私は超急性期リハビリしか経験がありません。

脳疾患にとどまらず、どの疾患の患者さんも、「これから回復!」というときに転院してゆきます。

だから、教科書にあるような、訓練室における「訓練らしい訓練」というものをあまりしてきませんでした。

たぶん、訓練の内容については、あんまり参考にならないと思います。

が、超急性期のSTリハビリについて、少し紹介したいと思います(私流の。。。ですが)。


訓練室は3室ありましたが、殆ど使いませんでした。というか、リハビリ室にいること自体があんまりなかったです。

ベッドサイド、庭、廊下、ナースステーション、PTOTの機能訓練室、どこでもリハの場所になりました。

訓練室のリハビリは、ホントにリハに乗ってくれる患者さんしか、使いませんでした。意味ないですから。


一日の初めに、その日に見る全ての患者さんのカルテをチェックします。

何かあれば医師が書いているので、必ず。

STとしては、

食事(濃厚流動食含む)の量

薬剤が変更されていないかどうか

血液データ

熱型、血圧値

前日のレントゲンやCT、MRI、MRA

などを見て、

看護師さんの記録に目を通します。


その後、病棟に向かいます。

脳疾患の場合はベッドサイドに伺うと、殆どの場合患者さんは寝ている(寝かされている?)事が多いです。覚醒も悪いです。

看護師さんに一声かけて、夜間や今朝の様子について確認します。

その後、患者さんに声をかけてから、自分でバイタルを確認します。


血圧(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞で、リハの適応血圧数値が異なります)。

酸素飽和度。

心拍、心電図(心臓由来の脳疾患の場合は…まあ、心電図は講習を1回受けただけなので、あんまり見れませんが、一応確認はします。頻脈除脈も)。

と同時に、全身状態を観察します。

皮膚状態(栄養状態)、神経症状の有無、そのほか、ライン類(点滴とその内容、残量など)。時々点滴漏れを起こしていたり、NG(鼻から栄養を入れるチューブ)を自分で抜いていたりするので。



バイタルや神経症状に変わりがなく、全身状態が許せば、ベッドアップし覚醒させます。口腔内を見て、汚ければ歯磨き、洗面(たとえ直前に看護師さんがやってくれていても、STとして口腔ケアはやります)。

車椅子OKなら乗せます。

ここまでで、たぶん20-30分はかかります。

超急性期は、症状に応じて、この後関わる内容が違ってきます。


失語症患者さんなら、歯ブラシを見せたりして呼称させたり、櫛を探しているフリをして理解度を見たりします。廊下に飾られている絵をみて「絵ですね」「何の絵ですかね」と話しかけて、「花」「きれい」とか返ってくればいいかな、みたいな感じで…。


ただ、一人の患者さんに長時間かかわっていると全員を見きれないので、どうしても車椅子に乗せるのは優先順位をつけないといけません。今日はこの人乗せて、とか。或いは、車椅子に乗せるのはPTOTさんに任せて、STはその後入る、とか。この辺の調整に時間がかかってしまうのも悩みもの…。

急性期は看護師さんや医師による処置や診察も結構入るし、点滴もたくさんしているので、「さあSTやろう」と思ったら点滴交換…オムツ交換…医師回診、みたいなことも多々あり。


でも、その分いろんな職種と関われて楽しいですけどね。