さて、雀の南でダツ、ギンユゴイ、イスズミの猛攻に辟易していたところ。

 

「朝迎えに来ますから」

 

と言っていた船長がようやく迎えに来てくれた。午前10時を回っていた。

 

 

この日はベタ凪だが、次第に南風が吹き天候が崩れ、夜中には雨が降る予報。

 

風裏なら家島の磯に乗せられるのではと思いきや。

 

船は、南へと向かう。

 

南と言えば。そう、尾長グレが乱舞する鮫島である。

 

ホタテ岩のような鮫島の島影を興奮を抑えきれない中でじっと見つめる。その向こうには草垣群島が蜃気楼のように見えている。

 

20分走ると、もう一組の瀬替わり組を鮫島の離れに乗せた。

 

「uenoさん、次です」

 

船は、ゆっくりと鮫島の南を航行。

 

三段、ヒナダン、カベ、鮫の水道はすでに先客が。

 

すると、船は、鮫島本島の隣に怪盗ルパンの奇巌城のように天空へとそびえ立つ名礁「小鮫」に近づいている。

 

でも、小鮫には先客2人組がいるではありませんか。

 

 

その釣り人は、他船のようですぐに小鮫をゲットすることができた。

 

ここは、年末サバイバルスペシャルで話題となったあのナスDさんが冒険し鮫と格闘した場所。

 

ここで尾長グレと勝負できると思うと、自ずと身体が震えてくる。

 

この地に足を踏み入れただけで、身体の内側から湧き上がってくる感動にしばらく浸っていた。

 

さて、これからここでどんなドラマが待っているのだろう。

 

小鮫から鮫の水道を臨む