世界陸上ロンドン大会が終わった。
今大会は ある面 特別な大会だった。
ウサイン・ボルト選手のラストラン。
現役引退!
ボルト選手ほど 陸上界をわかした選手もいない。
2008北京オリンピック 100mの衝撃の9.69から10年。
陸上界でこれほど長い期間 世界一を維持した選手も初めて。
その間100mで9.58 200mで19.19と驚異的な世界新記録を打ち立てた。
短距離種目の世界記録の推移を遡ってみても驚異的なことである。
おそらくこの記録を破る選手はしばらく出てこないだろう。
ボルト選手は強いだけでなく スタ-性を持ち合わせている。
圧倒的な強さゆえに 個人のキャラも活きてくるのであろうが
テレビの向こうで垣間見えるお人柄も人気の秘訣だろう。
記録がどこまで伸びるか期待の裏腹 身体的な脆さや故障
大舞台でのフライング失格など ボルトも人の子という一面もあった。
記録も2010年過ぎから低迷してきたようだ。
そんな中 3度目のオリンピックになるリオできっちり3種目で金メダルを
獲得し ボルト健在を印象付けたかに見えたが やはりかつての
切れが感じられなかった。最後グランドにキスをした姿が思い出される。
それから一年 ボルトは世界陸上ロンドンに戻ってきた。
引退レースと位置付けて。
私は 大会前なぜか嫌な予感がした。有終の美で終われないかもと。
そして蓋を開けてみると 壮絶なラストが待ち受けていた。
まさか あんな最後が訪れるとはだれが想像しただろうか。
まさに劇的なフィナ-レだった。
彼に労いの言葉を送りたい。貴方のことは 永久に忘れないだろう。
そして長年 世界中のファンに感動と夢を与えて下さったボルト選手に感謝したい。
ボルト選手は 陸上競技ファンの私にとっては特別の存在だった。
おそらく私が生きているうちに ボルト選手を超える逸材は現れまい。
かつてカ-ル・ルイスさんが一世を風靡した時も感慨深かったが
インパクトは比ではない。