ハードボイルドバレー   著者:ヴェル | VERSTREAM~ヴェルストリーム~ フットサルチームブログ

ハードボイルドバレー   著者:ヴェル

午前7時半 けたたましく携帯のアラームが鳴り響く

ノールックでボタンを叩き黙らせる。

3分後、二度寝の至福を切り裂くようにまたアラームが俺をがなり立てる。


「やれやれスヌーズ機能とやらは厄介なもんだぜ・・・

だがこいつが無ければ俺は毎日遅刻だな・・・」

自嘲気味にすっとタバコに火を着け、悔しい思いを煙に巻いた。


世間では3連休の中休み。俺はガウンを脱ぎ捨て、おもむろにトレンチコートに身を包む・・・


熱いブラックを喉に流し込む・・・・・


!!!!!!!!!!!!


・・・・火傷しそうだ。


ガチャリと鍵を閉め愛車に乗り込む。

よほど俺に乗って欲しかったのか、エンジンは好調だ。かわいいベイビーだ。


快適にタイヤを滑らせ、初島の有田市体育センターに到着。

「今日は風が強いな。スナイパーの俺にとっては商売あがったりだぜ」

無駄口を叩きながらおもむろにコートの襟を立て、館内へ入る。


今日は、血なまぐさい日々を忘れてのソフトバレー大会だ。

「ハードボイルドな俺がソフトバレー・・・面白ぇ事もあるもんだ。」


少しツボだった・・・・。


思い出し笑いを堪えながら、自嘲気味にタバコに火を着けた。


?・・・・・・!!!!!!!!!!!!


館内は禁煙だ・・・・・・


おもむろにタバコを消し、おもむろにコートを脱ぎ、おもむろにユニフォームに着替える。

開会式で本日の獲物を品定めをする。


午前中はリーグ戦5チーム総当たり。戦いの火蓋が切って落とされた。


戦いはまさに一進一退を繰り返すも、惜敗が続く。


「いつも狩る側にいる俺が、今日は狩られる側か・・・まるで散髪を待っている羊だぜ。」


自嘲気味にタバコに火を着ける。


!!!!!!!!!!!!


館内は禁煙だ・・・っていうか試合中だ・・・。


タバコを消し、やがてリーグ戦が終わり、残念な結果に終わる。


昼休み、悔しい思いを白飯と共にかき込む。


昼から順位別でトーナメントが行われる。


「捲土重来」「江戸の仇を長崎で討つ」


リーグ戦の仇はトーナメントで討つ・・・


我ながら上手いと思いながら、やや自嘲気味にタバコに火を着ける。



大丈夫・・・ここは喫煙場だ・・・。


タバコを消し、腹を満たし、いざ決戦の地へ・・・


王の玉座にたどり着くには3チームとの戦いを勝ち抜かなければならない。


「やれるのか・・・?」


「Yes We Can!」


俺の脳裏にかつてプレジデントが贈ってくれた言葉がよぎった。


ありがとう!Mr.プレジデント!


あの言葉を思い出した俺に敵は居なかった・・・・。

先ほどの散髪待ちの怯える子羊の中には狼がいた様だ。

左手のサイコガンから放たれるアタックの雨あられ。

もうかっぱえびせん状態「やめられないとまらない」

あれよあれよという間に気付けば決勝戦の2セット目残り1点・・・


味方のサーブが敵陣の隅に吸い込まれる。


「ピッ!ピッピー!」


勝利の笛が鳴り響く。チームメイトが集まってくる。


観客はスターティングオべーション。歓喜と興奮の坩堝と化す。


おもむろにシャツを着替え、おもむろにコートに身を包み、混沌(カオス)の会場を逃げるように去る。


ファミリーなレストランで仲間達と合流し、祝杯をあげる。

激戦で疲れ切った体に、バーボンが染み渡る。

まるで細胞が欲しているようだ。


琥珀色に光るバーボンを一気に飲み干し、俺はおもむろに立ち上がった。


周囲がざわめく・・・


俺はまるで百獣の王の咆哮の如く、肺腑を出さんばかりに叫んだ・・・




「Yes!We Can! 」




水を打った静寂の後、仲間達が口を開いた。


「パクッてるやん!」




悔しいが言い返せない・・・・


俺はおもむろにタバコに火を着け、悔しさを煙に燻らせた・・・



「すいませーん!灰皿ひとつくださ~い!」


THE END


追記:テキトーズの皆さん、今日はお疲れ様でした。そしてありがとうございましたm(_ _ )m


注意:本文は基本的に事実ですが、部分的に著者の妄想が入っております。


    話半分でお楽しみくださいm(_ _ )m