OFさん
苔むした三千院の庭に立つ道祖神二体穏やかなる笑み
御簾越しにしだれ桜のちり初めて青蓮院に時とまりたり
大塚先生の添削
苔むせる三千院の庭に立つ道祖神二体穏(おだ)しき笑まい
御簾越しのしだれ桜の散り初めて青蓮院の時とどめおり
※御簾越に、青蓮院に ・・には少ない方が良い。
KKさん
バスを待つ不安な顔の入園児その足許をツイとつばめが
花水木「待ってました」と咲きほこる古きお城の天守を仰ぐ
大塚先生の添削
バス待ちて不安な顔の入園児足許ツイとつばめかすめる
花水木待ちかねしがに咲き誇り古きお城の天守を仰げり
※花水木はアメリカからの外来種で、日本の古城との対比が面白い。
KKさん
芽ぶきたる草の弾力心地良く正座の脚に軟らかく添う
知らぬ間に目に入り込みてごろごろと吾を泣かせる君は何もの?
大塚先生の添削
芽吹きたる草の弾力心地良く正座の脚に柔らかく添う
風に乗り知らぬ間に目に入り込み吾を泣かせる敵は何もの
TSさん
天草の大海原に群れ泳ぐイルカ空とび心浮き立つ
煙はく普賢岳みゆ今静かみやまきりしま覆う裾野は
大塚先生の添削
天草の大海原を群れ泳ぎ空飛ぶイルカわれも浮き立つ
普賢岳煙吐きつつ今静かみやまきりしま裾野覆いて
THさん
藤の波ゆれる川岸そぞろ行きゆるやかなりし時代思わる
風に揺れ香り放てる藤棚を仰げば花蜂花から花へ
大塚先生の添削
藤の波ゆれる川岸そぞろ想(も)うゆるやかなりし平安の世を
風に揺れ香り放てる藤棚の花から花へ蜂の舞いおり
※そぞろ想(も)う ろともで音が良い。