休憩室のようなところに入ると工藤とその上司である店長がいた
15年以上も前のその存在に違和感を感じなかったのは僕がその時の僕になっていたからだろう
含んだ表情で僕に紙を渡してこれを知っているかときいた
畳まれた紙を広げるのに手間取った
手がうまく動かなかった
一枚は女性が色鉛筆で丁寧に描いたカラフルな川越の地図だった
所々に言葉が書いてあってキーワードのようだった
もう一枚は畳んだ写真だった
ひらくと写真が動き出した
3人くらいの男がすぐそこで暴れていた 顔も写っていた
工藤はそれが僕だと言いたそうだった
これは僕じゃないですよ
川越は最近は2,3回くらいしか行ってないですよ
履歴を確認してもらえればいいですよ
いいんですね?みたいなことを二人は言ったと思う
自分に非がない時は堂々としゃべれるのだ
目が覚めても心に負担はなかった
当時の業務は派閥に似たようなものがひどくてやりにくかった
あの店長にへばりつきやり手と見られていた工藤ものちに出社拒否となった