【シニア】 部屋の隅に行って出て来れないって治るの? #シニア#徘徊#認知症 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

 

↑黒いひげもはえてきました! 18歳の頃のラッキー

 

 

 

 

愛犬・ラッキーと暮らしていました。

18歳ぐらいから、夜鳴きがひどくて、コントロールをするのが難しいかったです。

 

治療のおかげで、それもなくなり夜、ラッキーも私も熟睡をしていました。その後は、部屋の隅やテレビの後ろなど、私から見れば、部屋の獣道のようなところを歩き回っていました。

 

自分で出て来られなくなると、鳴いて助けに行く生活をしていました。

 

ところが、最近はそれもなく、獣道には入り込まなくなったのです。

 

●認知症だからと諦めていませんか?

 

シニアの飼い主さんは、このような認知症の行動が出れば、シニアなので仕方がないと諦めていませんか。

適切な治療をすると、夜鳴きもなくなり、徘徊もほとんどなくなります。

 

●徘徊するということは、脳内が正常ではない

 

ラッキーを飼っていて、徘徊や夜鳴きしていると、脳内物質が正常に働いていなかったことがよくわかりました。それで、内服などの薬のコントロールで、快適なシニアライフをおかげさまで送れました。

 

徘徊や獣道に入るなど行動をしているときは、もふもふちゃんもしんどいので、適切な治療をしてあげてください。

 

リビングの真ん中で、寝落ちしているラッキーを見てそう考えるようになりました。医学、獣医学が進歩していますので、シニアの加齢による疾患もコントロールできる時代になりました。