医療のやりがい搾取について。持続可能な医療体制を。 | 看護相談員のブログ

看護相談員のブログ

看護師視点で介護の世界を考える 老人ホーム紹介センター介ナビ札幌の相談員のブログ

 

 医療者として責任

 

 

 医療者は時として自己を犠牲にして、安全で安心な医療を守っています。

 

 近年の新型コロナウイルス蔓延時には、自分の命を危険に晒しながら、患者さんの看護を行いました。

 

 私も、コロナ禍では介護施設の本社勤務のはずでしたが、本社で唯一PCR検査や人工透析の方の送迎を、

 

 防護服着用で対応しました。

 

 かなり残念だったのは、帰社後、本社職員と一緒に食事を摂る事を拒否されたり、隔離されて作業をするよう

 

 指示されたことです。

 

 もちろん仲間は拒否しませんでしたが、会社側の指示でです。

 

 そういった対応をしていたのにも関わらず、現場職員には出ていた特別手当やPCR検査などは一切してもらえず、

 

 ただただ、危険に晒されただけという状況でした。

 

 コロナ禍に発熱で休んだ職員や、退職してしまった人の穴埋めで現場に派遣され、ひたすら業務を続けたのですが、

 

 管理職であるという理由で、夜勤手当すら貰えず。

 

 これで質の高い医療や介護の質が保てるのか。私は疑問です。

 

 日本の医療現場では、残業当たり前、夜間勤務は当たり前とそれこそ寿命を縮めて働いています。

 

 適切な給与、待遇が確保されているのは一部の病院や介護施設などごく限られた職場だけです。

 

 最近は、看護師のなり手が減っていて、憧れの職業ではなくなってきていると聞きます。

 

 

 アメリカのデータ

 

 

 日本のデータがないのでアメリカのデータで語ります。

 

 パンデミックが始まってから、1年間で3600人以上の医療従事者が亡くなったそうです。

 

 コロナ罹患率は一般の方に比べ3倍高かったそうです。

 

 ある大学病院では、数か月で11人の同僚が死亡したとのこと。

 

 更に、介護施設での職員死亡率は病院の2倍にものぼったそうです。

 

 

 やりがい搾取に反対

 

 

 

 

 医療者だって人生があり、家族がいます。

 

 コロナ禍では、医療者のコロナ罹患率が高い(そんな発表はなかったけれど)のではという予測から、医療者の子供が

 

 保育園などで差別されるなんて事がありました。

 

 このような事ばかりではないですが、医療者であることがデメリットになったり、正当な報酬を受けられない事は、

 

 あってはならないし、そのような事が日常的にあるなら医療従事者になる人は少なくなっていくだろうと思います。

 

 医療者ではない方は、是非、医療者を労わって欲しいし、大変さを押し付けることのないようお願いしたいです。

 

 医療者本人も、患者さんのため、利用者のためと、必要以上の責任、あくまで必要以上のですが、負わないように

 

 することが持続可能な医療、介護を作っていくのではないかと思います。