ラジオ | 祈るまえに、恋をして。

祈るまえに、恋をして。

ときどきぽつりと更新。


高校生の頃、夜は勉強をしながら
ラジオをよく聞いた。
誰かが近くにいて
勝手に話しかけてくれて
ランダムに流れる音楽が
寂しさを紛らわしてくれた。

真夏の夜。
そう今日みたいな。
いつもは賑やかなラジオ番組なのに
その日はなぜか
男性アナウンサーの
しっとりと落ち着いた声で
怪談話が流れてくる。

そんな季節かと
恐い恐い。でも恐いもの見たさ、聞きたさ。

妙齢の女が男に捨てられる。
捨てられた女は身も心もこの世を
さまよい、やがて命を絶やしてしまう。
それでも成仏できない女は姿を変え、
男のもとに現れ、男の生気を奪い取る。

男の声は、抑制をしながらも
その情念を、声に、間合いに、乗せてくる。

ふいに。女の声。

「わたしを、忘れないで」

私は鳥肌がたった。
男の一人語りのクライマックス。
浮き立つような女の声。

もうっ聞けない!
ラジオを消すために手を伸ばした。

伸ばした手が止まる。

私のラジオは、
最初から電源などついていなかった。
静かにそこにある。

あの声だけが、夜の闇からもう一度
聞こえたような気がしてならない。

「わたしを、忘れないで」

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私が聞いたあの怪談話は何だったのか。
女の声だけが生々しく耳に残る。
私の寂しさは何に、その周波数を
あわせてしまったのか。

今のご時世、夜は、ネットの世界を
訪問しさまよう人が多いのだろうか。

あなたが目にするブログ。
どんどんとのめり込む
そのコミュニケーション。
それをを操っているのはこの世のもの?

そろそろ不思議なことが起こるかもしれない。

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って、お願いだからコメント欄に
私のチョーぅ恐い体験とか書かないで~~。

それって、恐いから!!叫び