何らかの原因で致死的不整脈が引き起こされると、心停止、心肺停止になります。

そのDCや心臓マッサージなどで蘇生し救命できたとしても、心肺停止し酸素が脳に供給できなかった時間によっては、さまざまな程度の高次脳機能障害が後遺症として残存します。


脳は酸素不足に弱いので、当然ですね。

蘇生後脳症、といわれます。


多くの高次脳機能障害の著書、学会を見ましたが、低酸素脳症に伴う高次脳機能障害は記述、報告に乏しいのが現状です。


特徴は3つ。

四肢麻痺が出現しないため、頭部外傷と同様、「歩ける高次脳機能障害」になる。

蘇生までの時間によるが、多くの場合記憶障害を呈する。

CT、MRIでは重症度が捉えきれず、SPECTなどの検査が有用になる。


そうなんです。ごく一部の重症例を除いて、歩けるんです。喋れるし、食べれるんです。一見、何の問題もない。


急性期では予後の判定のために、STの行う神経心理検査は非常に重要です。

家族への説明や指導、担当医への説明、医療スタッフへの援助請いなどのほか、

早期からメモリーノートを取り入れ家族に記入をお願いする、同じ時間に同じスタッフがリハビリを行うなどの工夫が必要です。


こうした患者さんは、回復期リハビリテーションへはあまり移っていきません。

もちろん転院する患者さんもいますが、心疾患が基礎にあるので、心臓をきちんと診てくれる医師がいなくてはなりません。でも、そんな病院は本当に少なくて、移り先を探すのはとても大変なのです。