「君はいつ僕を好きになった?」
と聞いたリキシは
「君は僕の何が好き?」
という質問も、聞いたまま
寝てしまった。
数日前の話。
「芯が純粋なのはあなた
私は根っこが汚いよ」
リキシをテーマにした
ブログを読んで
仕事の合間に彼はこう伝えてきた。
Fairであることを
数少ないモットーとしていたけれど
戦いを重ねるうちに
そんな価値観は素晴らしいとも
思わなくなったと言って。
ビジネスにおいて“契約”という
概念が定着しているのは
一部の先進国だけで
それ以外の新興国は
“金”が絶対で、地位が物を言う。
契約を遵守する前提もなければ
Fairなどと言っていたら
命取りになってしまうのだから。
不合理、不条理に向かい合い
奥歯をかみしめて
彼はその真ん中に立ち
自分を試している。
その男の胆力が
この男の魅力の一つだ。
私が好きな理由の一つ。
Fairなどと美しいことを言っていた時より
きたない世の中を這いずり回ってこそ見える
美しいものを見つめ始めた今
この男は、この上なく魅力的になったきたように思う。