけ”が悪くなった。
「そのうち流れがよくなるだろう」
しかし排水が逆流し悪臭を放つという最悪な状態に陥った。
この一連の問題を解決するために勇敢に立ち上がった1人の男がいた。はぐれ獣医31歳。「閉鎖した排水パイプを開通せよ」史上最大のプロジェクトを開始するゴングが鳴り響いた。

 

男がまず選択した戦略はラバーカップ(通称:スポスポもしくは吸引カップ)攻撃だった。何度スポスプしても汚い汚れが舞うだけで「開通」しない。逆流した汚物が浮いている状態を見てはぐれ獣医は心の中で叫んだ。「台所というプチプールでお米やワカメは遊泳禁止です!

しかし、男に次々と悲劇が襲いかかった。洗面所の排水も流れが悪くなったのである。大学生(24歳)だった頃、トイレの水溜めが凍っていることに気付かず流してしまい、ウンPが溢れ出た悪夢が脳裏を過ぎった。「流れろ!」男はスポスポしながら無様な格好で必死に祈った。だが挑戦は困難を極めた。

 

男は起死回生の作戦に打って出た。閉店寸前のスーパーへBダッシュで向かい、購入した商品名はパイプ洗浄剤パイプスルー」。過炭酸ソーダの酸素パワーという最終兵器投入を決断したのだ。つまりの原因となる毛髪や汚れを浮き上がらせて、溶かしちゃえ作戦だった。1時間後ドキドキしながら水を流してみると見事「開通」した。まるで「高速道路で前の車が覆面パトカーに捕まり自分は助かった時」と同じ感覚だった。まさに「よかった…」

 

猫の尿石症の場合、排水管にあたる「尿道」に栓子が「つまる」ことにより尿閉を起こす。排水管のつまりにしても尿閉にしてもやはり「閉塞」する前に予防することが必要となるかもしれない。
尿石症の猫の場合「パイプスルー」に相当するのがいわゆる処方食である。どちらにしても「流れがよい」ほうが気分がいい。男の挑戦は続く…

キーワード:尿石症 尿閉 パイプスルー 
この記事の「くだらないことを何でそんなに熱く語ってるの」度★★★★☆