まれではありますが、時々見させていただく機会があります、有機リン。

自殺にしろ、誤飲にしろ、有機リンを口にした場合、コリンエステラーゼ活性を阻害され、アセチルコリンが過剰蓄積し、ムスカリン作用やニコチン様作用に基づく種々な症状が出現するとされています。

飲んだ量にもよるけれど、呼吸筋麻痺が出るように、咽頭麻痺が生じて嚥下障害が出現します。
こういうヒトは気管切開されていたりするので、機械的な問題もプラスされます。
そして原因は不明ながら、MMSE10点台の認知機能の低下を伴う場合が殆ど。


STは抜管あるいは気管切開直後から介入し、こうした患者さんの嚥下、認知、精神面の評価を行って介入してゆきます。
食事開始には、殆どの場合嚥下造影が必要。

急性期は嚥下反射そのものが出現せず、唾液も何も全部不顕性誤嚥、、、その後抜管、カニューレ変更などを経てき気管孔を閉鎖し、数週間~数ヶ月かけて徐々に軽快してゆきます。STは、嚥下機能の改善にあわせた食事形態の提供を行い、食べてもらうことが仕事。

学会でもあまり見ることがなく、教科書にも2-3行の記述しかないため、最初は恐ろしかった…
もう慣れたけれど…