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看護相談員のブログ

看護師視点で介護の世界を考える 老人ホーム紹介センター介ナビ札幌の相談員のブログ

 

 20代までの出来事

 

 

 小学1年生の冬休み。気管支喘息にて入院。1か月の入院生活を経験する。

 中学1年生職場見学にて特別養護老人ホームに行き、素晴らしい介護に出会い、介護系看護師になることを決める。

 高校卒業後、看護学校受験。1枠しかない男性枠を7人で競い合い見事合格を決める。

 卒業後は准看護師として働き始め、お礼奉公も終わり正看護師への道へすすむ。

 看護学校では教員や実習病院でのパワハラに苦しみながらも、2回の留年を経て卒業。

 国家資格試験は、必修科目は満点、一般科目も80%の正解率と余裕で合格。

 晴れて正看護師として働き始めるも、またもや病院でパワハラに苦しむ。

 

 

 トンネルからトンネルへ

 

 

 パワハラにも耐え、仕事が余裕を感じられるようになってきた頃、ある話が舞い込む。

 新規で立ち上げる介護施設の施設長候補として仕事を手伝って欲しいと依頼を受ける。

 今まで管理職経験もなく、介護系看護師を目指してきたけれど、介護施設での勤務経験もない。どうしたものか。話自体は、10年以上お付き合いしている友人の親からでした。家族ぐるみのお付き合いをしている方なので、信用できる話。

 少し迷ったが、これは良い機会と、今の職場を退職することに。やるからには絶対成功させたい。

 施設の立ち上げにはまだまだ時間はかかるとのことで、一旦介護施設へ就職して、介護施設というものを実際に体験することが必要と考えました。

 老健施設へ転職をすることに。転職先は、家からの近さや給与などの条件ではなく、よりよい介護を学ぶため。そんな基準で選んだ老健施設は、地域で大きく展開している病院・介護施設グループ。

 働き始めて感じたのは、やはり病院と勝手が大きく違う事。看護師はいるものの介護職員が中心の体制。これが介護施設かと感じながら仕事をに励んでいく。

 いずれ介護施設で働こうと考えていましたが、今回老健施設へ転職したのは、知人の元で介護施設の立ち上げに参加するための経験を積むためでしたが、ここで衝撃的なことが起こります。

 

「介護施設の立ち上げができなくなった」

 

 介護施設を建てる土地を見に行ったり、設計図面なども見せて貰っていた。あともう少しで立ち上げというところで、計画がとん挫する。このころは東日本大震災後。建築費の融資に名乗りを上げていた銀行が急遽、融資を撤回してきたのだ。北海道は震災の影響はほとんどないものの、全国的には景気の冷え込みが顕著。中小企業への融資はリスクが大きいと判断してきたのだ。

 施設立ち上げのために転職したのに、この先に予定が全く見えなくなってしまった。

 

 

 すべてはタイミング

 

 

 今考えると、結構無謀だったと思います。介護施設での経験もなく、管理職経験もない人が施設長は難しかったのではないかと思います。私を選ぶというのも人選もミスだし、融資を受けられるから介護施設を立ち上げようとするのも。介護施設での経験があっての立ち上げであれば良いと思いますが、何も経験ない人が立ちあげるのは無謀だったと思います。もし、融資が通り始められたとしても、上手くいかなかったのではないかと思います。介護に携わって10年以上になりますが、介護は奥深いです。日々新たな勉強ですし、発見があります。いろいろな問題もあります。

 タイミングではない時は焦ってはダメ。経験のないものは、失敗のリスクは非常に高いです。

 

 

 目標は一旦リセットし再スタート

 

 

 

 よかった。猶予ができたと思って、一旦リセットする。当面の目標は、介護施設について知る事、慣れる事。チャンスはいずれまたくる。それまでは学べることを着実に学んでいこうと決意する。まもなく、その願いは叶うこととなる。管理職の道が開けたのだ。

 

 

 副師長として働き始める。そしてまた転ぶ。

 

 

 副師長として働き始めて間もなく、私より後に入社してきた年上の看護師さんと揉めてしまう。その看護師さんは、年も経験も上。入職してすぐに「ここがおかしい」「このやり方は間違っている」と騒ぎ始める。これは新しい職場でやってはいけないことの一つです。職場にはそこそこにやり方があり、職場が変わればルールが変わる。他の職場ではすでに解決された問題でも、解決されていない職場もある訳で。そこを「なんでこんなこともできない」「やり方がおかしい」と否定することは、そのこに長く勤めている方の反感を買います。職場によって問題の原因や解決方法も違うので、前の職場で改善できた同じ方法をしても解決できないことは多くあります。解決できないのはそこで働いている人の意識であるとか、意欲が不足している訳では必ずしもないということです。それがわかっていない、特に入ってきたばかりで何も見えていない人が、騒ぐことではないと私は思いました。

 介護職員さんが叱られているのを見て、私はさすがに注意しました。一方的に否定するのではなく、介護職員さんにも理由はあるし、伝え方が間違っていると。みんなの前で指摘しました。すると、その看護師さんは逆ギレしました。「あなたがそんなんだから、介護さんもわかってないんでしょ。師長に言うわ」そう言ってその場を離れていきました。

 

 この時、私は間違っていないと思いました。介護職の方たちを守るのも自分の責任だし、新しい職場に入った時のコミュニケーションの取り方としても間違っているし、看護師だからと言って、介護職の方より偉い訳じゃない。人を叱るまたは注意するのは管理職の仕事であると。

 

 看護師の退職と降格の危機

 

 

 その看護師さんは僕に言われたことが原因で3か月で退職していきました。

 その一件のあと師長に呼ばれたのは言うまでもありません。「あなたの言葉は重いの。それがわからないようなら管理職はできない」そう言われました。

 また、この時、師長と介護主任も対立していました。難しい方の入居を無理にすすめようとしていた師長と、難しい方を受け入れると職員の負担が増すので、まずは業務改善などをしてからだと主張していた介護主任との対立が目立っていました。

 介護主任を良く思わない師長は、介護主任を否定することばかり言っていました。それに感化されてしまっていた私は、介護主任と揉めることとなります。実は、それは師長の策略でした。

 

「敵の敵は味方作戦」

 

 介護主任と揉めさせることで、私を共通の敵として介護主任を取り込む作戦でした。気づけば、主任と師長は共通の敵である私を責める立場になっていました。「副師長が辞めないなら私が辞めます」と介護主任が言うまでにこじれます。その後、看護部長から呼び出されることになります。

 

「あなたのそのような態度が続くなら降格してスタッフになってもらいます!」

 

 看護師の退職や、介護主任との不仲など問題を立て続けに起こしていたとして叱責されることになります。同席していた師長は何も発言せず。介護主任に文句を言う副師長をねじ伏せてやったと介護主任に恩着せるためでした。師長は、看護部長が帰った後、「介護主任は看護部長と仲良しだからね。こうなると思ったんだよね。私は看護部長が来るのも知らなかったから」と。

 

介護主任には副師長を懲らしめてやったと言い、私には介護主任が看護部長にチクったんだと言い。

 

 私も若かったのでわからなかったですが、まんまと利用された訳です。ですが、介護主任はさすがです。全部わかっていた。

数年後、主任から聞かされたのは、私は看護部長に報告していない。報告したのは師長だとのこと。

 看護部長には一方的に叱られたので、納得がいかなかったのですが、介護主任に聞き取りし、師長が補足して伝えていたのであれば、一方的に叱られた理由に納得がいきました。そして、同席していた時に全くフォローをしなかったことにも合点がいきます。

 

 

 スタッフへの対応の変化

 

 

 この当時、私はスタッフへの指摘の仕方は本当に未熟でした。正しい事を伝えるだけではダメなんですよね。自分のポジションや相手がどう捉えるのか、どういう言葉や場面で伝えた方が良いのかも工夫が必要です。

 

×配慮のない正しさ→イライラしかしない

〇納得できる伝え方→行動変容へ

 

 目的は正しいことを言うではなく、スタッフの間違った行動が正しい方向へ修正されることです。時には、厳しい事を伝えることも必要ですが、納得でき、傷つかない配慮も必要です。それがなかなかわからなかったです。

 私も、「この人に言われると納得できる」「自分が間違っているのはわかるが、この人に言われると腹が立つ」という人がいます。人間は感情の生き物ですから、相手の気持ちに配慮、寄り添うことが必要です。

 辞めた看護師さんは非常に辛かったと思います。自分より年下でしかも経験も浅い上司に、みんなの前で叱られプライドを傷つけられてしまい。

 私は、年下に叱られることも多く、間違っていれば仕方がないと思っていました。気にしない訳ではありませんが、少し慣れていました。プライドなんてそもそもとうの昔に砕け散っていましたし。

 相手のプライドや立場を尊重できるようになるまではまだ少し時間がかかります。この当時は全くわかっていませんでした。

 

 

 師長のその後

 

 

 人を自分の掌で転がそうとする師長。欠けていたのは誠意です。人を大事に思って行動する。それがとにかく出来ない。とにかく利用しようとする。仕事に対して楽をしようとする事しかしない。これは結構致命的です。経験の浅い私のような人なら、思うように動いてくれるかもしれません。ですが、世の中、利用される人ばかりではありません。世の中には賢い人はたくさんいます。そして誠意があって賢い人は、そんな人を利用しようとするに寛容ではない方もいます。

 この方の賢くない点は、自分が賢いと勘違いしている点です。人を騙したり、利用するのは賢いうちは出来るかもしれません。ですが、人は老化するもの、緻密な計算もだんだん狂ってきます。系列病院の看護部長達に反抗したことがきっかけで左遷されることになります。左遷先で待っていたのは、窓際ポジションです。嫌がらせを受け、敢え無く退職。その後、管理職候補から昇進できずに転職を繰り返す日々を繰り返すこととなる。

 

 

 師長と再会。甘い自分に後悔

 

 

 そんな師長がかわいそうに感じた私。自分の職場に呼んでしまいます。

 介護施設に就職してそれなりのポジションに昇進していた私。職権使って、師長を引っ張ります。ですが、これが大きな間違い。最初はおとなしく仕事していましたが、社長に取り入り、なんと私の上司へ昇進してしまうというスペシャル技を出してきます。昇進した後は言わずもがなですが、やりたい放題を発揮します!

 

「ばーか。ばーか」

「私が上司なんだからいう事聞きなさい」

 

 気持ち良いくらいの豹変ぶりでしたよ。まぁ一番アレなのは、そんな人物を気に入り昇進させてしまう社長ですけどね。

 そんな職場は私はさっさとやめました。もうポジションとかどうでもいいです。人を人とも思わない発言や行動は許せません。同じ立場でやってくるのも腹が立ちますが、管理職という立場で部下を大事にしないのはダメです。見過ごせません。

 管理職は、仕事を円滑に回すためのポジションです。それは、部下をやる気にしたり、コンプライアンスを守り能力を最大化させ仕事を達成させるのです。管理職が気持ち良くなるため、管理職の利益の最大化ではありません。

 更にその後、その師長は、私が退職し一時は天下を取りましたが、会社が売却され、社長が交代になり1か月足らず降格。退職へと追い込まれます。

 

 

 人を大事にしない人は必ず転落する

 

 

 私が人を大切に、最優先にするのは、このような転落していく人と出会ったおかげであると思います。なぜ、他人を利用しようとしたり、自分だけ得しようとしたりする人を助けてくれる人がいるのか。自分が利用されていると気づいたり、誰かの得の為に犠牲になっていることに気づいた時に笑っていられないと思います。

 相手を優先し、誰かの為に頑張っている人だから応援したくなるのではないでしょうか。

 私は、私が応援したいと思うような人になりたい。ずるい方ではなく、正しい方、他人に優しい道を選ぶようにしています。

 

ちょっと話は脱線しましたが、20代以降に経験してきた話でした。

 

どんなことでも良いのでコメント頂けると嬉しいです。