■ラッキー 100万回なでていたら...【天使】になった | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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ラッキーが、動かなくなったのは、8日の夜中の2時半です。

 

 

元気で急に、亡くなったわけではなく、歩けない、夜鳴き、オムツ生活など、いろいろと体験をさせてもらいました。

 

病気は

・認知症

 夜鳴き、グルグル回る、呼んでもわからない

・僧帽弁閉鎖不全症

・慢性腎不全

・肝臓病

 

を持っていました。

こんな仕事をしているので、内服、点滴、強制給仕などありとあらゆることをしました。

 

でも、それが嫌とか、しんどいとか、もう目の前からいなくなってほしいとか、放棄しようとか、思ったことは、一度もないです。コロナ禍で、外出自粛をしているので、ずっとずっと一緒にいました。

寝るときも、傍らにおいて。

こんな私の横で、裏切ることも嘘をつくこともなく、一緒にいてくれて、本当にありがたいです。

時間が経てば、経つほど、ラッキーは、天使だったと思えてきます。

天使と一緒にいれて、本当にありがたい時間でした。

 

時間が経ち、さみしいし、ラッキーはどこにいったの? 隠れていないで出てきて何度も何度も思います。

 

動物と暮らすことは、

・ウンチやオシッコをする

・毛がぬける

・鳴く

・旅行にいくときに、連れていくか、誰かに頼まないといけない

・毎日、ご飯を食べる

・毎日、新鮮な水がいる

・病気をする

・老いる

・そして、動かなくなり、亡くなる

 

そんなことが起こりますが、それが天使なのだと思えない人は、飼わない方がいいと思います。

コロナ禍で、ペットブームが起きて飼育放棄する人も増えているらしいのでね。

 

もふもふちゃんを飼っている人は、時間のあるときは、なでて、ハグしてあげてくださいね。

時間が無限にありそうですが、そうでもないのです。なでたいと思ってもいなくなるときがきますからね。